やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第2版 はじめに
 1994年に『漢方のくすりの事典』を上梓してすでに十余年が過ぎた.この度,改訂版と同時に『健康食品・サプリメントの事典』とを併せて出版することになった.中国医学(中医学),日本漢方といった伝統医学の中で用いられた歴史のある生薬に対して,近年,日本で新たに開発されたり,世界各地から持ち込まれた,新しい生薬,すなわち“健康食品“という組み合わせである.勿論,今日の“健康食品”の中には,漢方生薬や民間薬の流れを汲むものも少なくない.ただし,従来の伝統的な評価に代わって,“科学的”な評価といった正当性の背景が異なっている.いずれにしろ漢方薬も健康食品も正統な現代医学からすれば,代替療法という異端的な存在である.
 健康食品を調べている中で,「アダプトゲン」という言葉に出会った.1947年,ロシアの科学者,ニコライ・ラザーレフ博士が,身体に悪影響を及ぼす様々なストレスに対して非特異的に抵抗力を高めるハーブのことをアダプトゲンと命名したことに始まる.シベリアという過酷な自然環境の中で健康で逞しく生きていくためにどうすればいいのか,そのために有益な薬草を検討する中で登場した薬効を表す言葉である.アダプトゲンとはアダプテーション(適応)を語源とするもので「適応源」とも訳されている.その後,宇宙船の中で宇宙飛行士の健康を維持するための薬物の開発が行われ,アダプトゲンに対して次のように定義されるようになった.長期間服用しても副作用がなく,作用が特定の臓器だけでなく,全身の機能を正常化させ,健康な状態を維持,促進する働きのある薬物,それをアダプトゲンという.一方,中国最古の本草書,『神農本草経』の序録に「上薬一百二十種,君となし,命を養い,以て天に応ずるを主り,毒なく多服久服にても人を傷らず,軽身益気,不老延年を望むものは上経に本づく」とあり,まさにアダプトゲンの概念と軌を一にしている.今日,アダプトゲンとして人参(ジンセン),黄耆(アストラガルス),刺五加(シベリア人参),何首烏(フォーチ),枸杞子(ゴジベリー),冬虫夏草(コルディセプス)などが挙げられている.このようなことを考えれば,人類は古今東西を問わず,常に「薬なるもの」を探し続けているのかもしれない.一方,欧米において中国医学に対する関心が高まっており,Dong Quai(当帰),He Show Wu(何首烏),Ma Huang(麻黄)といった用語もしばしば目にするようになった.漢方生薬を取り巻くグローバルな広がりに対して,本書では生薬の「英語名対照リスト」を新しく付録として掲載した.海外の文献を活用する上で何らかの役に立てればと思っている.
 生薬資源の最大の供給源である中国は,この十余年の間に目まぐるしく発展してきた.今後,このような社会の変化が,生薬の生産農家に様々な影響を及ぼしていくことは間違いない.生薬の需要と供給のバランスがどうなるのか,生薬が安定的に確保できるかどうか,日本としても生薬資源に対する積極的な対応策を,一刻も早く検討する必要がある.
 2011年6月
 鈴木 洋

