Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

第58回 日本口腔衛生学会・総会開催される

 10月9日(金)~11日(日),長良川国際会議場(岐阜市)にて,「健康格差を考える」をメインテーマに標記学会・総会が開催され,約700名の参加者,約210題の演題が集まった(大会長 磯崎篤則氏/朝日大学歯学部口腔感染医療学講座社会口腔保健学分野 教授).

 「特別講演」では,近藤克則氏(日本福祉大学健康社会研究センター)が,「『健康の社会的決定要因』―社会疫学の視点から―」と題し登壇.望ましくない社会経済的環境に置かれている人ほど健康状態がよくない「健康格差」が日本にも存在するとし,WHOも重要性を指摘する,健康に影響を与える「健康の社会的決定要因(SDH:Social Determine of Health)」について,わが国の歯科においても,今後の歯科衛生戦略のために解明していく必要があることを解説した.

 「シンポジウム1 口腔疾患の健康格差」(座長:鶴本明久氏/鶴見大学歯学部予防歯科学講座)では,「健康格差」を「回避可能な,社会的・政策的要因により起こる健康水準の不平等」と定義し,安藤雄一氏(国立保健医療科学院),相田 潤氏(東北大学大学院歯科研究科口腔保健発育学講座国際歯科保健学),岩瀬 達雄氏(佐賀県健康福祉本部健康増進課),小坂 健氏(東北大学大学院歯科研究科口腔保健発育学講座国際歯科保健学)が,それぞれ「健康格差」の実態,理論,実践例,行政施策としての戦略について述べた.

091010シンポジスト.jpg
 シンポジスト4名.会場内では活発な質疑応答が行われた

 「シンポジウム2 フッ化物応用の地域格差・国際格差」(座長:荒川浩久氏/神奈川歯科大学健康科学講座口腔保健学)では,小林清吾氏(日本大学松戸歯学部社会口腔保健学講座),眞木吉信氏(東京歯科大学衛生学講座),武者良憲氏(TC106/SC7 国際幹事),岡本浩一氏(東洋英和女学院大学)が,わが国におけるフロリデーションの実績を挙げながら,欧米先進諸国のフッ化物摂取基準との比較や,日本ではフッ化物の利用は局所応用に限られ栄養素として認可されていない実態,なぜフロリデーションが普及しないかをリスクイメージから検証するアプローチ方法などを解説した.

091010会場の様子.jpg
会場内の様子 

 次回は2010年10月6日~8日,新潟の地において開催される予定である(学会長:宮﨑秀夫氏/新潟大学歯学部予防歯科学 教授).

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2026年6月>
31123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234
567891011
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号