やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

 第8版の序
 はしがき
第1章 栄養の概念
 (石井孝彦,吉田 勉)
 1 栄養の定義
  (1)生命の維持 (2)健康の保持 (3)食物摂取
  (4)健康のための食生活 (5)栄養素の分類
  (6)生体成分と食品の栄養成分・栄養価
 2 栄養と健康・疾患
  (1)欠乏症 (2)過剰症 (3)生活習慣病
  (4)健康増進
 3 栄養学の歴史
  (1)呼吸とエネルギー代謝の研究
  (2)三大栄養素の消化と利用 (3)糖質の研究
  (4)脂質の研究 (5)たんぱく質の研究
  (6)ビタミンの発見 (7)無機質(ミネラル)の栄養
  (8)遺伝子など
第2章 三大栄養素の化学(構造)
 (渡邊令子,石井孝彦,馬場 修)
 1 炭水化物
  (1)糖質 (2)食物繊維
 2 脂質
  (1)脂肪酸
  (2)トリアシルグリセロール(トリグリセリド,中性脂肪)
  (3)リン脂質 (4)ステロール
  (5)リポたんぱく質(リポプロテイン) (6)糖脂質
 3 たんぱく質
  (1)たんぱく質の定義 (2)たんぱく質の分類
  (3)アミノ酸・ペプチド (4)たんぱく質の高次構造
第3章 摂食行動
 (西条寿夫,小野武年)
 1 摂食行動の調節
  (1)空腹感・満腹感と食欲 (2)食物報酬と味覚
  (3)脳の役割
 2 摂食の調節因子
  (1)摂食にともなう体液性の変化
  (2)その他の摂食調節因子
 3 摂食中枢と満腹中枢
 4 食事のリズムとタイミング
  (1)日内リズムと栄養補給 (2)夜食,欠食
第4章 消化・吸収
 (西村直道)
 1 消化・吸収の定義
  (1)定義 (2)基本概念 (3)消化作用の分類
 2 消化器系の構造と機能
  (1)消化器の構造 (2)胆のう・膵臓
  (3)肝臓の構造と機能
 3 消化酵素
  (1)酵素・補酵素・補因子(賦活剤) (2)消化酵素
 4 消化液と消化過程
  (1)口腔 (2)食道 (3)胃
  (4)小腸 (5)大腸
 5 管腔内消化の調節
  (1)脳相・胃相・腸相 (2)自律神経系による調節
  (3)消化管ホルモンによる調節
 6 吸収の機構
  (1)膜の透過(受動輸送) (2)能動輸送
 7 栄養素別の消化・吸収
  (1)糖質・食物繊維 (2)脂質
  (3)たんぱく質 (4)ビタミン (5)無機質
 8 吸収後の経路
  (1)門脈系 (2)リンパ系
 9 消化管内微生物相
  (1)口腔内と胃内の細菌 (2)腸内細菌
  (3)腸内細菌叢の安定性と変化
  (4)腸内細菌叢の働き
  (5)プレバイオティクス,プロバイオティクス
 10 生物学的利用度(有効性)
  (1)消化吸収率 (2)栄養価
第5章 炭水化物(糖質・食物繊維)の栄養
 (渡邊令子)
 1 糖質の体内代謝
  (1)グルコースを中心とする代謝
  (2)糖質代謝の臓器差
  (3)食後,食間,空腹時の糖質代謝
 2 血糖値とその調節
  (1)血糖調節に関与するホルモン (2)血糖曲線
  (3)血糖調節における肝臓,筋肉,脂肪組織の役割
 3 糖質と他の栄養素との関係
  (1)相互変換 (2)糖質摂取によるたんぱく質節約作用
  (3)糖質摂取とビタミンB1必要量の増加
  (4)糖質の摂取量
 4 食物繊維
  (1)食物繊維の生理機能 (2)食物繊維の摂取量
第6章 脂質の栄養
 (石井孝彦)
 1 脂質の体内代謝(食後・食間期)
 2 脂質の臓器間輸送と貯蔵エネルギーと 臓器別脂質代謝(臓器差)
  (1)リポたんぱく質(リポプロテイン)の種類と機能
  (2)肝臓中の脂質代謝 (3)脂肪細胞中の脂質代謝
  (4)脂肪組織細胞の役割 (5)ホルモン感受性リパーゼと血中遊離脂肪酸
  (6)筋肉細胞中の脂質代謝 (7)ケトン体の代謝(アセチルCoAの処理)
 3 コレステロール代謝の調節
  (1)コレステロールの合成・輸送・蓄積とフィードバック調節
  (2)胆汁酸(コレステロールの排泄形態)とコレステロールの腸肝循環 
  (3)ステロイドホルモンの合成と作用 (4)コレステロールの食事摂取基準
 4 脂質の役割
  (1)必須脂肪酸 (2)脂肪酸由来の生理活性物質(プロスタグランジンなど)
  (3)他の栄養素との関係 (4)脂質の過酸化と抗酸化物質(ビタミンA,E,Cなど)
 5 食事摂取基準(摂取する脂質の量と質の評価)
  (1)脂肪エネルギー比率
  (2)飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸
第7章 たんぱく質の栄養
 (馬場 修)
 1 たんぱく質の体内代謝
  (1)食後・食間・空腹時のたんぱく質代謝
