1月13日(日),新宿京王プラザホテル(東京都新宿区)において,第12回 米国歯科大学院同窓会 (JSAPD) 公開セミナーが開催された.
本会は米国等の歯科大学院修了者による交流と学術の研鑽を目的に結成され,毎年1回会合を行っている.今回は,審美的な要求の高まりなどを背景に,オールセラミックによるクラウン・ブリッジの臨床応用が進む現状をふまえ, “オールセラミックの現状と未来”をメインテーマに講演が行われた.
最初に岡村光信氏(福岡県開業)は,クラウンの材料の変遷を振り返りながら,各社からさまざまなオールセラミックのシステムが発売される現状のなかで,それぞれの特性に応じて接着を考えることの重要性を説いた.続いて岩田健男氏(東京都開業)は自らの豊富な臨床経験をもとに,ジルコニアフレームを用いたオールセラミック・クラウンの可能性と限界について,メタルセラミックと比較しながら解説した.
昼食を挟んで石井宏氏(東京都開業)は,米国留学を考えている歯科医師向けに,米国歯科大学院のプログラム内容と手続きについて紹介を行った.続いて,今回のテーマに戻り,西堀雅一氏(東京都開業)は, “retrievability”をキーワードに,ジルコニアフレームを用いたオールセラミック・クラウンがエレクトロフォーミングを用いた硬質レジンによる補綴物よりも優れたものとなりうる可能性を示した.最後に二階堂雅彦氏(東京都開業)より,議論の分かれる,前歯部のインプラント治療におけるティッシュ・マネジメントについて,フローチャートを用いて,何時,何を,どのように行うべきかについて,具体的なテクニックを含めた解説が行われた.
講演後にはディスカッションの時間が設けられ,演者と参加者の間で熱い議論が交わされた.
