7月12日(日),SYDホール(東京都渋谷区)にて標記講演会が「A Challenge to Natural Teeth─A reason to smile」を演題に開催された.アメリカ・カリフォルニア州から林 直樹氏(Ultimate Styles Dental Laboratory)を招聘し,セラミックスワークを中心とする歯科技工技術についてプレゼンテーションとデモンストレーションの二本立てで構成されたプログラムを,約100名の歯科技工士,歯科医師らが聴講した.
上顎左側中切歯,側切歯,犬歯のビルドアップを実演した林氏は,各種陶材を適材適所に使い分けながら各歯牙の形態および性状を表現するテクニックについて,焼成時収縮のコントロール方法や形態付与ステップ中の確認手法などの細かい要点を交えながら説明.中切歯単冠の研磨デモでは,隣在歯に調和するテクスチャーを付与する際に「どのようなインスツルメントを使って,どのような感覚で,どのような手順で操作を進めるか」という,歯科技工の醍醐味とも言える領域を踏まえた解説を行ったほか,終了後には,フレーム材の使い分け,ボンディング,プレステクニックの適応,ジルコニア症例の予後のチッピングなどの臨床に即したテーマについて,歯科医師諸氏との質疑応答もなされた.(了)
※本催事の詳しい内容は,参加した歯科技工士執筆による月刊『歯科技工』誌上(10月号予定)のレポート記事に掲載します.