第1版 はじめに
 本書は漢方薬,家庭薬などに配合されている漢方生薬を中心に,日本の民間薬,ハーブなどについて解説したものです.今日,生薬という言葉は馴染みが薄くなってしまいましたが,私たちの身の周りには実にさまざまなかたちで生薬が利用されています.たとえばハーブとか健康茶,健康食品などはすっかり日常生活に定着し,化粧品や育毛剤,入浴剤などにも数多くの種類の生薬が活用されています.また生薬は漢方薬だけでなく,実は薬局で市販されている感冒薬や胃腸薬,滋養強壮薬,ドリンク剤など,ほとんどの薬剤に合成薬と一緒に配合されているのです.
 生薬はまさに「生きている薬」といえます.薬用植物や生薬の名前には,薬として用いた古代の人々の印象や経験がこめられています.広大な自然の中で,長い時代を経て,人々は病気に効果のあるものを探し出し,薬として伝えてきました.その薬草がどこにあるか,いかに栽培するか,いつ採取すればいいか,どの部位が最も有効か,どのように加工すれば治療や保存に適するかなど,さまざまな試行錯誤が行われたに違いありません.そして有益な薬物は大昔から世界的規模で交流されてきました.日本にも中国や朝鮮などから生薬とともに生きたままの薬木や薬草が渡来しています.そして渡来植物の栽培や品種改良も幾度となく試みられました.同時に,中国の本草書をたよりに日本に自生している植物を探し求め,また入手困難な生薬は代替できる植物が検討されてきました.このような歴史的背景の中で,今日,類似品や代用品,誤解にもとづく「まがい物」あるいは作為的な贋物など実にいろいろな生薬が流通しています.いつのまにか代替品やまがい物が,本物と入れ替わってしまうこともしばしばありました.現在,日本には世界中の生薬が輸入されています.しかし,生薬は天然の薬ですから,収穫は天候などに左右されると同時に,無計画に採りすぎると資源が枯渇してしまいます.また人件費が高くなれば採取されなくなったり,収益がでなければ栽培されなくなります.このような資源の問題や商品としての経済的な問題もあり,毎年のように市場品の産地や価格が変動しています.また,ワシントン条約など社会的な理由により,日本で入手ができなくなったものもあります.今日,生薬の安定的な供給が大きな課題になっていますが,このように不安定な側面も,生薬のもつ宿命的な特徴といえるかも知れません.
 従来,生薬に関する参考書や解説書といえば,日本薬局方収載の生薬を解説した「生薬学」,化学成分を重視する「生薬化学」や基原植物に関しての「薬用植物学」に限られていました.このため生薬の効能や用法など,実際的な臨床と直接的に結び付かないでいました.近年,中国医学(中医学)の分野から臨床的な生薬学(中薬学)の書物がいくつか翻訳されています.しかし,中医学の理論や用語は日本ではまだ十分に消化されておらず,今日では中医学と日本漢方の実状はかなり異なっています.しかも,日本と中国で実際に流通している生薬が一致しているとは限りません.本書では,おもに日本で流通している生薬を中心にして,個々の生薬の基原,それぞれの特徴や問題点,効能や用法などを説明しています.
 本書は一般の人から,医系・薬系の学生諸君,漢方の臨床に携わる医師や薬剤師の方々までを対象としています.やや専門的な内容ですが,生薬に興味がもてるように博物誌の形式でまとめ,また事典として利用できるよう整理したものです.このため基原や薬理学的な記述はできるだけ平易にし,漢方用語もなるべく現代的な解釈で説明しています.内容に関して不十分な点も多々あると思われますが,入門書として気軽に読んでいただければ幸いです.
 1994年初秋
 鈴木 洋
 凡例

 青木(あおき)
 藜(あかざ)
 赤升麻(あかしょうま)
 赤芽柏(あかめがしわ)
 阿魏(あぎ)
 阿膠(あきょう)
 明日葉(あしたば)
 馬酔木(あせび)
 阿仙薬(あせんやく)
 鴉胆子(あたんし)
 阿片(あへん)
 甘茶(あまちゃ)
 甘茶蔓(あまちゃづる)
 亜麻仁(あまにん)
 蟻(あり)
 アルカロイド
 アロエ
 安息香(あんそくこう)

 硫黄(いおう)
 郁李仁(いくりにん)
 伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)
 一位葉(いちいよう)
 一角(いっかく)
 イヌサフラン
 伊保多●(いぼたろう)
 委陵菜(いりょうさい)
 威霊仙(いれいせん)
 岩ぢしゃ
 茵芋(いんう)
 茵●蒿(いんちんこう)
 印度蛇木(いんどじゃぼく)
 淫羊●(いんようかく)

 茴香(ういきょう)
 烏●根皮(うきゅうこんぴ)
 烏骨鶏(うこっけい)
 欝金(うこん)
 烏頭(うず)
 烏賊骨(うぞくこつ)
 烏蛇(うだ)
 烏梅(うばい)
 烏薬(うやく)
 禹余粮(うよりょう)
 裏白樫(うらじろがし)
 烏斂莓(うれんぼ)
 ウワウルシ
 雲母(うんも)

