やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

序文

 歯科医学とはどんな学問であるか,という疑問はかねてから考えていることですが,私自身まだ答えをみつけていません.歯は口腔の一部であり,口腔は全身の中の一部であることはわかっています.高齢者社会になり,口腔疾患は全身的背景のもとに理解される必要があります.知識の総合化がますます求められているわけです.リサーチマインドのある歯科臨床医が求められていますが,このときのリサーチはどんなことを指すのでしょうか.基礎研究でもあり,臨床研究でもあると思います.ここでも知識の総合化が求められます.
 本書はこうした状況のなかで,“口腔の構造と機能”をどのように理解し,どのように日々の臨床や研究にその知識を使ったらよいか,の問いかけを眼目として執筆したものです.私は口腔病理学を専攻する者ですから,形態的な視点が,より強くなっています.絵やイラストを多用しましたが,これは今ある知識の理解の便宜というのではなく,その知識を使ったら,次にどんなことがわかるかという,思考の起点にして欲しい,という願いで描きました.当初は,すべてオリジナルのものと考えて始めたのですが,本書の発行を私の定年退官に合わせたため,今回は多くの成書や論文を参考にさせて頂きました.その一覧は巻末につけてあり,感謝の意を表します.
 読者自身が疑問をもって,自分で考えて,一人一人の疾病感,病態感を広げて欲しいと願っています.CD-ROMにはQ&Aを829題ほどつけました.自己問題提起,自己解決型の思考を育てて欲しいからです.Qは脈絡性をつけずにつくりました.これは歯科医学を理解するための“点“でありますので,読者自身が“線”で結んで,知識のネットワークをつくって欲しいと思います.一人一人に違った知識の景観が出てくるものと期待しています.
 学生諸君にとっては,歯科医師国家試験や共用試験(CBT)はよく勉強する機会かと思います.この勉強を単に資格をとるための手段とはせず,各自の歯科疾患に対する疾病感や病態感の育成の機会にして欲しいと願って,過去25年ほどの歯科医師国家試験問題から,本書の記載で,内容を理解できると思われる問題を選び,設問様式を変えてCD-ROMに掲載しました.
 本書の執筆にあたって多くの人達にご援助を頂きました.白木頌子氏には準備全般にお手伝い願いました.編集作業は渋谷由紀子博士にお手伝いして頂きました.妻鹿宏子,黒瀬和代両博士にもご助力頂きました.イラストの一部は小泉さよ,末宗美香子,大関千里の三氏によるものです.コンピューターグラフィックの作製は,渋谷玲子,丸山みゆき両君の手伝いによるものです.本書の完成には5年くらいの歳月がかかりましたが,終始一貫励まして下さったのが,医歯薬出版編集部の牧野和彦氏であります.また,本書の題字は当代随一の書家 村上三島氏によるものであり,表紙絵は末宗美香子氏によるものです.皆様に心から感謝の意を表したいと思います.
