2009年10月18日(日),東京ステーションコンファレンス(東京都千代田区)にて,大会テーマ「ペリオのエッセンシャル―歯科の基本を見つめ直そう―」のもと,標記学術大会が200名以上の歯科医師,歯科衛生士を集めて開催された(会長:小林和一氏・世田谷区開業).
新田 浩氏(東京医科歯科大学包括診療歯科学講座)は歯周治療におけるインフェクションコントロールと題して登壇.患者の行動変容には,「協働」(患者と術者が対等な立場でコラボレートする),「喚起」(患者に磨きたい,と思わせる),「自律」(個人の自立性を尊重する)を重視した患者さん主体のアプローチが求められるなど,患者の意識変容の新しいコンセプト(Motivational Interviewing)を述べたほか,「1ストロークで十分感染は除去できる」「超音波スケーラー使用時には,根分岐部用チップも有効」など,研究論文に基づく臨床に即したアドバイスも多数盛り込まれた充実の内容であった.

会場の様子
歯科衛生士を対象とした実習「歯周治療におけるスケーリング・ルートプレーニング―基礎実習」(講師:鍵和田優佳里氏/小林歯科医院・歯科衛生士)では,グレーシーキュレットの形態を再確認するとともに,講師が一人ひとりの手技を確認・指導しながら,器具操作を解説.参加者からは,「客観的にチェックをしていただいたので,自分の癖を直すことができた」「正しい手技をマスターすることで応用力がつくのだと学んだ」といった声が聞かれた.
SRP実習風景
参加者に指導する鍵和田氏
その他にも,「インプラントのための臨床機能解剖学」(阿部伸一氏・東京歯科大学解剖学講座),「メインテナンスを再考する」(石原美樹氏/フリーランス,安生朝子氏/藤橋歯科医院,ともに歯科衛生士),「予知性のあるインプラント処置」(林 揚春氏・新宿区開業)など,本大会のテーマにふさわしく歯科医師・歯科衛生士の臨床の「基本」を学ぶことができる貴重な1日となった.