本書を利用する方がたに
小児歯科教授要綱に取り上げられている基礎実習の課題は,次頁に示す項目である.
一般に,講義は,各大学で多少の差があっても教授要綱にほぼ沿って行われているが,これに対し基礎ならびに臨床実習については,大学によりかなり違っている.とくに基礎実習は,各大学で実習時間,実習設備などの条件がまちまちであり,教授要綱に挙げられている課題を十分取り上げることができない場合が多い.そこで,従来,各大学の実習書は,それぞれ取り上げる実習課題についての指導書を独自に一時的に印刷し使用していることが多い.
本書で取り上げている基礎実習の課題は,教授要綱が取り上げているすべての項目を網羅している.そこで,それぞれの大学は,実習時間などの実習条件によって本書の課題から適宜選択していくことが必要になろう.
本書に参加した歯科大学は,多くの大学のなかでも実習の課題,内容がもっとも似通っていることで加わったものである.それでも編集を進めていて,指導書として必要な実習手順など大学によって異なっていることが分かり,可能なかぎり統一をはかるため数回の会議を開き調整を行った.実際の実習を行う際には,本書の内容にさらに追加,補足することが必要になろう.このように本書は,従来,各大学が独自に作製していた指導書に比べてやや不便さがあっても,その内容,図などの面で充実したこと,さらに,それぞれの大学が実習時間の関係で取り上げることのできなかった課題についても記載されているので,時間に余裕がある学生は本書を通じて学ぶことが出来るようになったことなどの利点が多い.
本来,人間を対象にした実践的な医学・歯学教育では,実技教育が重視され基本となるものであり,また実習は,講義内容の理解をさらに深める目的で行われる.この点,小児歯科学の教育は,ややもすると理念を重視するあまり実技,テクニックを軽んじる傾向がみられ,改めて実技・実習教育を重視する必要があろう.
今日の科学技術の進歩に伴う膨大な医学的情報量は,従来の講義による知識を提示しそれを記憶させるという伝授型教育(DOS)では対応しきれなくなっている.そこで,近年の医学教育では,学生一人ひとりが自ら必要なものを判断し選び,自主的に解決し学ぶという問題解決型学習(POS)が重要視されるようになった.この小人数教育の考え方が,現在の臨床実習教育のなかにテュータによるテュートリアル教育が導入されるようになって,臨床実習教育の内容もかなり変わりつつある.一方,近年の卒前の歯科臨床教育では,学生が患者に直接触れる治療行為を行うことが困難となり,その機会も少なくなってきている.そこで必然的に見学や介補行為が多くなってきている.このような内容の臨床実習が中心になると,症例の診査・検査法および治療の手順,器具器材,薬剤,また研修のポイントなどを,学生が患者に接する前に十分に理解し知っておくことが要求され,学生向けの臨床実習手引きが必要になってくる.本書の臨床篇ではこの点を重視した.
このような意図から,本書が企画され出版されることになった.また,本書が基礎実習と臨床実習とを合体した内容になったのは,元来,基礎実習と臨床実習のそれぞれ履修あるいは指導すべき内容は似ており,また関連し合っている.そこで本書では,基礎実習編で記載されている項目は,臨床実習編では記載せず,互いに重複することを避けた内容となっている.
学生諸君は,本書が大学の授業に利用されるだけでなく,将来,地域の臨床医となって小児患者の診療にあたる場合にも十分に利用できるものであり,活用されることを信じる.
なを,現在,地域で臨床活動されている臨床医の諸氏にも,かかりつけ医として小児の診療を進めるために,本書が十分に役立ち活用されるものと信じている.
小児歯科学実習教授要綱
(1)乳歯の形態的特徴の観察
(2)乳歯齲蝕の観察と断面標本による観察
(3)小児患者の診療方針
(4)エックス線写真の診査,分析
(5)歯列および咬合の観察
(6)歯冠修復
(1)コンポジットレジン修復
(2)インレー修復
(3)乳歯冠修復
(7)歯内療法,歯髄切断法
(8)咬合誘導装置
(1)咬合誘導装置の設計
(2)固定(型)ないし半固定(型)保隙装置
(3)可撤(型)保隙装置
(4)簡単な歯の移動装置
1999年1月15日 著者一同
小児歯科教授要綱に取り上げられている基礎実習の課題は,次頁に示す項目である.