 平成16年3月吉日
 高木 實
カラーグラフィックス 口腔の構造と機能 CD―ROM付 目次

Chapter1 全身の構造と機能
 I 細 胞
  A 細胞の構造
   1 細胞生物学の必要性
  B 細胞膜
   1 細胞膜は,電子顕微鏡でみるとどんな構造をしているか
   2 凍結割断法でみると新しいことがわかる
   3 細胞膜の構造は,流動モザイクをなしている
   4 生体膜はどんな機能をもつか
    1)物質の取り込み
    2)物質の放出
    3)物質の細胞膜透過
  C 細胞内小器官
   1 細胞質小器官
    1)リボソームでタンパク質合成が行われる
    2)合成されたタンパク質はどこにいくか
    3)粗面小胞体と滑面小胞体
    4)ゴルジ装置
    5)ポストゴルジネットワーク
    6)ミトコンドリア
    7)リソソーム
    8)プロテオソーム
    9)ペルオキシソーム
    10)被覆小胞
    11)中心子
   2 細胞封入体
    1)色素顆粒
    2)グリコーゲン
    3)脂質
    4)結晶封入体
   3 自由表面の構造
   4 隣接面の構造
   5 基底面の構造
   6 基底膜
   7 細胞体と細胞外マトリックスとの結合
   8 細胞骨格
 II 核
   1 核
    1)核膜が外側を覆っている
    2)染色質には遺伝子が入っている
    3)核小体にはRNAが入っており,リボソームは核小体でつくられる
    4)核液
    5)核―細胞質間の物質の輸送
 III 細胞分裂
   1 体細胞分裂
    1)細胞周期は細胞の一生である
    2)有糸分裂は4期に分けられる
   2 減数分裂
    1)第一分裂
    2)第二分裂
   3 細胞周期の制御
    1)G1期
    2)S期
    3)G2期
    4)M期
    5)CKIによる調節
    6)チェックポイントの制御機構
 IV 幹細胞
   1 幹細胞とは
   2 胚性幹細胞(ES細胞)
   3 ES細胞の多能性を規定する因子
    1)LIF
    2)Oct-
    3)Sox-2
   4 ES細胞の分化
   5 組織幹細胞
   6 ES細胞を用いた再生医療
 V ティッシュエンジニアリング
   1 間葉系幹細胞
   2 骨髄間葉系幹細胞
   3 血管の再生
   4 間葉系幹細胞の細胞分化における規定因子
    1)脂肪細胞
    2)骨格筋細胞
   5 表皮の再生
 VI クローン技術
   1 クローン個体とは
   2 ドナー細胞とレシピエント卵
   3 クローンカエル
   4 体細胞をドナー核として用いる方法――クローン羊ドリーの誕生
   5 核移植の方法
    1)細胞周期の同調
    2)移植核の変化
   6 体細胞由来ES細胞への応用の可能性
 VII アポトーシス
   1 アポトーシスとは
   2 アポトーシスと壊死の比較
   3 アポトーシスの誘因
   4 アポトーシスの起こり方
    1) Fasを介するもの
    2) ミトコンドリアを介するもの
   5 p53とアポトーシス
   6 キラーT細胞とアポトーシス
   7 小胞体ストレス
 VIII 歯科インプラント
   1 オッセオインテグレーション
   2 オッセオインテグレーションの形成
   3 インプラント表面と生体組織
   4 骨伝導性と骨誘導性
   5 歯科インプラントの特徴
   6 歯科インプラントの材料
   7 GBR法とBMPの歯科インプラントとの併用
Chapter2 組 織
 I 上皮組織
   1 表面上皮
    1)表面上皮の分類
   2 腺上皮
    1)腺の分類
    2)外分泌腺の構造
    3)外分泌腺の分類
    4)分泌物の放出機転
 II 結合組織
   1 分類
   2 結合組織にみられる細胞
    1)細胞成分
    2)基礎質
    3)線維成分
   3 脂肪組織
    1)白色脂肪組織
    2)褐色脂肪組織
