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5月12日(土),13日(日),標記大会が東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて開催された(大会長:高木裕三/東京医科歯科大学口腔機能発育学講座小児歯科学分野).少子化や齲蝕の減少など移り変わる社会や歯科事情を背景に,第50回記念大会となる今回は「子どものみらい 歯科の未来」をテーマに,記念講演の「小児歯科の半世紀」高木裕三氏,「歯科の未来を語る」桜井 充氏(参議院)をはじめ,シンポジウム「う蝕減少国の小児歯科展望」で5カ国のパネリストが議論を交わしたほか,テーブルセミナー「専門医への道」「雑誌論文の書き方」など,多彩なプログラムが組まれた. 全国小児歯科開業医会(JSPP)企画では,全国の小児歯科研究会がそれぞれテーブルセミナーを行い,16名の演者が登壇した.鈴木淳司氏(広島県開業)は,小児に舌拳上装置,舌接触補助床などの口腔内装置を用いた症例を解説.「小児の摂食嚥下障害は意外と多く,口腔内装置は有効であると考えられるが,まだ定型がなく手探り状態である」.学会などで有効性を実証する症例を集めることが求められているという.野本知佐氏(愛媛県開業)は,「齲蝕予防=歯医者嫌いの予防」であると行動科学的観点から述べ,小児に対し歯科恐怖を起こさせず,興味をもたせる対応,院内の工夫を紹介した. 根ヶ山光一氏(早稲田大学発達行動学研究室)の特別講演では,「食を通した母子関係と子どもの自立」について行動学に則した解説が行われた.「乳幼児期の食事(授乳,離乳食)は母親が一方的に供給しているものではなく,母子双方の反発や協力がある共同作業であり,母子相互の個を育むものである」と,食の重要性を述べた. 認定歯科衛生士セミナーでは,佐々木 洋氏(東京都・UTAKA DENTAL OFFICE 佐々木歯科)が「こどもたちの未来への支援」と題し,食べることの意味,成長における食,口の役割などについて講演.「小児の口腔ケアはタッチするから始まり,その気持ちよさからセルフケアが生まれる」という.また,「3歳までの食体験が大切である」として,赤ちゃん用イオン飲料の危険性や,手づかみ食べが自食の基本であると伝えた. 次回第51回本大会は,2013年5月23日(木),24日(金)長良川国際会議場(岐阜県岐阜市)にて開催予定です.
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