 営実(えいじつ)
 衛矛(えいぼう)
 エニシダ枝(●し)
 エブリコ
 燕窩(えんか)
 延胡索(えんごさく)
 ●鼠(えんそ)
 鉛丹(えんたん)
 鉛粉(えんぷん)
 延命草(えんめいそう)

 黄瓜(おうか)
 王瓜仁(おうかにん)
 黄耆(おうぎ)
 黄狗腎(おうくじん)
 黄●(おうごん)
 黄精(おうせい)
 鴨跖草(おうせきそう)
 罌粟殻(おうぞくこく)
 黄土(おうど)
 黄柏(おうばく)
 桜皮(おうひ)
 王不留行(おうふるぎょう)
 黄薬子(おうやくし)
 黄連(おうれん)
 弟切草(おとぎりそう)
 遠志(おんじ)

 瓦韋(がい)
 槐花(かいか)
 槐角(かいかく)
 海金沙(かいきんしゃ)
 海狗腎(かいくじん)
 海蛤殻(かいごうかく)
 芥子(がいし)
 海松子(かいしょうし)
 海藻(かいそう)
 海●(かいてつ)
 海桐皮(かいとうひ)
 海人草(かいにんそう)
 艾納香(がいのうこう)
 海馬(かいば)
 薤白(がいはく)
 海風藤(かいふうとう)
 海浮石(かいふせき)
 艾葉(がいよう)
 海竜(かいりゅう)
 鵝管石(がかんせき)
 柿葉(かきのは)
 蝸牛(かぎゅう)
 鶴虱(かくしつ)
 夏枯草(かごそう)
 訶子(かし)
 何首烏(かしゅう)
 莪朮(がじゅつ)
 花椒(かしょう)
 花蕊石(かずいせき)
 カスカラサグラダ
 葛花(かっか)
 ●香(かっこう)
 葛根(かっこん)
 滑石(かっせき)
 蛞蝓(かつゆ)
 茄蒂(かてい)
 瓜蒂(かてい)
 蝦蟆(かま)
 カマラ
 カミツレ
 荷葉(かよう)
 ガラナ
 瓦楞子(がりょうし)
 ●楼根(かろこん)
 ●楼仁(かろにん)
 川ぢしゃ
 乾姜(かんきょう)
 乾地黄(かんじおう)
 乾漆(かんしつ)…78 貫衆(かんじゅう)
 甘松(かんしょう)
 乾生姜(かんしょうきょう)
 甘遂(かんすい)
 寒水石(かんすいせき)
 甘草(かんぞう)
 寒天(かんてん)
 款冬花(かんとうか)
 漢防已(かんぼうい)
 旱蓮草(かんれんそう)

 桔梗(ききょう)
 菊花(きくか)
 枳子(きぐし)
 枳殻(きこく)
 キササゲ
 枳実(きじつ)
 吉草根(きっそうこん)
 橘皮(きっぴ)
 キナ皮(きなひ)
 亀板(きばん)
 ギムネマ葉(●よう)
 牛角腮(ぎゅうかくさい)
 九香虫(きゅうこうちゅう)
 韮子(きゅうし)
 急性子(きゅうせいし)
 九竜虫(きゅうりゅうちゅう)
 姜黄(きょうおう)
 ●活(きょうかつ)
 來竹桃(きょうちくとう)
 杏仁(きょうにん)
 ●螂(きょうろう)
 玉竹(ぎょくちく)
 魚脳石(ぎょのうせき)
 きらんそう
 ●●(きれん)
 金桜子(きんおうし)
 金果欖(きんからん)
 金橘(きんきつ)
 金銀花(きんぎんか)
 銀柴胡(ぎんさいこ)
 金蝉花(きんぜんか)
 金沸草(きんふつそう)
 キンマ

 藕節(ぐうせつ)
 枸櫞皮(くえんひ)
 枸杞子(くこし)
 枸杞葉(くこよう)
 苦参(くじん)
 狗脊(くせき)
 瞿麦(くばく)
 隈笹(くまざさ)
 熊柳(くまやなぎ)
 クラーレ
 苦楝皮(くれんぴ)
 黒文字(くろもじ)
 黒焼き
 薫陸香(くんろくこう)

