やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

訳者まえがき
 本書の原書である『MINOR EMERGENCIES』の初版は,2000年にElsevier社から出版された.本書『マイナーエマージェンシー』は,2007年に出版された第2版の訳本である.原書は米国でたいへん好評で,かなりの売れ行きだという.
 “マイナーエマージェンシー”というタイトルから,どのような内容を想像されるだろうか.訳者のひとりで編集担当の齊藤裕之氏からの紹介で本書の翻訳企画を知ったときに,私自身は,原書の表紙が内容を的確に伝えていると感じたものである.訳本である本書でもそのまま用いられたイラストには,外耳道に小さな虫が飛びこんで顔をしかめている女性の様子が描かれており,どのような状況なのか一目でわかる.
 本書には外来診療で遭遇するさまざまな急患への対応がまとめられている.ただし,「ショック」「脳出血」「心筋梗塞」「急性腹症」といった,救急医学の主要な疾患・病態は含まれていない.“ただちに命にかかわるほどではないが,すぐに対応しなければならない”さまざまな疾患や病態が数多く記載されているのである.研修を兼ねて僻地の病院の時間外外来の応援に行くことが多かった私は,そのときにこのような本があったら,どんなに助かっただろうと思った.
 プライマリ・ケアを担当する医療者に求められる能力の特徴の1つが,いろいろな疾患や外傷に幅広く対応できることである.事前にすべてのことに対応できる能力を身につけておくことが理想的だが,実際には無理である.話には聞いたことがある疾患を,あるいはずっと以前に診療したことのある病態を,急に1人で診なければならないこともプライマリ・ケアでは少なくない.それが命にかかわるような状態であれば,とにかく転送することが最善の診療ということもあるが,大半の,それほどでもない「急患」には,書籍やインターネットなどの資料を参考にしながら,自分で診ることが求められる.
 “cookbook medicine”とは,ガイドラインや教科書をやみくもに患者に適用する医療を,揶揄する表現である.しかし,医療者が幅広い診療をしようとした場合に,その現場に参考資料がなければ,実はその医療者の得意な限られた領域以外については,cookbook medicineさえ行えないのである.語弊があるかもしれないが,本書の内容の幅広さと的確な情報は,「急患」を診ることに医療者を前向きにさせる力があると思う.
 本書は単著である.驚異的なことに,これだけの量を1人で執筆されている.超人的な著者が本書を作った動機や,本書にかける願いは「まえがき」に記されている.ぜひご一読いただきたい.単著であることもあって,表現や判断や方針が一定していて読みやすい.「臨床像」「するべきこと」「してはいけないこと」というように簡潔に整理された構成と,わかりやすいイラストも,急いで理解する必要のある現場に適している.ぜひ活用していただきたい.ただし利用する際に注意したいのは,本書の内容をそのまま盲目的に適用する,まさにcookbook medicine的な使い方をしないことである.なかでも薬物療法の記載については留意する必要がある.本書はおもに米国内の診療を想定して書かれている.薬品の名称や使用量には注釈をつけたが,必ず日本国内向けの医薬品集などでも確認してから使用していただきたい.なお原書には記載されているが,日本国内では同様の診療が行われにくいと思われる歯科・口腔外科領域の項目は,一部割愛した.
 出版社にはかなり無理をお願いして,翻訳に相当の手間をかけた.訳者の人選や分担の割りふりを担当してくれた齋藤氏をはじめ,訳者の諸氏には,内容の妥当性に関する吟味もいろいろとお願いした.本当にお疲れ様でした.私も,ほぼ半年間,毎日少しずつ,おもに通勤電車の車内を利用して監訳作業を続けた.分量の圧倒的な多さにおののきつつ,素晴らしい内容に引き込まれながら,できるだけわかりやすい文章になるように作業した.手間をかけたとは言え,翻訳や注釈の不備,あるいは各領域の専門医から見ると不十分な記述もあるかもしれない.お気づきの点があれば,ぜひご教示いただきたい.
 本書を翻訳するにあたってお世話になったエルゼビア・ジャパンの野沢聡氏と程田靖弘氏に御礼申し上げます.