    3)脂肪細胞の発生
    4)アディポサイトカイン
 III 筋組織
   1 平滑筋組織
   2 骨格筋組織
    1)骨格筋細胞
    2)筋衛星細胞
    3)赤筋線維と白筋線維
   3 筋紡錘と腱紡錘
    1) 筋紡錘
    2)腱紡錐
   4 心筋の組織
    1)心筋細胞
    2)介在板の構造
    3)伝導心筋細胞
    4)心房筋から分泌されるホルモン
 IV 神経組織
   1 神経細胞
    1)神経細胞体
    2)突起
    3)神経細胞の分類
    4)神経鞘
    5)シナプス
    6)神経筋接合
   2 支持組織
    1)神経膠細胞
   3 神経節
   4 末梢神経の構造
 V 血 液
   1 赤血球
   2 白血球
    1)好中球     2)好酸球
    3)好塩基球
    4)リンパ球
    5)単球
   3 血小板
   4 血球の分化
    1)赤血球形成
    2)顆粒球形成
    3)巨核球形成
Chapter3 軟骨と骨
 I 軟 骨
   1 硝子軟骨
    1)軟骨細胞
    2)軟骨基質
    3)軟骨基質の石灰化
   2 弾性軟骨
   3 線維軟骨
 II 骨
   1 骨の肉眼的構造
   2 骨の組織学的構造
   3 骨組織の細胞
    1)骨芽細胞
    2)骨細胞
    3)前骨芽細胞
    4)破骨細胞
   4 細胞間基質
    1)コラーゲン線維
    2)骨にある非コラーゲン性タンパク質
   5 骨の無機成分
   6 骨の石灰化機構
    1)有機質基質によるもの
    2)基質小胞によるもの
   7 骨形成に関与するサイトカイン
    1)骨芽細胞
    2)骨誘導因子
 III 軟骨,骨の形成
   1 軟骨の形成
   2 骨の形成
    1)軟骨内骨化
    2)膜内骨化
   3 骨の吸収
   4 破骨細胞の分化を調節する因子
   5 骨の改造
 IV カルシウム代謝
   1 上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン)
    1)上皮小体ホルモンの合成と代謝
    2)上皮小体ホルモンの作用
    3)上皮小体ホルモンの作用機構
    4)上皮小体ホルモン分泌の調節
    5)副甲状腺ホルモン関連タンパク
    6)PTH受容体
   2 カルシトニン
    1)カルシトニンの化学
    2)カルシトニンの作用
    3)カルシトニンの分泌調節
    4)カルシトニン受容体
   3 ビタミンD
    1)ビタミンD代謝とその調節
    2)ビタミンDの抑制
   4 骨の再生,ティッシュエンジニアリング
    1)骨芽細胞の分化
    2) 軟骨細胞系
Chapter4 歯の形態
 I 歯の構造と機能
   1 歯の定義
    1)無脊椎動物の歯
    2)角歯
   2 歯の機能
   3 歯の植生
    1)植生部位
   4 結合様式
   5 歯の種類
    1)ヒトの歯
    2)動物の歯
    3)肉食獣と草食獣の比較
   6 歯の交換
   7 歯の方向用語
   8 歯冠の形態
    1)面
    2)縁
    3)隅角
    4)隆起構造
   9 歯頸線
   10 歯根の形態
   11 歯髄腔の形態
    1)髄室
    2)根管
   12 歯の標徴
    1)隅角徴
    2)彎曲徴
    3)歯根徴
   13 歯の計測
    1)歯軸
    2)全長
    3)歯冠長径
    4)歯根長径
    5)歯冠近遠心径(幅径)
    6)歯冠唇()舌径(厚径)
   14 歯の大きさを表す示数
    1)歯冠厚幅径値
    2)歯冠周長示数
    3)歯冠厚幅示数
 II 歯 式
   1 歯の記号
   2 ヒトの歯式
   3 動物の歯式
 III 永久歯
   1 上顎中切歯(第一切歯)
   2 上顎側切歯(第二切歯)
