はじめに
二〇〇六年,『輝く華の歯科衛生士─これからの歯科医院経営をチームで考える』を出版させていただいて,早三年が過ぎました.多くの方々にお読みいただきまして,誠にありがとうございました.おかげ様で,いろいろな形でお声をかけていただくようになりました.
前著の中で述べた「スタッフもマネジメント感覚を持とう.そしてチームとして歯科医院の経営を考えよう」という内容は,歯科業界では初めてのことでしたので,いくつかの波紋を生んだと思います.
「スタッフに経営のことなど言われたくない」
「私達もそこまでは知りたくない」
という声.
「小原さんは,歯科医師の免許を取られたらどうですか.そしたら,歯科医師はあなたの発言を聞くようになるでしょう」というアドバイスをいただくこともありましたが,これは「経営」という言葉の解釈がそれぞれで違っている結果であり,本当の意味での経営への理解を得るためには,相当な時間がかかって当然のことなのだと,その都度覚悟したものでした.
したがって,私が講演を依頼された場合は,基本的に講演時間が長いのが特徴です.
「経営とは『仕事の仕組み作り』であり,『人の能力をどのように生かすか』なのだから,それぐらいの時間がないと説明できない」と,主催者には,講演としては破格の三時間設定をお願いしてきました.
さて,その中で私は,『理念を基本とする創造型の経営』を提案しています.
そうすると,研修会で多くの方々からいろいろな質問や悩みを頂戴しました.
「理念を作ることが大切だとわかりましたが,理念は,どうやって作るのですか」
「これ以上のことはできないとスタッフに言われる中で,歯科医院の変革など,どのように説明すればよいのでしょうか」
「院長とスタッフには溝があって,妻である私も板挟みになっています」
時には,「チームでやっていくことはわかっているのですが,この研修会場にさえ一緒に来ることができないのです」と訴えられることがありました.
この状態の打破には,まず院長の覚悟が必要です.しかし,何事も一人ではできません.その解決は,この本の中にあると思っています.
私は,最初の一年で三千人ほどの方々に語り続けました.講演のたびに熱き思いを会場からいただき,時代のうねりを感じることも多々ありました.
しかし,講演会やセミナーでお会いする受講者の方々の人数や,セミナーの時間的制約の中では,お伝えできることには限界があります.きちんと整理したうえで,書物として提案していく必要性を感じはじめていました.
あれからいろいろな歯科医院と一緒に,歯科医院の変革にも携わっています.
日々の仕事を通して,学問とは本当に大切なものだとしみじみと感じます.
なぜなら,歯科の治療がエビデンスに基づく治療をしているように,歯科医院という組織を変えていくという試みも,経営学という学問に基づいて行うことで,その変化を実感できるからです.経営学でいう「戦略経営での順番」を踏むという流れは,組織の混乱を避け,確実な進歩を認識できるという点において重要です.
こうすれば患者さんが来てくれる,収入が増えるというセミナーや出版物もありますが,世の中には特効薬的なものはありません.
いつでも「最善の歯科医療サービスを提供するためにはどうしたらいいのか」という意識を持って,地道に歯科医院内での改善を繰り返すことが基本であり,その結果として組織の活性化が起こり,地域や患者さんの理解を得て患者数が増えたり,収入が得られるという成果をみることができます.事実,本書に登場する歯科医院では,過去最高の患者数や収益を変革後一縲恣年で体験しています.
今やっと,歯科医院の変革を本にまとめてご提案できる時期がきました.
「まだまだ」と感じられるところもあるかと思いますが,一緒に考えていきましょう.まずは初めての体験をされてください.
いつでも尋ねられる「小原がなぜ経営学に興味を持ったのか」という質問に対して……
私は,歯科業界で三十年仕事をしています.
アッという間の出来事です.その中で,いつでも全力で仕事をしてきました.
歯科での仕事は,歯科医院で直接患者さんと接し,いつでも「ありがとう」という言葉を頂戴する,毎日がとても幸せな気持ちになるいい仕事です.
治療だけでなく,メインテナンスや定期検診などで一生のお付き合いになる方も少なくなく,患者さんとは共に人生を歩むという気持ちになります.だから,私は歯科業界で仕事をすることに誇りを持っています.