 荊芥(けいがい)
 鶏肝(けいかん)
 鶏冠花(けいかんか)
 鶏血藤(けいけっとう)
 鶏骨草(けいこつそう)
 桂枝(けいし)
 鶏子黄(けいしおう)
 鶏子白(けいしはく)
 鶏屎白(けいしはく)
 景天(けいてん)
 景天三七(けいてんさんしち)
 鶏内金(けいないきん)
 桂皮(けいひ)
 軽粉(けいふん)
 月季花(げっきか)
 月桂樹(げっけいじゅ)
 血竭(けっけつ)
 決明子(けつめいし)
 血余炭(けつよたん)
 芫花(げんか)
 牽牛子(けんごし)
 ●実(けんじつ)
 拳参(けんじん)
 玄参(げんじん)
 芫●(げんすい)
 芫青(げんせい)
 ゲンチアナ根
 現之証拠(げんのしょうこ)
 巻柏(けんぱく)
 玄明粉(げんめいふん)

 膠飴(こうい)
 香櫞(こうえん)
 紅花(こうか)
 蛤●(ごうかい)
 合歓皮(ごうかんひ)
 高貴薬(こうきやく)
 紅景天(こうけいてん)
 光慈姑(こうじこ)
 哈士蟆(ごうしま)
 香●(こうじゅ)
 紅娘子(こうじょうし)
 紅参(こうじん)
 降真香(こうしんこう)
 香辛料(こうしんりょう)
 紅豆●(こうずく)
 ●草(こうそう)
 猴棗(こうそう)
 香附子(こうぶし)
 粳米(こうべい)
 厚朴(こうぼく)
 藁本(こうほん)
 香料(こうりょう)
 牛黄(ごおう)
 胡黄連(こおうれん)
 五加皮(ごかひ)
 コカ葉
 穀芽(こくが)
 穀精草(こくせいそう)
 黒大豆(こくだいず)
 コケモモ葉
 蜈蚣(ごこう)
 五穀虫(ごこくちゅう)
 虎骨(ここつ)
 虎耳草(こじそう)
 牛膝(ごしつ)
 呉茱萸(ごしゅゆ)
 胡椒(こしょう)
 虎杖根(こじょうこん)
 胡●子(こずいし)
 骨砕補(こつさいほ)
 梧桐子(ごとうし)
 胡桃仁(ことうにん)
 五倍子(ごばいし)
 琥珀(こはく)
 牛皮消根(ごひしょうこん)
 牛蒡子(ごぼうし)
 胡麻(ごま)
 五味子(ごみし)
 五霊脂(ごれいし)
 胡芦巴(ころは)
 コロンボ
 コンズランゴ
 昆布(こんぶ)
 コンフリー

 犀角(さいかく)
 柴胡(さいこ)
 細辛(さいしん)
 沙苑子(さえんし)
 ●●(さくちょう)
 ●●(さくぼう)
 酒(さけ)
 サフラン
 サポニン
 鎖陽(さよう)
 山葵根(さんきこん)
 山査子(さんざし)
 山蒜(さんさん)
 山慈姑(さんじこ)
 山梔子(さんしし)
 三七(さんしち)
 蚕沙(さんしゃ)
 山茱萸(さんしゅゆ)
 山椒(さんしょう)
 山豆根(さんずこん)
 酸棗仁(さんそうにん)
 山茶花(さんちゃか)
 山奈(さんな)
 山扁豆(さんへんず)
 山薬(さんやく)
 山羊血(さんようけつ)
 三稜(さんりょう)