  (2)たんぱく質代謝の臓器差 (3)アルブミン
  (4)急速代謝回転たんぱく質(RTP)
 2 アミノ酸の臓器間輸送
  (1)アミノ酸プール (2)分岐鎖アミノ酸の特徴
 3 たんぱく質の栄養価
  (1)必須(不可欠)アミノ酸
  (2)食品たんぱく質の栄養価評価
 4 アミノ酸の代謝
  (1)アミノ酸の分解 (2)アミノ酸の生合成
 5 他の栄養素との関係
  エネルギー代謝とたんぱく質
 6 たんぱく質の食事摂取基準
第8章 ビタミンの栄養
 (中嶋洋子)
 1 ビタミンの定義と分類
 2 ビタミンの構造と機能
  (1)脂溶性ビタミン (2)水溶性ビタミン
 3 ビタミン代謝と栄養学的機能
  (1)レチノイド(ビタミンA)と活性型ビタミンDのホルモン様作用
  (2)抗酸化作用とビタミンC・ビタミンE・カロテノイド (3)補酵素
  (4)止血とビタミンK (5)貧血とビタミンB12・葉酸
  (6)糖質・脂質代謝とビオチン・パントテン酸
 4 ビタミンの生物学的利用度
  (1)脂溶性ビタミンと脂質の消化吸収の共通性 (2)水溶性ビタミンの組織飽和と尿中排泄
  (3)腸内細菌とビタミン (4)ビタミンB12吸収機構の特殊性
 5 他の栄養素との関係
  (1)エネルギー代謝とビタミン (2)糖質代謝とビタミン
  (3)たんぱく質代謝とビタミン (4)カルシウム代謝とビタミン
第9章 無機質(ミネラル)の栄養
 (篠田粧子)
 1 無機質の分類と栄養学的機能
  (1)多量元素 (2)微量元素
  (3)無機質の栄養学的機能
 2 硬組織と無機質
  (1)硬組織を形成する無機質 (2)カルシウム(Calcium;Ca)
  (3)リン(Phosphorus;P) (4)マグネシウム(Magnesium;Mg)
  (5)骨形成に影響を与える因子 (6)硬組織とフッ素(Fluorine;F)
 3 生体機能の調節作用
  (1)ナトリウム(Sodium;Na)と塩素(Chlorine;Cl)
  (2)カリウム(Potassium;K) (3)クロム(Chromium;Cr)
 4 酵素反応と無機質
  (1)銅(Copper;Cu) (2)亜鉛(Zinc;Zn)
  (3)マンガン(Manganese;Mn) (4)セレン(Selenium;Se)
  (5)鉄(Iron;Fe) (6)モリブデン(Molybdenum;Mo) (7)ヨウ素(Iodine;I)
 5 鉄代謝と栄養
  (1)鉄(Iron;Fe)の体内代謝と蓄積 (2)ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収
 6 無機質の生物学的利用
 7 その他の元素
  (1)イオウ(Sulfur;S) (2)コバルト(Cobalt;Co)
第10章 水の機能と出納
 (篠田粧子)
 1 水の出納
  (1)代謝水 (2)不感蒸泄 (3)不可避尿量
  (4)不可避水分摂取量 (5)脱水・浮腫
 2 電解質の代謝
  (1)水・電解質・酸塩基平衡の調節 (2)高血圧とナトリウム・カリウム
第11章 エネルギー
 (江口昭彦,雨海照祥)
 1 エネルギーの定義と分類
  (1)エネルギーの定義 (2)エネルギーの単位
  (3)カロリー
 2 食物のもつエネルギー
  (1)物理的燃焼値と生理的燃焼値
  (2)熱量換算係数 (3)食品のエネルギー計算
  (4)酒,その他のエネルギー
 3 エネルギー代謝の測定法
  (1)直接測定法 (2)間接測定法 (3)燃焼したたんぱく質量 (4)燃焼した糖質と脂肪の量
  (5)総熱量のもとめ方 (6)最近の間接熱量測定法
 4 エネルギー消費量
  (1)基礎エネルギー消費量(BEE;基礎代謝量)
  (2)安静時エネルギー消費量(REE;安静時代謝量)
  (3)睡眠時エネルギー消費量(SEE;睡眠時代謝量)
  (4)身体活動時エネルギー消費量(AEE;活動代謝量)
  (5)食事誘発性体熱産生(DIT)
  (6)生活時間調査(タイムイスタディ,行動時間調査)
 5 推定エネルギー必要量
 6 臓器別エネルギー代謝
  (1)筋肉 (2)肝臓 (3)脳
  (4)脂肪組織
第12章 遺伝子発現と栄養
 (原 一雄)
 1 遺伝形質と栄養の相互作用
  (1)個人差とヒトゲノム
  (2)栄養に対する反応の個人差と遺伝
  (3)生活習慣病と遺伝子多型
 2 後天的遺伝子変異と食品成分
  (1)がんのイニシエーションとプロモーション
  (2)栄養素とイニシエーション・プロモーション

 COLUMN コラム
  脂質と脂肪内シグナル伝達
  カルシウム不足はイライラの原因?
  生命にかかわる水の欠乏
  アルカリ性食品と酸性食品
  コエンザイムQ(coenzyme Q)

 参考文献
 付表
 索引