私はこの三十年の間で,歯科衛生士育成のための教育と,広島口腔保健センターでの活動,そして歯科衛生士会の活動に参加してきました.一般の診療以外は,無歯科医地区の小学校や保育園で集団治療や歯科衛生教育を行った「僻地巡回診療」,「身体障害者の方々の治療」,会社の健診や指導を行う「企業健診」,地域の公民館や小学校,健康まつりでの「公衆衛生活動」,介護保険が始まる前からの高齢者施設での「訪問歯科診療」,県民の方々の口の健康を電話で受ける「歯のイキイキ健康電話相談」等です.健康電話相談では担当窓口でしたので,十二年で二千人程の県民の相談を受けることで,一般の方々の本音の部分を聞く立場にありました.この状況で,歯周病の患者さんとの深いお付き合いがあり,その内容が『アッチョ〜医院の女神さま』や『チョ〜カンペキ歯科衛生士のための新歯周治療の本』や『花の歯科衛生士』の本の出版につながりました.歯科衛生士としてやっていないことは,少ないかもしれないと思います.
私にとって,三十年間は与えられた環境での仕事をまじめにコツコツとやってきただけではありますが,充実感のある人生だとみなさんに感謝しています.
さて,その中で,今となってはとてもいい経験ですが,歯科衛生士学校の三年制移行への変革は,私にとってとても苦しい仕事でした.
二年制教育から三年制への教育年限の延長は,単純に教育する時間を拡大する話ではなく,教育そのものの見直しから始まりますので,現状の教育内容の「これでいいのか」という良否の判断からでした.組織の変革には必ず混乱が生じます.いろいろな事件が起きる中での三年制への変革は,私自身の人生を見直すいい機会となりました.仕事以外で気分転換にと軽い気持ちで始めたのが,大学での「経営情報学」という学問との出会いでした.そして,それは大学院における「社会科学研究科でのマネジメント」という分野での研究につながることになったのでした.
マネジメントとは,経営を英訳にしたものです.
経営学は,よく「お金を儲けるための学問ですか」と聞かれますが,『経営学入門』(日本経済新聞社)を読むと,数字を上げるための話は一ページもありません.その中では,経営学とは次のように紹介されています.「人間は一人では大きな仕事はできませんから組織があります.その組織の運営がどんな原則や原理で動いているのか.どんな原理で運営された場合に組織が効率的になり,社会に有益なものになるのかを研究するものが経営学」とされています(『経営学入門』より一部要約).
したがって,私は大学や,大学院で「仕事の仕組み作り」と「人の能力をいかに生かすか」という学問をしてきました.世界の中で,また地域で,企業がどのようにその時代や社会の環境の変化に適応しながら変革を続けてきているのか.それが経営学であり,大学で受ける講義のたびに,まるでNHKの「プロフェッショナル」をみるような感激を受けるのでした.こんな刺激的な分野があるのだ.働きながらでしたので,まさしく寝る時間を削って勉学にいそしんだのですが,毎日がワクワクしながら学生生活を送りました.
その中で,気づいた点が二つです.
一つ目は,私達は一般社会の中では常識とされていることが抜け落ちていることがあることを知りました.マネジメント感覚です.
私達はよく「患者さんのために」と発言しています.時にはそのために,努力しようと声を掛け合います.しかし,自分達の働いている「歯科医院のために」とは発言しない.その感覚が普通でないのだと他の業界の方々との接触の中で痛感したのでした.(詳しくは『輝く華の歯科衛生士窶狽アれからの歯科医院経営をチームで考える』8頁で)
二つ目は,若い方々でも,本当にしっかりしているということです.
私は大学院では最高齢の女子学生でしたから,難しい統計分析や理論,ディスカッションでは情けないことに,たびたびついていけなくなります.
「○○さん,私ね,今日の講義わからんのよ.このままじゃ,レポートだせんわ」と言うと,すぐにメンバーを募って「勉強会をしましょう」と真夜中までグループでの復習が始まります.
