2007年9月14日(金),15日(土),大宮ソニックシティホール(さいたま市大宮区)において,「摂食・嚥下リハビリテーションのさらなる普及を考える」をテーマとした標記学会が開催された(植松 宏大会長/東京医科歯科大学東京医科歯科大学高齢者歯科学分野).
本学会は,摂食・嚥下リビリテーションに関する問題を学際的見地から解決することを目的としたもので,歯科医師,歯科衛生士,医師,看護師,栄養士,言語聴覚士などさまざまな職種から約3,900人の参加者を集めた.
本大会では,各職種がそれぞれの専門性を活かし,チームを組んで摂食・嚥下リハビリテーションに取り組む必要性が強調され,5題のシンポジウムでは,多職種協働による病院,歯科医院,訪問診療,高齢者施設等での摂食・嚥下リハビリテーションの取り組みが多く紹介された.理学療法士,管理栄養士,看護師,歯科衛生士による職種別交流集会も充実しており,会場を巻き込んだ活発な議論が交わされているのが印象的であった.
また,初の試みとして,「歯科衛生士部門」と「チーム医療部門」の2つの大会長賞が設けられ,「歯科衛生士部門」では,三木仁美氏(歯科衛生士/近畿大学医学部附属病院),「チームアプローチ部門」では石飛進吾氏(歯科医師/長崎大学 医学部・歯学部附属病院)がそれぞれ受賞した.
次回学会は,2008年9月13日(土),14日(日)に幕張メッセ(千葉市)で開催される予定.