一般に,講義は,各大学で多少の差があっても教授要綱にほぼ沿って行われているが,これに対し基礎ならびに臨床実習については,大学によりかなり違っている.とくに基礎実習は,各大学で実習時間,実習設備などの条件がまちまちであり,教授要綱に挙げられている課題を十分取り上げることができない場合が多い.そこで,従来,各大学の実習書は,それぞれ取り上げる実習課題についての指導書を独自に一時的に印刷し使用していることが多い.
本書で取り上げている基礎実習の課題は,教授要綱が取り上げているすべての項目を網羅している.そこで,それぞれの大学は,実習時間などの実習条件によって本書の課題から適宜選択していくことが必要になろう.
本書に参加した歯科大学は,多くの大学のなかでも実習の課題,内容がもっとも似通っていることで加わったものである.それでも編集を進めていて,指導書として必要な実習手順など大学によって異なっていることが分かり,可能なかぎり統一をはかるため数回の会議を開き調整を行った.実際の実習を行う際には,本書の内容にさらに追加,補足することが必要になろう.このように本書は,従来,各大学が独自に作製していた指導書に比べてやや不便さがあっても,その内容,図などの面で充実したこと,さらに,それぞれの大学が実習時間の関係で取り上げることのできなかった課題についても記載されているので,時間に余裕がある学生は本書を通じて学ぶことが出来るようになったことなどの利点が多い.
本来,人間を対象にした実践的な医学・歯学教育では,実技教育が重視され基本となるものであり,また実習は,講義内容の理解をさらに深める目的で行われる.この点,小児歯科学の教育は,ややもすると理念を重視するあまり実技,テクニックを軽んじる傾向がみられ,改めて実技・実習教育を重視する必要があろう.
今日の科学技術の進歩に伴う膨大な医学的情報量は,従来の講義による知識を提示しそれを記憶させるという伝授型教育(DOS)では対応しきれなくなっている.そこで,近年の医学教育では,学生一人ひとりが自ら必要なものを判断し選び,自主的に解決し学ぶという問題解決型学習(POS)が重要視されるようになった.この小人数教育の考え方が,現在の臨床実習教育のなかにテュータによるテュートリアル教育が導入されるようになって,臨床実習教育の内容もかなり変わりつつある.一方,近年の卒前の歯科臨床教育では,学生が患者に直接触れる治療行為を行うことが困難となり,その機会も少なくなってきている.そこで必然的に見学や介補行為が多くなってきている.このような内容の臨床実習が中心になると,症例の診査・検査法および治療の手順,器具器材,薬剤,また研修のポイントなどを,学生が患者に接する前に十分に理解し知っておくことが要求され,学生向けの臨床実習手引きが必要になってくる.本書の臨床篇ではこの点を重視した.
このような意図から,本書が企画され出版されることになった.また,本書が基礎実習と臨床実習とを合体した内容になったのは,元来,基礎実習と臨床実習のそれぞれ履修あるいは指導すべき内容は似ており,また関連し合っている.そこで本書では,基礎実習編で記載されている項目は,臨床実習編では記載せず,互いに重複することを避けた内容となっている.
学生諸君は,本書が大学の授業に利用されるだけでなく,将来,地域の臨床医となって小児患者の診療にあたる場合にも十分に利用できるものであり,活用されることを信じる.
なを,現在,地域で臨床活動されている臨床医の諸氏にも,かかりつけ医として小児の診療を進めるために,本書が十分に役立ち活用されるものと信じている.