   3 下顎中切歯(第一切歯)
   4 下顎側切歯(第二切歯)
   5 切歯の鑑別
    1)上下の鑑別
    2)左右の鑑別
    3)上顎中切歯と上顎側切歯の鑑別
   6 上顎犬歯
   7 下顎犬歯
   8 犬歯の鑑別
    1)左右の鑑別
    2)上下の鑑別
   9 上顎第一小臼歯
   10 上顎第二小臼歯
   11 下顎第一小臼歯
   12 下顎第二小臼歯
   13 小臼歯の鑑別
    1)上顎小臼歯の左右の鑑別
    2)下顎小臼歯の左右の鑑別
    3)第一小臼歯と第二小臼歯の鑑別
    4)上下の鑑別
   14 上顎第一大臼歯
   15 上顎第二大臼歯
   16 上顎第三大臼歯
   17 下顎第一大臼歯
   18 下顎第二大臼歯
   19 下顎第三大臼歯
   20 大臼歯の鑑別
    1)上下の鑑別
    2)左右の鑑別
    3)順序の鑑別
 IV 乳 歯
   1 上顎乳中切歯
   2 上顎乳側切歯
   3 下顎乳中切歯
   4 下顎乳側切歯
   5 乳切歯の鑑別
    1)上顎乳切歯の左右の鑑別
    2)下顎乳切歯の左右の鑑別
    3)上顎永久中切歯と上顎乳中切歯の鑑別
   6 上顎乳犬歯
   7 下顎乳犬歯
   8 乳犬歯の鑑別
    1)左右の鑑別
    2)上下の鑑別
  上顎第一乳臼歯
   10 上顎第二乳臼歯
   11 下顎第一乳臼歯
   12 下顎第二乳臼歯
   13 乳歯の形態的特徴
   14 乳臼歯の鑑別
    1)上顎乳臼歯の左右の鑑別
    2)上顎第二乳臼歯と上顎第一大臼歯の鑑別
    3)下顎乳臼歯の左右の鑑別
    4)下顎第二乳臼歯と下顎第一大臼歯の鑑別
 V 歯 群
   1 歯群
   2 歯列弓
   3 咬合線
    1)スピーの彎曲
    2)ウィルソンの彎曲
    3)モンソンカーブ
    4)ボンウィルの三角
   4 咬合
 VI 歯・咬合の異常
   1 歯の異常
    1)過剰歯
    2)歯数不足
    3)大きさの異常
    4)異常結節
   2 歯根の異常
    1)過剰根
    2)台状根
    3)タウロドント
    4)樋状根
    5)彎曲歯根
    6)癒着歯
    7)融合歯
    8)双生歯
   3 位置の異常
    1)逆生歯
    2)転位歯
    3)移転歯
    4)正中離開
    5)埋伏歯
    6)回転歯
   4 咬合の異常
    1)歯列弓の異常
    2)上下歯列弓の関係不調和によるもの
   5 萌出時期の異常
Chapter5 歯の発生と組織
 I 歯胚の形成
   1 歯堤
   2 歯の発生
    1)蕾状期
    2)帽状期
    3)鐘状期
    4)歯根形成
 II 歯の基質形成
   1 エナメル質の形成
   2 エナメル質形成の電子顕微鏡観察
    1)形態発生期
    2)分化期
    3)分泌期
    4)成熟期
    5)保護期
   3 象牙質の形成
    1)象牙芽細胞の分化
    2)象牙質の形成
    3) 象牙質の石灰化
    4)歯根象牙質の形成
    5)第二象牙質の形成
   4 歯の形成のときにみられる上皮と間葉組織の相互関係
   5 クローン説
 III 歯の石灰化
   1 エナメル質の石灰化
   2 象牙質の石灰化
 IV 歯の萌出
   1 萌出前の歯の移動
   2 萌出の機序
    1) 歯胚の形成
    2) 骨の改造
    3)歯根膜の牽引
    4)脈圧の圧
   3 萌出に伴う組織学的変化
   4 萌出後の変化
 V 歯の脱落
   1 脱落の機序
   2 破歯細胞
 VI エナメル質
   1 物理的性質
   2 エナメル小柱
   3 ハンター・シュレーゲル条
   4 横紋
   5 レッチウスの線条
   6 周波条
   7 新産線
   8 エナメル叢
   9 エナメル葉
   10 エナメル紡錘
   11 ナスミス膜
   12 エナメル象牙境