「実は,僕もここがわからなかったんですよ」
「ほんと?私だけじゃないんやね」
「小原さん,がんばりましょう」
社会人大学院ではありましたが,学生同士の会話と言えども,彼らの言葉には思いやりと配慮があります.ホワイトボードを囲んで議論しながらふと時計を見ると,真夜中の十二時を過ぎることも珍しくありません.
しっかりとした足取りで人生を歩んでいる若者達に何度助けてもらったかわかりません.人は年齢が高くなると偉くなったような錯覚に陥りますが,若い人々との接触の中で,若いときにしか感じない感覚や発言を大切にし,私達は一緒に成長するものだと痛感しました.
経営学という学問に接することは,私にとってはターニングポイントでした.
また,大学院で二つのゼミに参加していたことが貴重でした.
『輝く華の歯科衛生士─これからの歯科医院経営をチームで考える』という本は,人的資源管理のゼミにいたときに,「歯科衛生士がなぜ辞めて業界から去ってしまうのか」という疑問から書いた本でした.歯科衛生士としてのやりがいを見出し,キャリアをあげていこうという「キャリア論」が基本となっています.また,その当時の私は歯科医院の変革を実践的には行っていなかったので,いろいろな方のご協力を得て一冊にまとめた本でした.
このたびの本は,二つ目のゼミである「経営戦略室」にいたときにまとめた「変革期における歯科医療サービスの戦略経営」がベースにあります.
この本は,実践的です.
また,違った角度から歯科医院の変革にご利用ください.
二〇〇六年,『輝く華の歯科衛生士─これからの歯科医院経営をチームで考える』を出版させていただいて,早三年が過ぎました.多くの方々にお読みいただきまして,誠にありがとうございました.おかげ様で,いろいろな形でお声をかけていただくようになりました.
前著の中で述べた「スタッフもマネジメント感覚を持とう.そしてチームとして歯科医院の経営を考えよう」という内容は,歯科業界では初めてのことでしたので,いくつかの波紋を生んだと思います.
「スタッフに経営のことなど言われたくない」
「私達もそこまでは知りたくない」
という声.
「小原さんは,歯科医師の免許を取られたらどうですか.そしたら,歯科医師はあなたの発言を聞くようになるでしょう」というアドバイスをいただくこともありましたが,これは「経営」という言葉の解釈がそれぞれで違っている結果であり,本当の意味での経営への理解を得るためには,相当な時間がかかって当然のことなのだと,その都度覚悟したものでした.
したがって,私が講演を依頼された場合は,基本的に講演時間が長いのが特徴です.
「経営とは『仕事の仕組み作り』であり,『人の能力をどのように生かすか』なのだから,それぐらいの時間がないと説明できない」と,主催者には,講演としては破格の三時間設定をお願いしてきました.
さて,その中で私は,『理念を基本とする創造型の経営』を提案しています.
そうすると,研修会で多くの方々からいろいろな質問や悩みを頂戴しました.
「理念を作ることが大切だとわかりましたが,理念は,どうやって作るのですか」
「これ以上のことはできないとスタッフに言われる中で,歯科医院の変革など,どのように説明すればよいのでしょうか」
「院長とスタッフには溝があって,妻である私も板挟みになっています」
時には,「チームでやっていくことはわかっているのですが,この研修会場にさえ一緒に来ることができないのです」と訴えられることがありました.
この状態の打破には,まず院長の覚悟が必要です.しかし,何事も一人ではできません.その解決は,この本の中にあると思っています.
私は,最初の一年で三千人ほどの方々に語り続けました.講演のたびに熱き思いを会場からいただき,時代のうねりを感じることも多々ありました.
しかし,講演会やセミナーでお会いする受講者の方々の人数や,セミナーの時間的制約の中では,お伝えできることには限界があります.きちんと整理したうえで,書物として提案していく必要性を感じはじめていました.
あれからいろいろな歯科医院と一緒に,歯科医院の変革にも携わっています.
日々の仕事を通して,学問とは本当に大切なものだとしみじみと感じます.