 刺●皮(しいひ)
 雌黄(しおう)
 地黄(じおう)
 紫苑(しおん)
 糸瓜(しか)
 紫花地丁(しかじちょう)
 紫河車(しかしゃ)
 糸瓜絡(しからく)
 ジギタリス
 紫金牛(しきんぎゅう)
 使君子(しくんし)
 紫梗(しこう)
 嗜好料(しこうりょう)
 刺五加(しごか)
 地骨皮(じこっぴ)
 紫根(しこん)
 柿漆(ししつ)
 磁石(じしゃく)
 紫珠(ししゅ)
 紫石英(しせきえい)
 蓍草(しそう)
 柿霜(しそう)
 紫蘇梗(しそこう)
 紫蘇子(しそし)
 紫檀(したん)
 ●藜子(しつりし)
 柿蒂(してい)
 自然銅(じねんどう)
 梓白皮(しはくひ)
 地膚子(じふし)
 柿餅(しへい)
 赤石脂(しゃくせきし)
 芍薬(しゃくやく)
 麝香(じゃこう)
 鷓鴣菜(しゃこさい)
 蛇床子(じゃしょうし)
 沙参(しゃじん)
 車前子(しゃぜんし)
 蛇退皮(じゃたいひ)
 ●虫(しゃちゅう)
 ●蔚子(じゅういし)
 戎塩(じゅうえん)
 臭梧桐(しゅうごとう)
 秋石(しゅうせき)
 十薬(じゅうやく)
 熟地黄(じゅくじおう)
 縮砂(しゅくしゃ)
 朱砂(しゅしゃ)
 朮(じゅつ)
 棕櫚(しゅろ)
 紫陽花(しようか)
 生姜(しょうきょう)
 小薊(しょうけい)
 松香(しょうこう)
 常山(じょうざん)
 生地黄(しょうじおう)
 生漆(しょうしつ)
 硝石(しょうせき)
 松節(しょうせつ)
 松藤(しょうとう)
 鐘乳石(しょうにゅうせき)
 樟脳(しょうのう)
 小麦(しょうばく)
 薔薇花(しょうびか)
 菖蒲根(しょうぶこん)
 升麻(しょうま)
 椒目(しょうもく)
 松蘿(しょうら)
 商陸(しょうりく)
 食塩(しょくえん)
 蜀漆(しょくしつ)
 除虫菊(じょちゅうぎく)
 徐長卿(じょちょうけい)
 女貞子(じょていし)
 蒔蘿子(じらし)
 地竜(じりゅう)
 辛夷(しんい)
 晋耆(しんぎ)
 神●(しんきく)
 秦●(じんぎょう)
 沈香(じんこう)
 鍼砂(しんしゃ)
 真珠(しんじゅ)
 人中黄(じんちゅうおう)
 人中白(じんちゅうはく)
 沈丁花(じんちょうげ)
 人尿(じんにょう)
 秦皮(しんぴ)

 酢(す)
 ●核(ずいかく)
 水牛角(すいぎゅうかく)
 水銀(すいぎん)
 水菖蒲(すいしょうぶ)
 水仙根(すいせんこん)
 水蛭(すいてつ)
 水楊梅(すいようばい)
 水蓼(すいりょう)
 津蟹(ずがに)
 豆●(ずし)
 鈴蘭(すずらん)

 西瓜(せいか)
 西河柳(せいかりゅう)
 青蒿(せいこう)
 薺菜(せいさい)
 ●●(せいそう)
 青●子(せいそうし)
 青黛(せいたい)
 青皮(せいひ)
 青風藤(せいふうとう)
 青木香(せいもっこう)
 西洋参(せいようじん)
 西洋トチノキ
 石韋(せきい)
 石蒜(せきさん)
 赤芍(せきしゃく)
 石松子(せきしょうし)
 赤小豆(せきしょうず)
 石菖蒲(せきしょうぶ)
 石南葉(せきなんよう)
 浙貝母(せきばいも)
 ●●(せきめい)
 石榴皮(せきりゅうひ)
 セージ
 石灰(せっかい)
 石決明(せっけつめい)
 石膏(せっこう)
 石斛(せっこく)
 接骨木(せっこつぼく)
 セネガ
 川烏頭(せんうず)
 仙鶴草(せんかくそう)
 全蝎(ぜんかつ)
 川●(せんきゅう)
 前胡(ぜんこ)
 川穀(せんこく)
 川骨(せんこつ)
 穿山甲(せんざんこう)
 蟾蜍(せんじょ)
 穿心蓮(せんしんれん)
 蟾酥(せんそ)
 茜草根(せんそうこん)
 蝉退(せんたい)
 センナ
 川貝母(せんばいも)
 旋覆花(せんぷくか)
 センブリ(千振)
 仙茅(せんぼう)
 川楝子(せんれんし)