 そして最後に,原書の雰囲気を生かしつつ,読みやすい本に仕上げていただいた医歯薬出版の遠山邦男氏,ならびに関係各位に深謝いたします.
 2009年8月西新宿にて
 訳者を代表して
 大滝純司


 救急医学の教科書は重篤な疾患が中心になるため,軽症に分類される病態についてはおざなりな記述しかみつからないことが多いと言えます.医学生や新人研修医,経験の浅い救急科の医師が,本書で扱われている疾患について,実用的な解説書をみつけようとしても,ほとんど不可能に近いことでしょう.しかし,walk-in clinicや教育病院の救急部門のurgent care sectionや,軽症の救急患者のケアを行う部署を任されるのは,これらの医師たちであることが多いのです.まるで,それほど重大な責任を負わなくていい状況ならば,研修をきちんと受けていなくても,患者に害を及ぼすことはないだろうという論理のように見えます.
 救急科のローテーションで悪戦苦闘している多くの医学生や新人研修医の皆さんにこれまで本書を紹介できずに残念でした.大病院の救急部門のurgent care areaやfast-track areaで本書が活用される日が早く訪れることを願っています.本書が役に立つのは医学生や研修医だけではありません.日頃から診療所で軽症の救急患者に対応している開業医はもちろんのこと,そうした患者の治療を担当するフィジシャン・アシスタント(physician assistant)やナースプラクティショナー(nurse practitioner)にも有用でしょう.
 本書『Minor Emergencies: Splinters to Fractures』には,すべての医学生と研修医にとって有用な情報がふんだんに盛り込まれています.長年にわたる現場の臨床経験からしか得られない診療方法や専門知識が豊富に紹介されています.このように臨床での経験が学術的な情報発信の場に紹介されるのは喜ばしいことで,また,本書の内容が実践されることで軽症の救急患者のアウトカムが改善されると思うと,頼もしい気持ちになります.さらには,著者が推奨する診療をすることで多くの不必要な検査や処置を避けられることが最も重要な点です.
 本書では,一般に“軽症”とされる問題を詳しく取り上げ,それらを見極めるための豊富な手がかりと,経験に基づく治療の秘訣が紹介されています.本当に軽症の患者と重大な問題が潜んでいる患者とを区別する方法も,症例ごとに詳しく解説されています.さらに,患者の取り扱いについても非常に役立つアドバイスが示されているので,経験の浅い医師でも画像診断や検査を減らすことができるでしょう.
 たとえ本当に軽症の救急患者であっても,悪化すれば生命や四肢が失われる可能性もあるわけですから,適切に治療しなければなりません.軽症の救急患者に重大な問題がかくれている可能性を否定するための診療を,あまり時間と費用をかけずに適切に行うには高度の専門知識と経験が必要となります.
 本書を読み終えたとき,軽症の救急に対する見方が変わるかもしれません.自分が軽症の救急患者として医療機関を受診するときに,本書に示されているような専門知識を正しく理解している医師が診てくれるのであれば,言うことはありません.
 Peter Rosen,MD
 Senior Lecturer,Medicine,Harvard School of Medicine
 Visiting Professor,Emergency Medicine,University of Arizona School of Medicine
 Attending Emergency Physician,Beth Israel/Deaconess Medical Center
 Attending,Emergency Teaching Faculty,Massachusetts General Hospital

まえがき
 “Good judgment comes from experience,and a lot of that comes from bad judgment.”
 ―Will Rogers
 1960年代後半,当時バーモント大学(University of Vermont)の医学生で救急治療(当時は特殊な分野とみなされていました)に興味をもっていた私は,自分が受けていた医学教育では(それ以外の点では例外なく非常に優れていたものの)単純な軽症の救急治療の部分が抜け落ちていることに不満を感じていました.その思いを抱いたまま時は過ぎ,1975年のこと,ジョージ・ワシントン大学医療センター(George Washington University Medical Center)救急部門のメディカル・ディレクター(medical director,ワシントンDC地区で初の,レジデントとしての研修を修了した救急医)となっていた私は,同大学の医学生を対象に“Common Simple Emergencies”と題した救急医療に関する1時間の講義を行う機会を与えられました(当時は,救急医療の全範囲を扱うのにも1時間で十分と考えられていたのです).