小児歯科学実習教授要綱
(1)乳歯の形態的特徴の観察
(2)乳歯齲蝕の観察と断面標本による観察
(3)小児患者の診療方針
(4)エックス線写真の診査,分析
(5)歯列および咬合の観察
(6)歯冠修復
(1)コンポジットレジン修復
(2)インレー修復
(3)乳歯冠修復
(7)歯内療法,歯髄切断法
(8)咬合誘導装置
(1)咬合誘導装置の設計
(2)固定(型)ないし半固定(型)保隙装置
(3)可撤(型)保隙装置
(4)簡単な歯の移動装置
1999年1月15日 著者一同
I編 基礎実習
1章 乳歯の形態/3
1 実習目的……3
2 実習用器具・器材……3
3 乳歯の特徴……3
1-歯冠……3
2-歯根……4
4 歯型彫刻時の注意事項……4
5 下顎右側第一乳臼歯歯型彫刻の手順……5
6 上顎右側第一乳臼歯歯型彫刻の手順……8
7 上顎右側第二乳臼歯歯型彫刻の手順……9
8 下顎右側第二乳臼歯歯型彫刻の手順……10
2章 フォアハンド診療によるミラーテクニック/11
1 目的……11
2 実習用器具・器材……11
3 歯科医師とアシスタントの基本的配置……11
1-術者の診療位置……11
2-時計式表示法……12
3-ミラーの持ち方……13
4 フォアハンド診療におけるミラーテクニックの実際……14
1-上顎左側乳臼歯部の窩洞形成……14
2-上顎右側乳臼歯部の窩洞形成……15
3-下顎左側乳臼歯部の窩洞形成……15
4-下顎右側乳臼歯部の窩洞形成……15
3章 ラバーダム防湿法/16
1 目的……16
2 実習用器具・器材……16
3 臼歯部へのラバーダム防湿……17
4 上顎前歯多数歯にわたるラバーダム防湿……20
4章 乳歯の修復(コンポジットレジン修復)/22
1 目的……22
2 適応症……22
3 考慮すべき乳歯の特性……22
4 実習用器具・器材……22
5 窩洞形成の実際(I・II級,覆髄法を含む)……24
5章 乳歯用冠/30
1 金属冠……30
1-乳歯金属冠の目的と適応症……30
2-実習用器具・器材[既製金属冠(直接法)]……30
3-歯冠形成……30
2 メロットメタル使用による間接法……35
3 前歯部フォーミング冠……41
1-目的……41
2-実習用器具・器材……41
3-課題……42
4-術式……42
6章 乳歯歯髄切断法(断髄法)/48
1 適応症……48
2 種類……48
3 FC法……48
1-使用薬剤……48
2-実習用器具・器材……49
3-術式……49
4 水酸化カルシウム法……52
7章 保隙装置/53
1 目的……53
2 種類……53
3 クラウンループ保隙装置……54
1-実習課題……54
2-実習目的……54
3-実習用器具・器材……54
4-作製手順……55
4 ディスタルシュー保隙装置……57
1-実習課題……57
2-実習目的……58
3-実習用器具・器材……58
4-作製手順……58
5 Nanceのホールディングアーチ保隙装置……61
1-実習課題……61
2-実習目的……61
3-実習用器具・器材……62
4-作製手順……62
6 床型保隙装置……65
1-実習課題……65
2-目的……65
3-実習用器具・器材……66
4-作製方法……66
8章 混合歯列の歯列周長分析/70
1 混合歯列の歯列周長分析の意義……70
2 実習用器具・器材……70
3 小野の回帰方程式を用いる方法……71
4 Moyersの比率表を用いる方法……74
9章 Adamsのクラスプとスペースリゲーナー/76
1 Adamsのクラスプ……76
1-目的および特徴……76
2-適応症……76
3-実習用器具・器材……76
4-構造……76
5-手順および要点……76
2 スペースリゲーナー(1)Sharmyの装置……80
1-目的……80
2-適応症……80
3-実習用器具・器材……80
4-手順および要点……81
3 スペースリゲーナー(2)拡大ネジを用いた方法……84
1-実習用器具・器材……84
2-作製手順……84
10章 窩溝填塞(フィッシャーシーラーント)/87
1 目的……87
2 適応症……87
3 実習用器具・器材……87
4 術式……88
II編 臨床実習
11章 小児歯科の臨床システム(口腔管理)/93
1 小児期の口腔管理とは……93
2 小児期の口腔管理の対象と内容……94
3 口腔管理の臨床システム……94
1-予診……94
2-診査,検査(資料収集)……94
