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KIM 2012 Annual Meeting 開催される

 9月2日(日),泉ガーデンコンファレンスセンター(東京都港区)にて標記会が開催された.
 KIM(KUWATA Institute Millennium)は,PFMを開発した歯科技工士の桑田正博氏が主宰するクワタカレッジの受講生により結成されたスタディグループで,桑田氏がDr. スカイラーから学び進化させた咬合理論Functionally Discluded Occlusionを臨床で実践し,広めることを目的に活動を行っている.
 今回は,会員外でも参加できる初めてのオープンミーティングで,約130名の参加者が集まった.
 吉永修会長(熊本県開業)の開会の挨拶の後,まずは桑田氏が演題に立ち,1960年代に渡米しPFMを開発してから,さまざまな咬合理論のグループの歯科医師との仕事を通じてFunctionally Discluded Occlusionの考えにいたった経緯を解説.
 続いて渡邉誠氏(東北大名誉教授)が「咬合診査の実際」と題して講演し,40年以上に及ぶ研究結果から,咬合に問題のある患者では生理学的中心位での咬合接触の前後的・左右的バランスの診査が有効であることを提示した.
 午後は,桑田氏,茂野啓示氏(京都市開業)によるライブデモが行われ,歯界展望別冊『咬合調整テクニック』で提示された,ロックモデル上のtrim off,add onによる咬合調整,スカイラーワックスを用いた中心位でのバイトの採り方などが実演された.

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 さらに,堀洋一氏(福岡県開業),園田晋平氏(熊本県・勤務医),三村彰吾氏(熊本県・勤務医)による会員発表があり,Functionally Discluded Occlusionに基づき全顎的に修復治療を行った症例を供覧した.桑田氏が体系づけたこの咬合理論を患者の口腔の健康にどう役立てていくか,会員の先生方の今後の報告が注目される.

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