 結局,このスライド上映と講義は6時間の枠に拡大され,ジョージタウン大学医療センター救急科(Georgetown University Medical Center Emergency Department)で定期的に行われることとなりました.その講義で扱ったトピックは,関連データの報告などまだほとんどないものが大半でしたが,1985年には,救急科の指導医であったDr.Thomas Stairの助けを借りて,“Common Simple Emergencies”について300頁の書籍にまとめることができました.この書籍に掲載された情報は,大部分が一般的な慣習や個人的な経験に基づくものでした.
 それから15年後,この書籍は,その後発表された多くのデータを加え500頁に増え,現在の書名となって再出版されることとなりました.基本的な構成(“するべきこと/してはいけないこと”)はそのまま踏襲しました.情報量はかなり増えましたが,旧版と同様に実用的な手引きになっています.
 今日では,初版が出版された1985年とは対照的に,『Minor Emergencies』で扱われているテーマのほぼすべてについて,過剰ともいえるほどの大量の科学的データが存在しています.今回,本書は800頁を超えました[訳注:英語版].あまりに膨大な量のデータに圧倒されることも度々ありましたが,内容が増えてもなお有用かつ実用的な手引書となるように各項目をまとめました.
 旧版の簡潔な基本構成は踏襲し,それぞれのパートで重要な情報は目立つように,今回も太字にしています.また新たに赤字を使って,本文内の異なるトピックをみつけやすくしています.考察については,今回から背景に色をつけて目立つようにし,文字を小さく二段組みにして全体をコンパクトにまとめました.これらの変更で,本書はさらに幅広い充実した書籍になりましたが,一目でわかるという利便性も保っています.
 臨床的な内容はすべて更新し,さらに新たなトピックを追加し,可能な限り科学的根拠に基づくデータを使用しました.また読者の理解を助けるために,数多くの写真とイラスト(カラー)を追加しました.さらに,索引を使いやすくするために,私が自ら索引を再検討し,見たい項目を見つけやすいように,手がかりになる症状を数多く掲載しました.
 私がここまでやってきたのはすべて,読者の皆さんが医師として患者のケアにやりがいを感じられるようになってもらいたいとの思いからです.軽症の救急患者が来院したとき,この本があれば落ち着いて治療に臨むことができ,患者を癒す喜びを味わえるでしょう.患者は,痛みや不安を取り除き,思いやりをもって治療を行い,ときには笑わせてもくれる,そんなユーモアのセンスと自信に溢れた臨床医に診てもらえるようになるのです.医師の助けを必要とする軽症の救急患者が受診したとき,緊張せずに適切なケアを行うのに必要な知識が,本書から得られるのです(ユーモアは読者が自分で身につけなければなりません).そして,患者が良くなれば,その笑顔と感謝の言葉で,あなたの診療は報われるのです.