 VII 象牙質
   1 原生象牙質
    1)象牙細管
    2)管周象牙質
    3)管間象牙質
    4)球間象牙質
    5)成長線
    6)トームス顆粒層
    7)硬化象牙質
   2 象牙前質
   3 第二象牙質
   4 歯の硬組織の厚さ
   5 セメント象牙境
 VIII 歯 髄
   1 象牙芽細胞層
   2 細胞希薄層
   3 細胞稠密層
   4 コルフの原線維
   5 免疫細胞
   6 歯髄の結合組織
   7 血管・リンパ管
    1)血管
    2)リンパ管
   8 神経
   9 象牙質の知覚はどのようになされているか
   10 象牙質・歯髄複合体
Chapter6 歯の進化
 I 地質時代は4つに分けられる
   1 先カンブリア時代
   2 古生代
   3 中生代
   4 新生代
   5 進化を理解するための知識
    1)化石
    2)大量絶滅
    3)大進化と小進化
    4)種
 II 進化論
   1 進化論
    1)用不用説
    2)自然淘汰説
    3)新ダーウィン説
    4)定向進化
    5)隔離説
    6)中立説
    7)今西進化論
   2 脊椎動物の進化
    1)脊椎動物の誕生
    2)脊椎動物には3つの硬組織がある
    3)最初の脊椎動物は顎のない魚であった
    4)顎の起源はどこからか
    5)甲冑魚は,デボン紀に栄えた
    6)サメは軟骨魚で,体形は流線型である
    7)水中から陸上へ上がる魚が出現した
    8)両生類の出現
    9)両生類は卵を産むために水の中に帰る
    10)爬虫類の卵は有羊膜卵で,殻をもっている
    11)恐竜類が脊椎動物を制覇した
    12)鳥類の出現
    13)哺乳類の出現
   3 ヒト上科の進化
    1)ヒト上科とは
    2)ラマピテクス
    3)アウストラロピテクス属
    4)ドリオピテクス
    5)ホモ・ハビリス
    6)ホモ・エレクトス
    7)ネアンデルタール人
    8)現代人の起源
    9)化石人類の分類
 III 歯はどのように進化してきたか
   1 魚類
    1)無顎類(亜門)
    2)棘魚類(綱)
    3)板皮類
    4)軟骨魚類(綱)
    5)硬骨魚類(綱)
   2 両生類
    1)迷歯類(亜綱)
    2)無尾類(目)
    3)有尾類(目)
   3 爬虫類
    1)無弓類(亜綱)
    2)鱗竜類(亜綱)
    3)主竜類(亜綱)
   4 鳥類
   5 哺乳類
    1)原獣類(亜綱)
    2)汎獣類(下綱)
    3)有袋類
    4)食虫類(目)
    5)翼手類(目)
    6)霊長類
    7)哺乳類の歯と爬虫類の歯との比較
   6 咬頭の分化
   7 ヒトの歯の進化
Chapter7 歯周組織
 I 歯 肉
   1 歯肉の種類
    1)付着歯肉
    2)遊離歯肉
    3)歯間乳頭
   2 歯肉上皮の分類
    1)外縁上皮
    2)内縁上皮
   3 上皮付着
   4 歯肉線維
   5 歯肉の血管と神経
   6 歯肉の生理的機能
 II セメント質
   1 セメント質の性状
   2 セメント質の分類
   3 歯頸部におけるセメント質とエナメル質の関係
   4 セメント質の形成
    1)ヘルトウィッヒ上皮鞘の変化
    2)原生セメント質の形成
    3)第二セメント質の形成
 III 歯根膜(歯周靱帯)
   1 歯根膜の性状
   2 歯根膜線維の分類
   3 歯根膜にはどんな細胞があるか
   4 歯根膜の発生
   5 血管と神経
    1)血管
    2)神経
   6 歯根膜の生理的機能
    1)歯の支持
    2) 歯の感覚
 IV 歯槽骨
   1 歯槽骨の性状
   2 歯槽骨の改造
   3 歯槽骨の生理的機能
   4 歯槽骨の発生
Chapter8 唾液腺
 I 唾液腺の構成
   1 腺房細胞