なぜなら,歯科の治療がエビデンスに基づく治療をしているように,歯科医院という組織を変えていくという試みも,経営学という学問に基づいて行うことで,その変化を実感できるからです.経営学でいう「戦略経営での順番」を踏むという流れは,組織の混乱を避け,確実な進歩を認識できるという点において重要です.
こうすれば患者さんが来てくれる,収入が増えるというセミナーや出版物もありますが,世の中には特効薬的なものはありません.
いつでも「最善の歯科医療サービスを提供するためにはどうしたらいいのか」という意識を持って,地道に歯科医院内での改善を繰り返すことが基本であり,その結果として組織の活性化が起こり,地域や患者さんの理解を得て患者数が増えたり,収入が得られるという成果をみることができます.事実,本書に登場する歯科医院では,過去最高の患者数や収益を変革後一縲恣年で体験しています.
今やっと,歯科医院の変革を本にまとめてご提案できる時期がきました.
「まだまだ」と感じられるところもあるかと思いますが,一緒に考えていきましょう.まずは初めての体験をされてください.
いつでも尋ねられる「小原がなぜ経営学に興味を持ったのか」という質問に対して……
私は,歯科業界で三十年仕事をしています.
アッという間の出来事です.その中で,いつでも全力で仕事をしてきました.
歯科での仕事は,歯科医院で直接患者さんと接し,いつでも「ありがとう」という言葉を頂戴する,毎日がとても幸せな気持ちになるいい仕事です.
治療だけでなく,メインテナンスや定期検診などで一生のお付き合いになる方も少なくなく,患者さんとは共に人生を歩むという気持ちになります.だから,私は歯科業界で仕事をすることに誇りを持っています.
私はこの三十年の間で,歯科衛生士育成のための教育と,広島口腔保健センターでの活動,そして歯科衛生士会の活動に参加してきました.一般の診療以外は,無歯科医地区の小学校や保育園で集団治療や歯科衛生教育を行った「僻地巡回診療」,「身体障害者の方々の治療」,会社の健診や指導を行う「企業健診」,地域の公民館や小学校,健康まつりでの「公衆衛生活動」,介護保険が始まる前からの高齢者施設での「訪問歯科診療」,県民の方々の口の健康を電話で受ける「歯のイキイキ健康電話相談」等です.健康電話相談では担当窓口でしたので,十二年で二千人程の県民の相談を受けることで,一般の方々の本音の部分を聞く立場にありました.この状況で,歯周病の患者さんとの深いお付き合いがあり,その内容が『アッチョ〜医院の女神さま』や『チョ〜カンペキ歯科衛生士のための新歯周治療の本』や『花の歯科衛生士』の本の出版につながりました.歯科衛生士としてやっていないことは,少ないかもしれないと思います.
私にとって,三十年間は与えられた環境での仕事をまじめにコツコツとやってきただけではありますが,充実感のある人生だとみなさんに感謝しています.
さて,その中で,今となってはとてもいい経験ですが,歯科衛生士学校の三年制移行への変革は,私にとってとても苦しい仕事でした.
二年制教育から三年制への教育年限の延長は,単純に教育する時間を拡大する話ではなく,教育そのものの見直しから始まりますので,現状の教育内容の「これでいいのか」という良否の判断からでした.組織の変革には必ず混乱が生じます.いろいろな事件が起きる中での三年制への変革は,私自身の人生を見直すいい機会となりました.仕事以外で気分転換にと軽い気持ちで始めたのが,大学での「経営情報学」という学問との出会いでした.そして,それは大学院における「社会科学研究科でのマネジメント」という分野での研究につながることになったのでした.
マネジメントとは,経営を英訳にしたものです.
経営学は,よく「お金を儲けるための学問ですか」と聞かれますが,『経営学入門』(日本経済新聞社)を読むと,数字を上げるための話は一ページもありません.その中では,経営学とは次のように紹介されています.「人間は一人では大きな仕事はできませんから組織があります.その組織の運営がどんな原則や原理で動いているのか.どんな原理で運営された場合に組織が効率的になり,社会に有益なものになるのかを研究するものが経営学」とされています(『経営学入門』より一部要約).