3-診断,管理計画……95
4-口腔管理計画のインフォームドコンセント,実施および定期健診……96
4 口腔管理の問診,診査,検査……96
1-一般診査……96
2-歯列・咬合および口腔機能診査,検査……96
3-予防管理のための診査,検査……97
5 治療計画……98
6 定期健診(定期的口腔健康診査)……98
1-定期健診の目的……98
2-定期健診の内容……98
3-定期健診の間隔……98
7 患者教育……101
1-母親教室(集団指導)……101
2-個人指導……102
12章 診査/103
1 目的……103
2 診査項目……103
1-全身の診査……103
2-頭部の診査……108
3-皮膚の診査……108
4-手指・爪……108
5-体温,脈拍,呼吸数……109
6-顔貌……109
7-顎関節……109
8-口腔診査……110
13章 X線写真による診査/111
1 口内法……112
1-二等分法(正法)--デンタル型……112
2-平行法……113
3-咬翼法(バイトウイング)……114
4-咬合法……115
2 オルソパントモグラム……116
3 頭部X線規格写真……118
1-計測点……119
2-標準偏差図表の解釈……120
14章 治療計画のたて方/122
1 基本的考え方……122
1-治療内容の決定……122
2-治療順位の決定……123
2 治療方針のたて方の実際……123
1-齲蝕症例--乳歯列期(IIA期)……123
2-齲蝕症例--混合歯列期(IIIA期)……127
3-咬合誘導症例……130
15章 小児の対応の実際/135
1 一般児の歯科的対応……135
2 不協力児の歯科的対応……137
16章 麻酔法および鎮静法/139
1 局所麻酔法の種類と術式……139
1-表面麻酔……139
2-浸潤麻酔……140
3-伝達麻酔……140
2 笑気吸入鎮静法……143
3 全身麻酔……144
17章 歯髄処置法/146
1 乳歯歯髄処置……146
1-乳歯歯髄炎の診断……146
2-歯髄炎の処置方針……146
3-乳歯歯髄炎の処置の種類……148
4-乳歯の根尖性歯周炎の診断……152
5-根管治療……153
6-適応症……153
7-根管充填の時期……153
2 幼若永久歯の歯髄処置……153
1-注意事項……153
2-処置方針……154
3-根管治療……154
[付]抗菌剤による歯髄の保存方法……156
18章 歯冠修復/157
1 乳歯の歯冠修復……157
1-目的……157
2-修復法の選択……157
3-修復物の種類……158
2 形成不全歯(乳歯・永久歯)の歯冠修復……162
1-コンポジットレジン……162
2-インレー修復……162
3-Willettのオーバーレイ窩洞……162
4-既製冠……162
3 幼若永久歯の歯冠修復……162
1-幼若永久歯の歯冠修復上の留意点……162
2-歯冠修復の種類と選択……163
3-窩洞・支台歯形成時の留意点……165
19章 乳歯の抜去/166
1 目的……166
2 診査・診断および抜歯時の注意……166
1-診査……166
2-診断……166
3-乳歯の抜去時の全身的留意点……167
4-乳歯の抜去時の口腔状態および局所的留意点……168
3 抜歯の実際……168
1-上顎乳前歯・乳犬歯の抜去……169
2-下顎乳前歯・乳犬歯の抜去……169
3-上顎第一・第二乳臼歯の抜去……170
4-下顎第一・第二乳臼歯の抜去……170
5-乳臼歯の歯の抜去(分割法を含む)……170
6-根未完成の幼若永久歯の抜去……171
7-注意事項……171
20章 小外科処置/173
1 小帯切除……173
1-小帯切除の基準……173
2-術式……174
2 粘液嚢胞の摘出術……175
3 濾胞性歯嚢胞の開窓術……176
4 正中過剰埋伏歯の摘出術……177
21章 歯の外傷/179
1 外傷の既往歴の聴取……179
2 外傷歯が主訴で来院した際の診査……179
3 歯冠破折……181
1-乳歯……181
2-永久歯……181
3-幼若永久歯(歯根未完成歯)の露髄を伴う歯冠破折……183
4 歯根破折……183
1-乳歯……183
2-永久歯……184
5 不完全脱臼……184
1-乳前歯……185
2-永久前歯……185
6 完全脱臼(脱落)……186
1-乳前歯……186
2-永久前歯……187
7 外傷歯の継発症……187