 草烏頭(そううず)
 草果(そうか)
 ●角刺(そうかくし)
 桑寄生(そうきせい)
 蚤休(そうきゅう)
 ●莢(そうきょう)
 桑枝(そうし)
 蒼耳子(そうじし)
 蒼朮(そうじゅつ)
 桑椹子(そうじんし)
 草豆●(そうずく)
 葱白(そうはく)
 桑白皮(そうはくひ)
 象皮(ぞうひ)
 桑●蛸(そうひょうしょう)
 桑葉(そうよう)
 続随子(ぞくずいし)
 続断(ぞくだん)
 側柏葉(そくはくよう)
 素馨花(そけいか)
 蘇合香(そごうこう)
 蘇鉄実(そてつじつ)
 鼠婦(そふ)
 蘇木(そぼく)
 蘇葉(そよう)
 鼠李子(そりし)

 大茴香(だいういきよう)
 大黄(だいおう)
 大薊(たいけい)
 大戟(たいげき)
 大蒜(たいさん)
 太子参(たいしじん)
 代赭石(たいしゃせき)
 大豆黄巻(だいずおうけん)
 大青葉(たいせいよう)
 大棗(たいそう)
 大風子(だいふうし)
 大腹皮(だいふくひ)
 大麻(たいま)
 タイム
 高遠草(たかとうぐさ)
 ●吾(たくご)
 沢漆(たくしつ)
 沢瀉(たくしゃ)
 沢蘭(たくらん)
 竹蜂(たけばち)
 獺肝(たっかん)
 煙草(たばこ)
 タラ木(たらぼく)
 淡菜(たんさい)
 丹参(たんじん)
 淡竹葉(たんちくよう)
 タンニン
 胆礬(たんぱん)

 竹巻心(ちくけんしん)
 竹●(ちくじょ)
 竹節人参(ちくせつにんじん)
 竹葉(ちくよう)
 竹瀝(ちくれき)
 蜘蛛(ちしゅ)
 知母(ちも)
 茶葉(ちゃよう)
 地楡(ちゆ)
 丁字(ちょうじ)
 釣藤鉤(ちょうとうこう)
 楮実(ちょじつ)
 猪胆(ちょたん)
 苧麻根(ちょまこん)
 猪苓(ちょれい)
 陳皮(ちんぴ)
つ,て
 通草(つうそう)
 蒂●子(ていれきし)
 鉄(てつ)
 テリアカ
 天葵子(てんきし)
 天竺黄(てんじくおう)
 天仙子(てんせんし)
 天南星(てんなんしょう)
 天麻(てんま)
 天名精(てんめいせい)
 天門冬(てんもんどう)
 天雄(てんゆう)
 天羅水(てんらすい)

 銅(どう)
 冬瓜子(とうがし)
 唐辛子(とうがらし)
 当帰(とうき)
 冬葵子(とうきし)
 透骨草(とうこつそう)
 ●砂(どうしゃ)
 党参(とうじん)
 灯心草(とうしんそう)
 刀豆(とうず)
 稲草(とうそう)
 冬虫夏草(とうちゅうかそう)
 桃仁(とうにん)
 橙皮(とうひ)
 動物胆(どうぶつたん)
 桃葉(とうよう)
 藤梨根(とうりこん)
 銅緑(どうりょく)
 土瓜根(どかこん)
 土槿皮(どきんぴ)
 土荊芥(どけいがい)
 杜衡(とこう)
 吐根(とこん)
 菟絲子(としし)
 杜松実(としょうじつ)
 杜仲(とちゅう)
 土通草(どっうそう)
 独活(どっかつ)
 土茯苓(どぶくりょう)
 土木香(どもっこう)
 登呂根(とろこん)
 豚脂(とんし)
な,に,の
 夏皮(なつかわ)
 鉛(なまり)
 南瓜子(なんかし)
 南天実(なんてんじつ)
 南蛮毛(なんばんげ)
 苦木(にがき)
 肉●蓉(にくじゅよう)
 肉豆●(にくずく)
 日日草(にちにちそう)
 肉桂(にっけい)
 乳香(にゅうこう)
 人参(にんじん)
 忍冬(にんどう)
 野菊花(のぎくか)