したがって,私は大学や,大学院で「仕事の仕組み作り」と「人の能力をいかに生かすか」という学問をしてきました.世界の中で,また地域で,企業がどのようにその時代や社会の環境の変化に適応しながら変革を続けてきているのか.それが経営学であり,大学で受ける講義のたびに,まるでNHKの「プロフェッショナル」をみるような感激を受けるのでした.こんな刺激的な分野があるのだ.働きながらでしたので,まさしく寝る時間を削って勉学にいそしんだのですが,毎日がワクワクしながら学生生活を送りました.
その中で,気づいた点が二つです.
一つ目は,私達は一般社会の中では常識とされていることが抜け落ちていることがあることを知りました.マネジメント感覚です.
私達はよく「患者さんのために」と発言しています.時にはそのために,努力しようと声を掛け合います.しかし,自分達の働いている「歯科医院のために」とは発言しない.その感覚が普通でないのだと他の業界の方々との接触の中で痛感したのでした.(詳しくは『輝く華の歯科衛生士窶狽アれからの歯科医院経営をチームで考える』8頁で)
二つ目は,若い方々でも,本当にしっかりしているということです.
私は大学院では最高齢の女子学生でしたから,難しい統計分析や理論,ディスカッションでは情けないことに,たびたびついていけなくなります.
「○○さん,私ね,今日の講義わからんのよ.このままじゃ,レポートだせんわ」と言うと,すぐにメンバーを募って「勉強会をしましょう」と真夜中までグループでの復習が始まります.
「実は,僕もここがわからなかったんですよ」
「ほんと?私だけじゃないんやね」
「小原さん,がんばりましょう」
社会人大学院ではありましたが,学生同士の会話と言えども,彼らの言葉には思いやりと配慮があります.ホワイトボードを囲んで議論しながらふと時計を見ると,真夜中の十二時を過ぎることも珍しくありません.
しっかりとした足取りで人生を歩んでいる若者達に何度助けてもらったかわかりません.人は年齢が高くなると偉くなったような錯覚に陥りますが,若い人々との接触の中で,若いときにしか感じない感覚や発言を大切にし,私達は一緒に成長するものだと痛感しました.
経営学という学問に接することは,私にとってはターニングポイントでした.
また,大学院で二つのゼミに参加していたことが貴重でした.
『輝く華の歯科衛生士─これからの歯科医院経営をチームで考える』という本は,人的資源管理のゼミにいたときに,「歯科衛生士がなぜ辞めて業界から去ってしまうのか」という疑問から書いた本でした.歯科衛生士としてのやりがいを見出し,キャリアをあげていこうという「キャリア論」が基本となっています.また,その当時の私は歯科医院の変革を実践的には行っていなかったので,いろいろな方のご協力を得て一冊にまとめた本でした.
このたびの本は,二つ目のゼミである「経営戦略室」にいたときにまとめた「変革期における歯科医療サービスの戦略経営」がベースにあります.
この本は,実践的です.
また,違った角度から歯科医院の変革にご利用ください.
