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「キャストパーシャル研究会(CPI)創立20周年記念学術大会」開催される

1116日(日),東京国際フォーラムガラス棟会議室(東京都千代田区)にて標記講演会が開催された.

 

 19943月に発足した同会は,会員による例会や各地でのセミナー開催を通じて,金属床製作に関する知識の共有や手技の向上を図ってきた.当日は約30名の会員や所縁のある歯科技工士が集い,3名の講師による最新の知見の紹介に耳を傾けた.

 

 初めに,同会会長の尾形和哉氏(埼玉県川越市/デントクラフト)が同会のこれまでの活動を概括するとともに,同氏のラボでは近年,インプラントのリカバリーケースとして金属床義歯を受注する事例が増えているとして,需要増を見据えた会員諸氏のさらなる研鑽を促した.

 

 続いて,かつて同会に所属していた奥森健史氏(奈良県奈良市/デンタル・プログレッシブ)が「Partial & Over denture with Implant―劇的に機能する,ストラクチャーデザイン―」との演題で,自身の臨床技工で実践している内容として,「残存歯,粘膜,インプラントで異なる被圧変位量への対応」「デントフェイシャルエステティックを踏まえた義歯の審美性付与」「病態診断や咬合指数の確認を通じたラボサイドでの症例ごとのリスク把握の重要性」について言及した(『歯科技工』20141月号に奥森氏の関連論文を掲載).

 

 杉本雄二氏(石川県河北郡/デントニウム)は「Accu-Bite The Use of Newly Patented Bite Taking Method for Implant」とした講演で,自社で考案し特許を取得した,インプラント症例の咬合採得用器具である『Accu-Bite』について,「テンポラリーアバットメントに直接固定することで高い精度が期待できる」「印象採得後すぐに咬合採得が行えるため,患者の来院回数や技工作業の工程を少なくできる」といったメリットがあることを報告した. 

 「新しい義歯製作システムを使用したデンチャーワークの御紹介」を主題にした中村広太郎氏(デンケン・ハイデンタル)は,同社の新製品である射出成形・脱蝋・重合器である『ドリーム・ツイン・システム』について,「熱可塑性,加熱重合樹脂いずれの射出も行え,フラスコも開輪法,無開輪法どちらにも対応する」「フラスコ4個の脱蝋を15分で完了でき,各種操作もボタンのワンプッシュで簡便に実施できる」といった特徴を説明した.

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※本講演会については,月刊『歯科技工』誌上にてRecord記事を掲載する予定です.

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