 梅寄生(ばいきせい)
 貝歯(ばいし)
 敗醤(はいしょう)
 梅肉膏(ばいにくこう)
 貝母(ばいも)
 佩蘭(はいらん)
 白果(はくか)
 麦芽(ばくが)
 白魚(はくぎょ)
 柏子仁(はくしにん)
 白石脂(はくせきし)
 白蘚皮(はくせんぴ)
 白頭翁(はくとうおう)
 白桃花(はくとうか)
 白礬(はくばん)
 白毛藤(はくもうとう)
 麦門冬(ばくもんどう)
 巴戟天(はげきてん)
 馬歯●(ばしけん)
 芭蕉(ばしょう)
 巴豆(はず)
 八月札(はちがつさつ)
 薄荷(はっか)
 麦角(ばっかく)
 ●●(ばっかつ)
 白屈菜(はっくっさい)
 馬兜鈴(ばとうれい)
 母子草(ははこぐさ)
 ハーブ
 馬鞭草(ばべんそう)
 馬宝(ばほう)
 馬勃(ばぼつ)
 浜防風(はまぼうふう)
 馬明退(ばめいたい)
 葉蘭(はらん)
 馬藺子(ばりんし)
 蕃杏(ばんきょう)
 半夏(はんげ)
 半枝蓮(はんしれん)
 番石榴(ばんせきりゅう)
 胖大海(はんたいかい)
 反鼻(はんぴ)
 半辺蓮(はんぺんれん)
 斑●(はんみょう)
 板藍根(ばんらんこん)
 繁縷(はんろう)

 ●●(ひかい)
 榧子(ひし)
 砒石(ひせき)
 ●澄茄(ひっちょうか)
 ●●(ひはつ)
 蓖麻子(ひまし)
 白芥子(びゃくがいし)
 白花蛇舌草(びゃくかじゃぜっそう)
 白●(びゃくきゅう)
 百合(びゃくごう)
 白●(びゃくし)
 白芍(びゃくしゃく)
 白朮(びゃくじゅつ)
 白豆●(びゃくずく)
 白前(びゃくぜん)
 百草霜(ひゃくそうそう)
 白檀(びゃくだん)
 白薇(びゃくび)
 百部(びゃくぶ)
 白附子(びゃくぶし)
 白扁豆(びゃくへんず)
 白●(びゃくれん)
 白花蛇(びゃっかだ)
 白僵蚕(びゃっきょうさん)
 枇杷葉(びわよう)
 檳榔子(びんろうじ)

 蕪●(ぶい)
 蕗(ふき)
 福寿草根(ふくじゅそうこん)
 茯神(ぶくしん)
 覆盆子(ふくぼんし)
 伏竜肝(ぶくりゅうかん)
 茯苓(ぶくりょう)
 附子(ぶし)
 藤瘤(ふじこぶ)
 仏手柑(ぶっしゅかん)
 浮萍(ふひょう)
 プルーン
 文蛤(ぶんごう)

 屁糞蔓(へくそかずら)
 別甲(べっこう)
 紅更紗(べにさらさ)
 ペヨーテ
 ベラドンナ
 ●蓄(へんちく)
 扁桃(へんとう)
 ヘンルーダ

 防已(ぼうい)
 望月砂(ぼうげっしゃ)
 望江南(ぼうこうなん)
 茅根(ぼうこん)
 硼砂(ほうしゃ)
 芒硝(ぼうしょう)
 虻虫(ぼうちゅう)
 防風(ぼうふう)
 蜂蜜(ほうみつ)
 蒲黄(ほおう)
 朴硝(ぼくしょう)
 樸●(ぼくそく)
 蒲公英(ほこうえい)
 補骨脂(ほこつし)
 牡丹皮(ぼたんび)
 牡蠣(ぼれい)
 牡蠣肉(ぼれいにく)
 翻白草(ほんぱくそう)