はじめに
いつでも尋ねられる「小原がなぜ経営学に興味を持ったのか」という質問に対して
A─変革編 変革の始まり
ある歯科医院で起こったドラマ「変革が起きる日」カマタ歯科医院の変革
1 歯科医院の変革の始まり
2 「経営」という言葉
3 経営とマネジメント
4 歯科医院における経営戦略
戦略とは何か
5 なぜ歯科医院の『改革』ではなく『変革』なのか
6 変革によって起こる現象
ある歯科医院で起こったドラマ「変革の流れを踏んで,根気よく改善を続ける」
ある歯科医院で起こったドラマ「変革を支えるスタッフとして,妻として」
7 変革の順番
さあ,歯科医院の変革を始めよう
B─理念編 活性化する歯科医院には理念がある
ある歯科医院で起こったドラマ「歯科医院が変わるとき一体何が起きたのか」橋本歯科クリニックの変革
1 理念とは一体何なのか
デンタルタイアップで起こったドラマ「理念が固まるまでには時間がかかる」
2 院長の覚悟「理念」
3 理念設定の必要性
(1)理念の不思議
ある歯科医院で起こったドラマ「一度は崩壊した歯科医院」伊藤歯科クリニックの変革
(2)理念の主語は自分である
4 理念をもとに存在するビジョン
(1)ビジョンの意味
(2)ビジョンの構成要素
5 院長のリーダーとしての姿勢
(1)リーダーとは何か
院長にお尋ねします
(2)ついてくる部下がいるということ
サーバント・リーダーシップの定義
6 現状を把握する
(1)自分の人生を見直す
(2)十年スパンで人生設計をしてみる
(3)歯科医院の状況を把握する
(4)今一度,スタッフの良い所を書き出す
みんなの強みを見つけよう大作戦
7 いよいよ理念を設定する
(1)理念は創造する
(2)創造思考で頭を整理する
(3)ロジックツリーで情報を整理する
(4)理念分析
8 理念を公開する
(1)理念公開は,院長の思うままに
(2)事例
9 理念を掲示する
ある歯科医院でのこと
10 理念の変更
ある歯科医院で起こったドラマ「本当の理念に出会わなければ,何度でも発言がブレる」
理念を浸透させろ大作戦
11 理念設定後の発展
理念ひとくち話
C─問題編 問題の抽出と目標設定
1 理念を公開した後にすること
2 どんな歯科医院を作り上げたいのか
3 問題解決の展開
ある歯科医院で起こったドラマ「初めてのブレーン・ストーミング」
(1)問題の抽出をブレーン・ストーミングで行う
(2)特徴と期待する効果
(3)実施上の留意点
(4)実施の手順
(5)進行手順
ある歯科医院で起こったドラマ「ミーティングのあり方でモチベーションは上がる」
4 みんなで新人を育てよう!〔練習問題〕
(1)問題の抽出
(2)問題の共有
(3)目標の明確化
(4)目標の共有
(5)共通用語の構築
(6)組織コミットメントの向上
(7)目指せ,私達の歯科医院像へ
問題(クレーム)を問題と考えないのよ大作戦
D─外部環境・内部資源編 知らないことが一番怖い 世の中の変化と自分の組織
1 外部環境への意識
(1)社会の変化を意識しよう
ある歯科医院で起こったドラマ「パート歯科衛生士の驚き」
(2)「うちはみんながバラバラです」それは危機感がないからです
(3)そこからですか?人口の変化
(4)歯科業界の変化
(5)医療保険点数の推移
(6)未来を予測する
(7)患者さんの満足度とは
2 内部資源の活用
(1)ヒト
ある歯科医院で起こったドラマ「スタッフが人財に変わるとき」
(2)モノ
ある歯科医院で起こったドラマ「モノの価値を意識する器具の置き方」
(3)カネ
ある歯科医院で起こったドラマ「患者さんが治療を選ぶ」
(4)情報
ある勉強会で起こったドラマ「お客様への情報」
E─STEP編 計画を立てて実践していこう
1 具体的な提案
(1)STEP1は,「理念」と「仕事の視える化」です
(2)STEP2は,5Sの実施です
(3)STEP3は,仕事の明確化です
(4)STEP4は,歯科医院としての独自性の尊重です
F─役割編 それぞれの役割を考える
1 院長は謎だらけ
ある歯科医院で起こったドラマ「院長はワガママに見える.しかし悩んでいるのだ」阿品ファミリー歯科の変革
2 院長夫人の立場
ある歯科医院で起こったドラマ「歯科医師,副院長,院長の妻であり,母である立場で」
3 チーフの立ち位置
ある歯科医院で起こったドラマ「チーフの役割は自分にとって少し厳しい」
4 チーフが行う朝礼の司会(例)