1-乳前歯……187
2-永久前歯……188
22章 咬合誘導・動的咬合誘導/189
1 咬合誘導および動的咬合誘導とは……189
2 動的咬合誘導法の種類……190
1-適時抜去法……190
2-咬合調整・切縁削整法……190
3-萌出余地再獲得(歯列周長の回復)……190
4-歯・歯列の移動……191
5-歯列弓の拡大……191
6-連続抜去法……191
7-口腔習癖の除去,筋機能療法……191
8-整形力による早期治療……191
3 適時抜去法……191
4 咬合調整(削整)法……192
1-切縁・咬合面削整法……192
2-隣接面削除法……193
5 歯・歯列の移動……195
1-歯列周長の再獲得(スペースリゲーナー)……195
2-歯の小移動……197
3-歯列の拡大……200
4-外科的萌出誘導……201
6 口腔習癖・筋機能異常の対処法……203
7 整形力による早期治療……206
1-反対咬合……206
2-上顎前突……208
3-交叉咬合……209
4-開咬……209
23章 障害児の歯科治療/210
1 障害児(者)の歯科医療の困難性……210
2 精神発達遅滞……211
1-精神発達遅滞一般……211
2-Down症候群……212
3 肢体不自由……213
1-脳性麻痺……213
4 自閉症……214
5 てんかん……215
24章 全身疾患を有する患児の歯科治療/216
1 歯科治療上の注意点……216
1-遺伝性疾患……216
2-感染症……217
3-内分秘疾患……218
4-血液・造血器疾患……218
5-代謝性疾患……219
6-腎疾患……219
7-循環器疾患……219
2 止血法……220
1-全身療法による止血法……220
2-局所療法による止血法……221
25章 予防処置,保健指導/223
1 齲蝕のリスクファクター……223
1-乳歯齲蝕のリスクファクター……223
2 齲蝕活動性……224
1-小児歯科臨床での応用……224
2-齲蝕活動性試験の所用条件……224
3-齲蝕活動性の種類……224
3 予防処置……224
1-フィッシャーシーラント……224
2-フッ化物の応用……224
4 保健指導……225
1-口腔清掃……225
2-食事指導・シュガーコントロール……226
3-フロッシング指導……228
26章 定期口腔健康診査(リコール)/230
1 意義と目的……230
2 内容とその指導……230
付……235
索引……243
参考図書……246
1章 乳歯の形態/3
1 実習目的……3
2 実習用器具・器材……3
3 乳歯の特徴……3
1-歯冠……3
2-歯根……4
4 歯型彫刻時の注意事項……4
5 下顎右側第一乳臼歯歯型彫刻の手順……5
6 上顎右側第一乳臼歯歯型彫刻の手順……8
7 上顎右側第二乳臼歯歯型彫刻の手順……9
8 下顎右側第二乳臼歯歯型彫刻の手順……10
2章 フォアハンド診療によるミラーテクニック/11
1 目的……11
2 実習用器具・器材……11
3 歯科医師とアシスタントの基本的配置……11
1-術者の診療位置……11
2-時計式表示法……12
3-ミラーの持ち方……13
4 フォアハンド診療におけるミラーテクニックの実際……14
1-上顎左側乳臼歯部の窩洞形成……14
2-上顎右側乳臼歯部の窩洞形成……15
3-下顎左側乳臼歯部の窩洞形成……15
4-下顎右側乳臼歯部の窩洞形成……15
3章 ラバーダム防湿法/16
1 目的……16
2 実習用器具・器材……16
3 臼歯部へのラバーダム防湿……17
4 上顎前歯多数歯にわたるラバーダム防湿……20
4章 乳歯の修復(コンポジットレジン修復)/22
1 目的……22
2 適応症……22
3 考慮すべき乳歯の特性……22
4 実習用器具・器材……22
5 窩洞形成の実際(I・II級,覆髄法を含む)……24
5章 乳歯用冠/30
1 金属冠……30
1-乳歯金属冠の目的と適応症……30
2-実習用器具・器材[既製金属冠(直接法)]……30
3-歯冠形成……30
2 メロットメタル使用による間接法……35
3 前歯部フォーミング冠……41
1-目的……41
2-実習用器具・器材……41
3-課題……42
4-術式……42
6章 乳歯歯髄切断法(断髄法)/48
1 適応症……48
2 種類……48
3 FC法……48
1-使用薬剤……48
2-実習用器具・器材……49
3-術式……49