    1)漿液細胞
    2)粘液細胞
    3) 筋上皮細胞
   2 唾液の分泌の起こり方
   3 導管系
    1)介在部
    2)線状部
    3)排出管
    4)顆粒性導管
    5)好酸性顆粒細胞
   4 導管の機能
   5 唾液腺の神経
 II 唾液腺の種類
   1 大唾液腺
    1) 耳下腺
    2)顎下腺
    3)舌下腺
   2 小唾液腺
    1)口唇腺
    2)腺
    3)舌口蓋腺
    4) 口蓋腺
    5)舌腺
   3 大唾液腺はどんな腺か
Chapter9 頭頸部
 I 骨
   1 頭蓋
    1)後頭骨
    2)頭頂骨
    3)前頭骨
    4)側頭骨
    5)頭蓋の縫合
    6)蝶形骨
    7)篩骨
    8)涙骨
    )下鼻甲介
      10)鼻骨
      11)骨
      12)口蓋骨
      13)上顎骨
      14)下顎骨
      15)舌骨
   2 前頭部
   3 眼窩
   4 鼻腔
   5 側頭下窩
   6 翼口蓋窩
   7 頭蓋底
   8 頭蓋内底
    1)前頭蓋窩
    2)中頭蓋窩
    3)後頭蓋窩
 II 筋
   1 頭部の筋
    1)顔面筋と咀嚼筋の比較
    2)顔面筋
    3)咀嚼筋
   2 頸部の筋
    1)舌骨上筋
    2)舌骨下筋
    3)浅頸筋
    4)後頸筋
   3 頭部の筋膜
   4 頸部の筋膜
 III 脈 管
   1 動脈
    1)総頸動脈
    2)外頸動脈
    3)内頸動脈
   2 静脈
    1)内頸静脈
    2)外頸静脈
    3)頸横静脈
    4)頭蓋の静脈
   3 リンパ系
    1)後頭部にあるリンパ節
    2)耳下腺周囲にあるリンパ節
    3)下顎底にあるリンパ節
    4)側頸部にあるリンパ節
 IV 神 経
   1 脳神経
    1)嗅神経
    2)視神経
    3)動眼神経
    4)滑車神経
    5)三叉神経
    6)外転神経
    7)顔面神経
    8)内耳神経
    9)舌咽神経
    10)迷走神経
    11)副神経
    12)舌下神経
   2 脊髄神経
    1)頸神経
   3 頭頸部の自律神経
    1)交感神経
    2)副交感神経
Chapter10 口腔と咽頭
 I 口 腔
   1 口腔前庭
   2 固有口腔
   3 口腔粘膜
    1)種類
   4 口蓋
    1)硬口蓋
    2)軟口蓋
    3)口峡
   5 口底
   6 口唇
    1)口唇の筋
    2)口唇の生理機能
    7
   8 舌
    1)舌粘膜
    2)舌根
    3)舌筋
    4)舌の神経および脈管
    5)味蕾の細胞
  味蕾
    1)味蕾の分布
    2)味蕾の神経分布
    3)基本味を感受する部位
    4)基本味を感受する機構
    5)受容体の構造
 II 咽 頭
   1 鼻部
   2 口部
   3 喉頭部
   4 咽頭筋
    1)咽頭収縮筋
    2)咽頭挙筋
 III 体 表
Chapter11 顎・顎関節
 I 上顎,下顎,顎関節
  A 上顎
   1 口蓋
   2 上顎
  B 下顎
  C 顎関節
   1 顎関節の形態
    1)側頭骨下顎窩
    2)関節円板
    3)下顎頭
    4)関節包
    5)顎関節の靱帯
    6)顎関節の神経と血管
   2 顎関節の発生
Chapter12 人体の発生,成長,発達
 I 受精卵期と胚芽期
   1 生殖子の形成
    1)卵子の形成
    2)精子の形成
   2 卵巣周期
   3 胚盤の形成
   4 二層性胚盤の形成
   5 三層性胚盤
 II 胎児期
   1 第一咽頭弓
   2 第二咽頭弓
   3 第三・第四咽頭弓
   4 咽頭
   5 胸腺
   6 上皮小体
   7 咽頭溝
   8 咽頭弓に由来する奇形
