2016/08/29
8月26日(金),第68回保健文化賞を受賞者および受賞団体が発表され,歯科関連領域では,佐用町南光歯科保健センター(兵庫県)およびNPO法人 食支援ネットワーク・長崎嚥下リハビリテーション研究会(長崎県)が受章の栄誉に浴した.
本賞は1950年に創設されたもので,保健医療や高齢者・障害者の保健福祉,少子化対策などで顕著な実績を残した個人および団体に贈られる賞である(主催:第一生命保険株式会社,後援:厚生労働省ほか).保健衛生分野では国内で最も権威ある賞の一つとされ,受賞者・受賞団体は皇居で両陛下と面会する.
佐用町南光歯科保健センターは,ライフステージに応じた歯科診療および予防・啓発活動などの地域歯科保健活動を住民の健康づくりの一環として実施し,口腔保健の改善に努めるとともに,「8020運動」推進の全国的なモデルとしての役割を果たした点が,長崎嚥下リハビリテーション研究会は,高齢者の肺炎予防や介護者の負担軽減を目標に,専門職に対する摂食・嚥下障害への指導・研修活動に尽力するとともに一般市民に向けた啓発活動に貢献し,高齢者の食べる楽しみを支えた点が,それぞれ評価された.