Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

Oral physician チームミーティング2009開催される

 2009年7月4日(土),5日(日)の2日間にわたって,標記ミーティングが開催された(於:山形県酒田市・東北公益文化大学).本会は,患者の利益を追求した歯科医療を提供するためのプロジェクト・SAT(山形県開業・熊谷 崇氏主宰)が主催する「Oral physician育成コース」に参加する歯科医院がその成果を発表し,今後目指すべき方向を共有するために行われるもので,歯科医師,歯科衛生士を中心に約600名が参加した.

             kumaguy3.JPG

1日目の講演「緑町斎藤歯科医院の現在と未来」では,斎藤直之氏(山形県開業)が“健康を守り・育てる歯科医院”を実現するための開業から現在までの取り組みを発表したほか,「歯科医療経済最前線―患者の安心安全と医療の質の向上のため―」と題し,黒田昌裕氏(東北公益文科大学長・前内閣府経済社会研究所所長),熊谷 崇氏,井伊雅子氏(一橋大学教授),稲葉利彦氏(元天津伊勢丹社長)らが登壇.医療経済学的な視点に基づいて現代日本の歯科医療における問題点を指摘したほか,患者利益,医院利益,国家利益の三者が共存する歯科医療のあり方についてのディスカッションが行われた.

kumaguy.JPG

 2日目には,「Oral physician診療所における20歳までの成長期の歯科医療」について,熊谷ふじ子氏(山形県・日吉歯科診療所),佐藤裕子氏(同),仲川なぎさ氏(同)らが講演し,小児期の歯科診療においては,適切な診断に基づいた低侵襲性の歯科治療を行うことが必須であるとして,侵襲の少ないカリエス治療の実際および乳歯萌出期から永久歯列完成期に至るまでの口腔の成長に合わせた対応のポイントを発表した.
 また,伊藤智恵氏は矯正専門医の立場から,成長期における矯正治療には,顔面骨格タイプの9型分類やリスクの診断,成長・発育パターンに基づいた介入が必要であると述べ,矯正治療においてもメディカルトリートメントモデル(MTM:初期のリスク評価から,個々の患者に合わせた予防プログラムの立案,最小侵襲治療などを行い,定期的なメインテナンスに至るまで流れ)の考え方に基づいた最小限の介入で対処すること重要性を強調した.
 つづく午後からの講演では,日吉歯科診療所の歯科衛生士,太田久美氏,佐藤田枝氏,岡部笑美氏,佐藤美紀氏らが,基礎疾患をもった小児の症例,20年以上におよぶ長期メインテナンス症例などを提示し,定期的なメインテナンスを受診することで,健康な口腔内を長期間維持させることが可能であると改めて強調した.また,「Hygeia 新人教育プログラム 伝えたい! 広めたい! プロフェッショナルハイジニストのあるべき真の姿」では,Oral physician歯科衛生士部会Hygeia 代表の徳本美佐子氏(日吉歯科診療所勤務)が日吉歯科診療所での歯科衛生士教育プログラムの実際を,「Oral physicianとして考える治療介入」では菅野 宏氏(富山県開業)が治療的介入を判断する際のタイミングと判断基準,処置方法について症例に基づいて発表した.

kumaguy2.JPG
 今回の本ミーティングでは,各医院の取り組み発表に加え,「歯科医療経済」や「成長期の口腔育成」など,幅広い視点からの具体的提言が多く盛り込まれた内容となり,本会のさらなる発展を強く意識させられる会となった.「Oral physician育成コース」の詳細は,SATホームページ参照(http://www.sat-iso.net/dr/index.html).

 

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2026年6月>
31123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829301234
567891011
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号