   9 甲状腺の発生と異常
   10 下垂体の発生
 III 新生児期
   1 新生児期の身体的発育
   2 原始反射
   3 歯の発育
 IV 小児期
   1 小児の発育段階の分類
   2 発育の評価
   3 身体のつり合い
   4 生理機能
 V 乳児期,幼児期
  A 乳児期
   1 身体的発育
   2 運動機能の発達
   3 精神機能の発達
   4 生理機能の発達
   5 栄養
   6 歯の発育
  B 幼児期
   1 身体的発育
   2 運動機能の発達
   3 言語の発達
   4 情動の発達
   5 社会性,習慣の発達
   6 歯の発育
   7 3歳児の特徴
 VI 学童期,思春期,青春期
  A 学童(齢)期
   1 身体的発育
   2 歯の発育
  B 思春期,青年期
   1 神経型
   2 リンパ型
   3 生殖器型
   4 一般型
   5 上顎と下顎の成長・発育パターン
Chapter13 歯・口腔・顎顔面の発生
 I 胚発生
   1 胚葉形成
   2 外胚葉誘導体
   3 中胚葉誘導体
   4 内胚葉誘導体
   5 間葉
   6 外胚葉性中胚葉
   7 胎盤の形成
 II 体節と神経管の形成
 III 顔 面
   1 顔面の形成
   2 顔面の奇形
    1)斜顔面裂
    2)側方顔面裂ないし横顔面裂
    3)先天性小口症
    4)正中唇裂
 IV 顎と口蓋
   1 上顎骨の発生
   2 下顎骨の発生
   3 口蓋の発生
   4 口蓋にみられる奇形
    1)唇裂
    2)口蓋裂
 V 舌と唾液腺の形成
   1 舌
   2 舌の先天性奇形
    1)舌癒着症
    2)二裂舌
   3 唾液腺
Chapter14 歯・口腔・顎顔面の発育
 I 成長発育と年齢
   1 暦齢
   2 生理的年齢
    1)骨年齢
    2)歯牙年齢
    3)精神年齢
 II 歯と歯列の成長発育
   1 歯の萌出
    1)萌出方向
    2)萌出の時期と順序
   2 乳歯列と乳歯咬合
    1)無歯期(IA期)
    2)乳歯萌出期(IC期)
    3)乳歯列期(IIA型)
   3 混合歯列と混合歯咬合
    1)第一大臼歯,切歯萌出開始期(IIC期)
    2)第一大臼歯萌出完了および前歯萌出期(IIIA期)
    3)側方歯群交換期(側方歯萌出期)(IIIB期)
   4 永久歯列と永久歯咬合
    1)第二大臼歯萌出期(IIIC期)
    2)第三大臼歯萌出開始および萌出完了期(IVC,VA期)
 III 脳頭蓋・顔面頭蓋の成長発育
   1 脳頭蓋の成長発育
    1)頭蓋冠の成長発育
    2)頭蓋底の成長発育
   2 顔面頭蓋の成長発育
    1)軟骨性骨化による成長発育
    2)膜内骨化による成長発育
    3)縫合部による成長発育
    4)上顎骨の成長発育
    5)下顎骨の成長発育
   3 脳頭蓋と顔面頭蓋の発育の割合
Chapter15 加齢による歯・口腔・顎顔面の変化
 I 加齢の機序
   1 細胞老化とテロメラーゼ遺伝子
   2 早老症
   3 活性酸素
   4 クロトー遺伝子
 II 加齢による口腔・顎顔面の変化
   1 歯
   2 歯周組織
    1) 歯肉
    2) 歯根膜
    3) セメント質
    4) 歯槽骨
   3 顎骨
   4 口腔粘膜
   5 唾液腺
   6 顎関節
    1) 下顎窩
    2) 関節円板
    3)下顎頭
   7 顔面
   8 歯列と咬合
  咀嚼機能
Chapter16 歯の喪失に伴う口腔・顎顔面の変化
 I 歯の喪失に伴う顎口腔系の変化
   1 小児期の歯の喪失
    1)乳臼歯の早期喪失
    2)大臼歯の早期喪失
    3)乳前歯の早期喪失
    4)永久前歯の早期喪失
   2 老齢期の歯の喪失
    1)歯槽骨
    2)歯槽堤
    3)顎関節および神経節機構
    4)顔面
CD-ROM
 1 Q&A
 2 国試問題