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「都技研修会 最新の歯科技工技術に関する講習会Ⅱ」開催される
カテゴリ:歯科技工士
 2016年1月11日(月・祝),新宿ワシントンホテル(東京都新宿区)にて,標記講習会が「アナログからデジタル化」をテーマに開催された.これは,東京都歯科技工士会の創立60周年記念式典の一環として,同会が以前より交流を進めているソウル歯科技工士会(韓国)の関係者3名を講師に招いて開催されたもので,59名の参加者を集めた.

 最初に,朱 熹中氏(ソウル歯科技工士会会長)より,「2016年アナログからデジタル化の変革の中で」と題して,韓国における歯科技工の歴史,東京都歯科技工士会とソウル歯科技工士会との交流,韓国における歯科技工の現在などについての解説がなされた.

 盧 載暻氏(新丘大学歯科技工科教授)は,「歯科技工の未来 or 歯科技工の躍進」として,歯科技工の今後に関する自身の考えを紹介した.講演の冒頭で,韓国においても若手歯科技工士の早期離職による歯科技工士の高齢化が問題になっていると述べ,日本と同様に韓国歯科技工界の変革も急務であると言及.「人無遠慮,必有近憂」(遠くを眺めなければ,必ず近くで災いが起こる)との論語の教えを引用しながら,過ぎ去った過去や目の前の利益にとらわれずに,未来を予測して戦略的な対応をとることが欠かせないと強調し,「生体技工」のような新たな関連領域を積極的に開拓していく必要性を訴えた.

 最後に,金 哲佑氏(SAM JUNG DENTAL代表 )が「Digital Dentistryの未来~歯科技工を中心に~」とのテーマで登壇した.金氏はソウル市内で歯科技工所を経営しており,総勢12名という小規模の技工所でありながら,何台もの最新加工機器を揃え,先進的な歯科技工に意欲的に取り組んでいることで知られている.講演では,放電加工機をはじめとした氏が導入しているCAD/CAM技術について,技工物や技工所内の豊富な写真を交えながら,その実際を紹介した.

 講演後には1時間近い質疑応答の時間が設けられ,「韓国で導入されている歯科技工士免許の更新制度について詳しく教えてほしい」「韓国における歯科技工士養成校の定員充足率や就職後の離職率はどの程度か」「日本では歯科衛生士の職域が近年広がりをみせているが,歯科技工士は今後どうあるべきか」「歯科医師とのコミュニケーションのコツは」など,会場からさまざまな質問が飛び交った.近似した課題を抱える両国が互いに学びあい,ともに歯科技工の未来を考えていこうという,参加者の熱意がうかがえる講演会であった.