4 水酸化カルシウム法……52
7章 保隙装置/53
1 目的……53
2 種類……53
3 クラウンループ保隙装置……54
1-実習課題……54
2-実習目的……54
3-実習用器具・器材……54
4-作製手順……55
4 ディスタルシュー保隙装置……57
1-実習課題……57
2-実習目的……58
3-実習用器具・器材……58
4-作製手順……58
5 Nanceのホールディングアーチ保隙装置……61
1-実習課題……61
2-実習目的……61
3-実習用器具・器材……62
4-作製手順……62
6 床型保隙装置……65
1-実習課題……65
2-目的……65
3-実習用器具・器材……66
4-作製方法……66
8章 混合歯列の歯列周長分析/70
1 混合歯列の歯列周長分析の意義……70
2 実習用器具・器材……70
3 小野の回帰方程式を用いる方法……71
4 Moyersの比率表を用いる方法……74
9章 Adamsのクラスプとスペースリゲーナー/76
1 Adamsのクラスプ……76
1-目的および特徴……76
2-適応症……76
3-実習用器具・器材……76
4-構造……76
5-手順および要点……76
2 スペースリゲーナー(1)Sharmyの装置……80
1-目的……80
2-適応症……80
3-実習用器具・器材……80
4-手順および要点……81
3 スペースリゲーナー(2)拡大ネジを用いた方法……84
1-実習用器具・器材……84
2-作製手順……84
10章 窩溝填塞(フィッシャーシーラーント)/87
1 目的……87
2 適応症……87
3 実習用器具・器材……87
4 術式……88
II編 臨床実習
11章 小児歯科の臨床システム(口腔管理)/93
1 小児期の口腔管理とは……93
2 小児期の口腔管理の対象と内容……94
3 口腔管理の臨床システム……94
1-予診……94
2-診査,検査(資料収集)……94
3-診断,管理計画……95
4-口腔管理計画のインフォームドコンセント,実施および定期健診……96
4 口腔管理の問診,診査,検査……96
1-一般診査……96
2-歯列・咬合および口腔機能診査,検査……96
3-予防管理のための診査,検査……97
5 治療計画……98
6 定期健診(定期的口腔健康診査)……98
1-定期健診の目的……98
2-定期健診の内容……98
3-定期健診の間隔……98
7 患者教育……101
1-母親教室(集団指導)……101
2-個人指導……102
12章 診査/103
1 目的……103
2 診査項目……103
1-全身の診査……103
2-頭部の診査……108
3-皮膚の診査……108
4-手指・爪……108
5-体温,脈拍,呼吸数……109
6-顔貌……109
7-顎関節……109
8-口腔診査……110
13章 X線写真による診査/111
1 口内法……112
1-二等分法(正法)--デンタル型……112
2-平行法……113
3-咬翼法(バイトウイング)……114
4-咬合法……115
2 オルソパントモグラム……116
3 頭部X線規格写真……118
1-計測点……119
2-標準偏差図表の解釈……120
14章 治療計画のたて方/122
1 基本的考え方……122
1-治療内容の決定……122
2-治療順位の決定……123
2 治療方針のたて方の実際……123
1-齲蝕症例--乳歯列期(IIA期)……123
2-齲蝕症例--混合歯列期(IIIA期)……127
3-咬合誘導症例……130
15章 小児の対応の実際/135
1 一般児の歯科的対応……135
2 不協力児の歯科的対応……137
16章 麻酔法および鎮静法/139
1 局所麻酔法の種類と術式……139
1-表面麻酔……139
2-浸潤麻酔……140
3-伝達麻酔……140
2 笑気吸入鎮静法……143
3 全身麻酔……144
17章 歯髄処置法/146
1 乳歯歯髄処置……146
1-乳歯歯髄炎の診断……146
2-歯髄炎の処置方針……146
3-乳歯歯髄炎の処置の種類……148
4-乳歯の根尖性歯周炎の診断……152
5-根管治療……153
6-適応症……153
7-根管充填の時期……153
2 幼若永久歯の歯髄処置……153
1-注意事項……153
2-処置方針……154
3-根管治療……154
[付]抗菌剤による歯髄の保存方法……156
18章 歯冠修復/157
1 乳歯の歯冠修復……157
