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「GC審美補綴セミナー」開催される

 3月21日(日・祝),株式会社ジーシー本社(東京都板橋区)において「CAD/CAM時代を迎えて~チェアーサイド&ラボサイドにおける成功のポイント~」をテーマに標記セミナーが開催され,歯科医師の日高豊彦氏(川崎市幸区/日高歯科クリニック)と歯科技工士の陸 誠氏(横浜市港南区/コアデンタルラボ横浜)を演者に迎え,約30名の歯科医師,歯科技工士が参加した(主催:株式会社ジーシー).

 午前の部では日高氏が登壇し,審美歯科治療に求められる要素の中で今回は材料選択に焦点を当てて講演を行い,メタルと比較した際のオールセラミックスの優位性やジルコニアの特性について解説した.

 オールセラミックスの利点については,光学,力学,生物学的な視点から考察.補綴物の明度コントロールに際しては,天然歯で最も透光性を有するセメントエナメルジャンクション(CEJ)にあたるフレーム部の色調が重要になるとし,メタルに比べて透光性の高いセラミックスを使用すべきであるとしたほか,ジルコニアフレームの厚みを0.3mmにすることで透光性を向上させることができると述べた.また,「破折強度」「透光性」「変色歯への対応」など7項目に沿って金属焼付鋳造冠とジルコニアを比較し,前者は透光性と生体親和性に,後者は製作コストに問題があるとした.しかし,昨今のCAD/CAMシステムの発展や金属の高騰を鑑みると,ジルコニアの製作コストは大きな欠点とはなりえないのではないかとの見方を示した.

 その後,同社のCAD/CAMシステム「Aadva」を用いた審美歯科治療の工程を説明し,チェアサイドからの知見として「支台歯形成ではCAD/CAMのスキャナで読み取りやすいように,マージン形態をアクセンテッドシャンファー,ラウンデッドシャンファーとするのが好ましいでしょう」と述べた.続いて,マイクロスコープ下で行う支台歯形成のデモンストレーションが行われ,直視とは逆になるミラーテクニックと遠隔操作に慣れることが肝要とのアドバイスがなされた.

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 午後の部では,日高氏がインプラント症例を供覧しながら,「補綴物の形態は歯肉縁下からコンケイブにする」「サージカルガイドを用いて埋入位置を決定する」などのポイントを示した.

 次いで,陸氏が登壇し,ラボサイドにおけるCAD/CAMワークの注意点と今後の展望を説明.ミリングマシンで使用するバーの形状を把握したうえで,「支台歯形成の際に鋭角なエッジを作らないよう歯科医師に提案する必要があります」などと述べた.また,同一のCAD/CAM機器,材料を用いても発注先のセンターラボでの調整如何により仕上がる補綴物の精度は異なるとして,CAD/CAMの設定・操作に長けた歯科技工士を育成することが重要であると強調した.そして,同社が新たに開発した『Aadva Verita Lab』について,ジルコニア専用のミリングマシンが用意されているなどの特徴を挙げた.

 最後に日高氏が再度登場し,シェードテイキングについて,治療中は歯牙の表面が乾燥するため,作業前の湿潤状態で行うべきであるとした.そして,これまで挙げた審美歯科治療に関する諸注意点を振り返りながら,参加者へ向けて一つひとつの治療課題に真摯に向き合い,丁寧に対処することの必要性を説いた.

 

※本セミナーに関しては月刊『歯科技工』5月号にて編集部による取材記事を掲載する予定です.

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