 ●瑰花(まいかいか)
 麻黄(まおう)
 麻黄根(まおうこん)
 孫太郎虫(まごたろうむし)
 麻子仁(ましにん)
 馬銭子(まちんし)
 松葉(まつば)
 茉莉花(まつりか)
 麻薬(まやく)
 蔓荊子(まんけいし)
 曼陀羅華(まんだらげ)
 マンドラゴラ
 万年青(まんねんせい)
み,む,め
 水(みず)
 密陀僧(みっだそう)
 密蒙花(みつもうか)
 蜜●(みつろう)
 壬生蓬(みぶよもぎ)
 明党参(みんとうじん)
 ムイラプアマ
 無花果(むかか)
 無名異(むみょうい)
 榠●(めいさ)
 目木(めぎ)

 ●石(もうせき)
 木槿皮(もくきんぴ)
 木蝴蝶(もくこちょう)
 木賊(もくぞく)
 木通(もくつう)
 木天蓼(もくてんりょう)
 木鼈子(もくべっし)
 木防已(もくぼうい)
 木●(もくろう)
 木瓜(もっか)
 木香(もっこう)
 没食子(もっしょくし)
 没薬(もつやく)
 問荊(もんけい)
や,ゆ,よ
 射干(やかん)
 薬酒(やくしゅ)
 益智(やくち)
 益母草(やくもそう)
 夜交藤(やこうとう)
 八つ目鰻(やつめうなぎ)
 八つ目蘭(やつめらん)
 夜明砂(やみょうしゃ)
 雄黄(ゆうおう)
 熊胆(ゆうたん)
 油脂(ゆし)
 柚(ゆず)
 譲葉(ゆずりは)
 楡白皮(ゆはくひ)
 陽起石(ようきせき)
 羊蹄(ようてい)
 羊肉(ようにく)
 楊梅皮(ようばいひ)
 ●苡仁(よくいにん)
 ヨヒンベ皮

 雷丸(らいがん)
 雷公藤(らいこうとう)
 ●●子(らいふくし)
 羅漢果(らかんか)
 絡石藤(らくせきとう)
 落花生(らっかせい)
 羅布麻(らふま)
 ラベンダー
 蘿摩(らま)
 藍実(らんじつ)

 鯉魚(りぎょ)
 李根皮(りこんぴ)
 竜眼肉(りゅうがんにく)
 劉寄奴(りゅうきど)
 竜骨(りゅうこつ)
 竜涎香(りゅうぜんこう)
 竜胆(りゅうたん)
 竜脳(りゅうのう)
 良姜(りょうきょう)
 菱実(りょうじつ)
 凌霄花(りょうしょうか)
 緑礬(りょくばん)
 藜芦(りろ)

 霊芝(れいし)
 茘枝(れいし)
 霊猫香(れいびょうこう)
 羚羊角(れいようかく)
 零陵香(れいりょうこう)
 瀝青(れきせい)
 連翹(れんぎょう)
 蓮子心(れんししん)
 蓮鬚(れんしゅ)
 連銭草(れんせんそう)
 蓮肉(れんにく)
 蓮房(れんぼう)

 ●(ろう)
 莨●(ろうとう)
 狼毒(ろうどく)
 ●梅花(ろうばいか)
 漏芦(ろうろ)
 芦薈(ろかい)
 炉甘石(ろかんせき)
 鹿茸(ろくじょう)
 鹿蹄草(ろくていそう)
 鹿鞭(ろくべん)
 芦根(ろこん)
 ローズマリー
 鹿角(ろっかく)
 鹿角膠(ろっかくきょう)
 鹿角霜(ろっかくそう)
 ロート根
 ロベリア草
 露蜂房(ろほうぼう)
 ローヤルゼリー
 路路通(ろろつう)

 和羌活(わきょうかつ)
 和厚朴(わこうぼく)
 和藁本(わこうほん)
 和続断(わぞくだん)
 和独活(わどっかつ)
漢方生薬を理解するために
 生薬とは
 日本漢方と中国医学(中医学)
 生薬名
 基原
 修治
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 昇降浮沈
 毒性・副作用
 帰経
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 生薬名索引
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 「健康食品・サプリメントの事典」収載項目と出現頁