 Philip M.Buttaravoli,MD,FACEP
 訳者まえがき
 序
 まえがき
 謝辞
 監訳者・訳者一覧
 略語一覧
第1部 神経・精神科領域の急患例
 事例
  1 薬物誘発性ジストニア
  2 熱中症(熱浮腫・熱失神・熱痙攣・熱疲労)
  3 過換気
  4 ヒステリー性の昏睡・偽てんかん発作
  5 特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)
  6 片頭痛
  7 てんかん発作(痙攣・ひきつけ)―成人
  8 痙攣発作(痙攣・ひきつけ)―熱性および小児
  9 緊張型(筋収縮性)頭痛
  10 軽微・軽度の頭部外傷(脳震盪)
  11 血管迷走神経性失神・神経心臓性失神・神経調節性失神(気絶・卒倒)
  12 めまい(めまい感・頭部ふらふら感)
  13 脱力・衰弱
第2部 眼科領域の急患例
 事例
  14 結膜炎(赤目)
  15 コンタクトレンズ合併症
  16 角膜上皮剥離
  17 異物―結膜
  18 異物―角膜
  19 麦粒腫(ものもらい)
  20 虹彩炎(急性前部ぶどう膜炎)
  21 眼窩周囲の浮腫・結膜の浮腫
  22 眼窩周囲の斑状出血(眼瞼皮下出血)
  23 位置がずれたコンタクトレンズの取り外し
  24 結膜下出血
  25 紫外線角結膜炎(溶接工の熱傷・日焼け用ベッドにおける熱傷)
第3部 耳鼻咽喉科領域の急患例
 事例
  26 耳垢塞栓(耳垢の詰まり)
  27 鼻出血(鼻血)
  28 異物―耳
  29 異物―鼻
  30 異物―咽頭
  31 喉頭気管気管支炎(クループ)
  32 単核球症(伝染性単核球症)
  33 鼻骨骨折
  34 外耳炎(スイマーズイヤー)―急性
  35 中耳炎―急性
  36 漿液性(滲出性)中耳炎(膠耳)
  37 鼓膜穿孔(鼓膜破裂)
  38 咽頭炎(咽頭痛)
  39 鼻炎―急性(鼻水)
  40 鼻副鼻腔炎(副鼻腔炎)
第4部 口腔科領域の急患例
 事例
  41 アフタ性潰瘍(口腔潰瘍)
  42 口腔内灼熱症候群・舌灼熱感(舌痛症)
  43 口腔・口唇の裂傷
  44 粘液蝗竃E(粘液瘤)
  45 口腔カンジダ症(鵞口瘡・酵母感染症)
  46 口腔単純ヘルペス(口腔ヘルペス・熱のはな)
  47 歯列矯正に伴う合併症
  48 口角炎
  49 唾石症(唾液腺管結石)
  50 顎関節症(TMD)(顎関節症候群)
  51 顎関節脱臼
  52 口蓋垂浮腫―急性
第5部 肺・胸部領域の急患例
 事例
  53 気管支炎(気管支炎型の感冒)―急性
  54 肋軟骨炎・筋骨格系胸痛
  55 吸入性障害(気道熱傷)
  56 刺激性のある無能力化剤への曝露(催涙薬・暴動鎮圧剤・催涙ガス)
  57 肋骨骨折・肋軟骨損傷(あばら骨の骨折)
第6部 消化管領域の急患例
 事例
  58 裂肛
  59 便秘・過敏性腸症候群・疝痛(胃痙攣)
  60 下痢(急性胃腸炎)
  61 蟯虫症(蟯虫・線虫)
  62 食塊による食道閉塞(ステーキハウス症候群・カフェコロナリー症候群)
  63 異物―直腸
  64 異物―誤飲
  65 痔核(痔)
  66 無害な誤飲
  67 しゃっくり(吃逆)
  68 嘔吐(食中毒・胃腸炎)
第7部 泌尿器科領域の急患例
 事例
  69 陰嚢の鈍的外傷
  70 着色尿
  71 精巣上体炎
  72 性器ヘルペス
  73 包茎・嵌頓包茎
  74 急性細菌性前立腺炎
  75 尿道炎(淋病・淋疾)
  76 急性尿閉
  77 単純性下部尿路感染症(膀胱炎)
  78 上部尿路感染症(腎盂腎炎)
第8部 婦人科領域の急患例
 事例
  79 バルトリン腺膿瘍
  80 尖圭コンジローマ(性器疣贅)
  81 接触性外陰腟炎
  82 月経困難症(月経痛)
  83 腟内異物
  84 “モーニングアフター”緊急避妊薬
  85 骨盤内炎症性疾患(PID)
  86 腟出血
  87 腟炎