1-目的……157
2-修復法の選択……157
3-修復物の種類……158
2 形成不全歯(乳歯・永久歯)の歯冠修復……162
1-コンポジットレジン……162
2-インレー修復……162
3-Willettのオーバーレイ窩洞……162
4-既製冠……162
3 幼若永久歯の歯冠修復……162
1-幼若永久歯の歯冠修復上の留意点……162
2-歯冠修復の種類と選択……163
3-窩洞・支台歯形成時の留意点……165
19章 乳歯の抜去/166
1 目的……166
2 診査・診断および抜歯時の注意……166
1-診査……166
2-診断……166
3-乳歯の抜去時の全身的留意点……167
4-乳歯の抜去時の口腔状態および局所的留意点……168
3 抜歯の実際……168
1-上顎乳前歯・乳犬歯の抜去……169
2-下顎乳前歯・乳犬歯の抜去……169
3-上顎第一・第二乳臼歯の抜去……170
4-下顎第一・第二乳臼歯の抜去……170
5-乳臼歯の歯の抜去(分割法を含む)……170
6-根未完成の幼若永久歯の抜去……171
7-注意事項……171
20章 小外科処置/173
1 小帯切除……173
1-小帯切除の基準……173
2-術式……174
2 粘液嚢胞の摘出術……175
3 濾胞性歯嚢胞の開窓術……176
4 正中過剰埋伏歯の摘出術……177
21章 歯の外傷/179
1 外傷の既往歴の聴取……179
2 外傷歯が主訴で来院した際の診査……179
3 歯冠破折……181
1-乳歯……181
2-永久歯……181
3-幼若永久歯(歯根未完成歯)の露髄を伴う歯冠破折……183
4 歯根破折……183
1-乳歯……183
2-永久歯……184
5 不完全脱臼……184
1-乳前歯……185
2-永久前歯……185
6 完全脱臼(脱落)……186
1-乳前歯……186
2-永久前歯……187
7 外傷歯の継発症……187
1-乳前歯……187
2-永久前歯……188
22章 咬合誘導・動的咬合誘導/189
1 咬合誘導および動的咬合誘導とは……189
2 動的咬合誘導法の種類……190
1-適時抜去法……190
2-咬合調整・切縁削整法……190
3-萌出余地再獲得(歯列周長の回復)……190
4-歯・歯列の移動……191
5-歯列弓の拡大……191
6-連続抜去法……191
7-口腔習癖の除去,筋機能療法……191
8-整形力による早期治療……191
3 適時抜去法……191
4 咬合調整(削整)法……192
1-切縁・咬合面削整法……192
2-隣接面削除法……193
5 歯・歯列の移動……195
1-歯列周長の再獲得(スペースリゲーナー)……195
2-歯の小移動……197
3-歯列の拡大……200
4-外科的萌出誘導……201
6 口腔習癖・筋機能異常の対処法……203
7 整形力による早期治療……206
1-反対咬合……206
2-上顎前突……208
3-交叉咬合……209
4-開咬……209
23章 障害児の歯科治療/210
1 障害児(者)の歯科医療の困難性……210
2 精神発達遅滞……211
1-精神発達遅滞一般……211
2-Down症候群……212
3 肢体不自由……213
1-脳性麻痺……213
4 自閉症……214
5 てんかん……215
24章 全身疾患を有する患児の歯科治療/216
1 歯科治療上の注意点……216
1-遺伝性疾患……216
2-感染症……217
3-内分秘疾患……218
4-血液・造血器疾患……218
5-代謝性疾患……219
6-腎疾患……219
7-循環器疾患……219
2 止血法……220
1-全身療法による止血法……220
2-局所療法による止血法……221
25章 予防処置,保健指導/223
1 齲蝕のリスクファクター……223
1-乳歯齲蝕のリスクファクター……223
2 齲蝕活動性……224
1-小児歯科臨床での応用……224
2-齲蝕活動性試験の所用条件……224
3-齲蝕活動性の種類……224
3 予防処置……224
1-フィッシャーシーラント……224
2-フッ化物の応用……224
4 保健指導……225
1-口腔清掃……225
2-食事指導・シュガーコントロール……226
3-フロッシング指導……228
26章 定期口腔健康診査(リコール)/230
1 意義と目的……230
2 内容とその指導……230
付……235
索引……243
参考図書……246