10月18日(日),広島国際会議場(広島市)にて,標記講演会が「歯科医療におけるチームアプローチ」をテーマに開催された(広島SJCD会長:小笠原一行・広島県開業).
西村好美氏(大阪府開業,SJCDインターナショナル歯周補綴テクニシャンコース講師)が「形態の真髄」と題して,歯科技工士の立場から審美的に補綴物を作製するうえでの基準,清掃性や錯視効果などを考慮した補綴物の形態などについて概説した.また西村氏は,審美については患者の観点で考え,患者の要望をしっかりと捉える必要があることを強調した.
本多正明氏(大阪府開業,SJCDインターナショナル副会長)が「補綴治療の範囲と力のコントロール」をテーマに登壇.本多氏は,自身の長期症例から,部分欠損におけるtooth positionや力のコントロールの重要性について説いた.
土屋和子氏(東京都,スマイル・ケア)が「デンタル・ビジネス・コミュニケーション」として,自身がこれまでに出会った歯科医療関係者の言葉などを交えてコミニュケーションの考え方について述べた.
土屋賢司氏(東京都開業,SJCDインターナショナル常任理事)が「修復治療におけるこれからの要望」と題して講演.チームアプローチ,インプラント,ボンディッドレストレーションをテーマに,予知性のある治療について解説した.また,土屋氏は,マテリアルは進歩し続けており,審美修復治療には年代やその背景があるが,選択眼や診断は変わらないように研鑽する必要性を述べた.
最後に,山崎長郎氏(東京都開業,SJCDインターナショナル会長)が「インプラント補綴の分類と対応」をテーマに登壇.土屋氏がインプラントについては主にsingle implantについて講演したのを受け,山崎氏はmultiple implantの治療計画のポイントについて解説した.また講演のなかで,最新のマテリアルやデジタル機器の活用についても触れ,その有用性を述べた.
演者の症例の多くは,インターディスプリナリー・アプローチで行われており,SJCDの特徴の一つを表す内容となった.また,講演の最後には,各演者から広島SJCDに対して激励のエールが送られた.