第9部 筋・骨格系領域の急患例
 事例
  88 肩鎖関節(肩関節)離開
  89 足関節捻挫(足首の捻挫)
  90 輪状靱帯の転位―橈骨頭の亜脱臼(肘内障)
  91 指のボタン穴変形
  92 第5中手骨骨折(ボクサー骨折)
  93 滑液包炎
  94 手根管症候群
  95 頸部捻挫(むち打ち損傷)
  96 橈骨神経浅枝の絞扼障害(手錠神経障害)
  97 鎖骨骨折
  98 尾骨骨折
  99 ドゥケルバン腱傍組織炎(母指腱滑膜炎)
  100 伸筋腱剥離―末節骨(野球指・槌指)
  101 手指の脱臼(PIP関節)
  102 手指の捻挫(PIP関節)
  103 指尖部(Tuft)骨折
  104 深指屈筋腱剥離―末節骨(スプレーフィンガー)
  105 ガングリオン嚢胞
  106 痛風性関節炎―急性
  107 膝関節捻挫
  108 外側上顆炎・内側上顆炎(テニス肘・ゴルフ肘)
  109 靱帯捻挫(関節包の損傷を含む)
  110 膝のロッキング
  111 腰椎捻挫―急性(“機械的”腰痛・仙痛関節機能障害)
  112 単関節炎―急性
  113 痙攣(こむら返り)
  114 筋挫傷・筋断裂
  115 筋筋膜痛症候群―線維筋痛症(トリガーポイント)
  116 膝蓋骨の脱臼
  117 足底筋膜炎(“踵骨棘”)
  118 “足底腱”断裂―腓腹筋断裂(ふくらはぎの筋肉の断裂)
  119 リウマチ性多発筋痛症
  120 橈骨頭骨折
  121 橈骨神経麻痺(土曜の夜麻痺)
  122 舟状骨骨折
  123 肩関節脱臼
  124 腱障害:腱症・腱傍組織炎
  125 足趾骨折(ブロークントー)
  126 斜頸
  127 母指の尺側側副靱帯断裂(スキーヤー母指・ゲームキーパー母指)
第10部 軟部組織領域の急患例
 事例
  128 スポーク損傷
  129 挫傷(打撲傷)
  130 手指または足趾の爪剥離
  131 指尖部の浅い皮膚・軟部組織欠損創
  132 釣り針の除去
  133 爪下異物
  134 異物のある刺傷―軽傷
  135 哺乳類による咬傷
  136 爪床裂傷
  137 爪根の位置異常
  138 足底の伏針(異物)
  139 爪囲炎
  140 鉛筆の芯による刺創
  141 刺創
  142 指輪の除去
  143 とげ―表層部(細長い異物)
  144 皮下異物(金属片・歯の破片・ガラス片・砂利・硬いプラスチック片)
  145 爪下出血斑(テニス趾)
  146 爪下血腫
  147 耳垂の裂創・耳垂裂
  148 外傷性刺青・擦過傷
  149 ファスナーの食い込み事故(陰茎・顎)
第11部 皮膚科領域の急患例
 事例
  150 アレルギー性接触皮膚炎
  151 節足動物による刺咬(虫刺され・虫刺症)
  152 皮膚の膿瘍・膿胞
  153 皮膚幼虫移行症(皮膚爬行症)
  154 おむつ皮膚炎(おむつかぶれ)
  155 丹毒・蜂巣炎・リンパ管炎
  156 ファイアーアントによる刺傷
  157 摩擦による水疱(靴まめ)
  158 軽度凍傷・凍傷・軽度低体温症
  159 帯状疱疹(帯状ヘルペス)
  160 ハチ(ミツバチ・スズメバチ・アシナガバチ)刺症(ハチ刺傷)
  161 膿痂疹
  162 II度(部分層)熱傷・タール熱傷
  163 シラミ症(シラミ・ケジラミ)
  164 バラ色粃糠疹
  165 化膿性肉芽腫(毛細血管拡張性肉芽腫)(増殖性肉芽)
  166 疥癬(ヒトヒゼンダニ)
  167 日焼け
  168 足白癬・股部白癬・体部白癬(水虫・いんきんたむし・ぜにたむし)
  169 ウルシ類によるアレルギー性接触皮膚炎(ツタウルシ・アメリカツタウルシ・ドクウルシ)
  170 蕁麻疹―急性
  171 疣贅(尋常性疣贅・足底疣贅)
 補足事項
  A 指ブロック
  B 指尖部のドレッシング法―簡易
  C 処置時の鎮静・鎮痛
  D 狂犬病予防
  E 破傷風予防
  F 日本中毒情報センター

 索引
  和文
  欧文