2008年12月21日(日),東京都千代田区の都市センターホテルにて,(財)御茶の水学会主催,東京医科歯科大学歯科同窓会共催の緊急特別講演会「ピエゾが変える次世代インプラントサージェリー」が,約300名を集め開催された.
講師のSohn Dong-Seok教授(韓国テグカトリック医科大学・口腔顔面外科)は,アジアで初めてピエゾエレクトリック機器を紹介した口腔外科医であり,動画を多用しながら,豊富な症例を呈示された.

ピエゾエレクトリック機器は,超音波振動を用いた切削器具で,骨内部の軟組織を傷つけずに骨を切削できるという特性をもつ.講演では,上顎洞底挙上術,上顎洞骨移植術への応用を中心に,埋伏歯の抜歯や嚢胞除去などさまざまな臨床での応用法について紹介された.
なかでも,生理食塩水の内部注水を使った上顎洞底挙上術(Hydrodynamic Piezoelectric Sinus Elevation;H-PISE)は,切削に時間がかかるなどの従来の欠点が改良され,上顎洞粘膜穿孔の危険がきわめて少ない術式として,聴衆の注目を集めた.
韓国では一般開業医の7割がインプラント手術を手がけていると言われ,ピエゾエレクトリック機器の使用が,一般開業医にとってインプラント治療の適応症の拡大と成功率向上の両面で役立つ可能性を示唆された.

(歯界展望2008年11,12月号に関連記事が掲載されています.ぜひお読みください)