朝礼の司会について
G─抵抗勢力編 変革するときに生じる現象を知っておく
1 変革は簡単には進まない
ある歯科医院で起こったドラマ「小さなことに対する抵抗」
2 抵抗の理由
(1)抵抗理由1 変革によって,否定的な結果をイメージする
(2)抵抗理由2 仕事が増えるのではないかという不安を持つ
(3)抵抗理由3 習慣からの脱却は大変なことである
(4)抵抗理由4 コミュニケーションの不足がある
(5)抵抗理由5 組織全体にわたる調整に失敗している
(6)抵抗理由6 スタッフの反乱がある
3 変革を成功させるためのポイント
(1)ポイント1 歯科医院に明確な理念とビジョンを提示する
(2)ポイント2 変革の必要性を明確にする
(3)ポイント3 変革は,だらだらとしない
(4)ポイント4 徹底的なコミュニケーションを図る
(5)ポイント5 とことん複雑であること
(6)ポイント6 支援チームの編成
4 組織のモチベーションを上げる
5 ちょっとした言葉の配慮
チームで取り組む歯科医院の活性化の基本
記入用紙
文献
いつでも尋ねられる「小原がなぜ経営学に興味を持ったのか」という質問に対して
A─変革編 変革の始まり
ある歯科医院で起こったドラマ「変革が起きる日」カマタ歯科医院の変革
1 歯科医院の変革の始まり
2 「経営」という言葉
3 経営とマネジメント
4 歯科医院における経営戦略
戦略とは何か
5 なぜ歯科医院の『改革』ではなく『変革』なのか
6 変革によって起こる現象
ある歯科医院で起こったドラマ「変革の流れを踏んで,根気よく改善を続ける」
ある歯科医院で起こったドラマ「変革を支えるスタッフとして,妻として」
7 変革の順番
さあ,歯科医院の変革を始めよう
B─理念編 活性化する歯科医院には理念がある
ある歯科医院で起こったドラマ「歯科医院が変わるとき一体何が起きたのか」橋本歯科クリニックの変革
1 理念とは一体何なのか
デンタルタイアップで起こったドラマ「理念が固まるまでには時間がかかる」
2 院長の覚悟「理念」
3 理念設定の必要性
(1)理念の不思議
ある歯科医院で起こったドラマ「一度は崩壊した歯科医院」伊藤歯科クリニックの変革
(2)理念の主語は自分である
4 理念をもとに存在するビジョン
(1)ビジョンの意味
(2)ビジョンの構成要素
5 院長のリーダーとしての姿勢
(1)リーダーとは何か
院長にお尋ねします
(2)ついてくる部下がいるということ
サーバント・リーダーシップの定義
6 現状を把握する
(1)自分の人生を見直す
(2)十年スパンで人生設計をしてみる
(3)歯科医院の状況を把握する
(4)今一度,スタッフの良い所を書き出す
みんなの強みを見つけよう大作戦
7 いよいよ理念を設定する
(1)理念は創造する
(2)創造思考で頭を整理する
(3)ロジックツリーで情報を整理する
(4)理念分析
8 理念を公開する
(1)理念公開は,院長の思うままに
(2)事例
9 理念を掲示する
ある歯科医院でのこと
10 理念の変更
ある歯科医院で起こったドラマ「本当の理念に出会わなければ,何度でも発言がブレる」
理念を浸透させろ大作戦
11 理念設定後の発展
理念ひとくち話
C─問題編 問題の抽出と目標設定
1 理念を公開した後にすること
2 どんな歯科医院を作り上げたいのか
3 問題解決の展開
ある歯科医院で起こったドラマ「初めてのブレーン・ストーミング」
(1)問題の抽出をブレーン・ストーミングで行う
(2)特徴と期待する効果
(3)実施上の留意点
(4)実施の手順
(5)進行手順
ある歯科医院で起こったドラマ「ミーティングのあり方でモチベーションは上がる」
4 みんなで新人を育てよう!〔練習問題〕
(1)問題の抽出
(2)問題の共有
(3)目標の明確化
(4)目標の共有
(5)共通用語の構築
(6)組織コミットメントの向上
(7)目指せ,私達の歯科医院像へ
問題(クレーム)を問題と考えないのよ大作戦
D─外部環境・内部資源編 知らないことが一番怖い 世の中の変化と自分の組織
1 外部環境への意識
(1)社会の変化を意識しよう
ある歯科医院で起こったドラマ「パート歯科衛生士の驚き」
(2)「うちはみんながバラバラです」それは危機感がないからです
(3)そこからですか?人口の変化
(4)歯科業界の変化
(5)医療保険点数の推移
(6)未来を予測する
(7)患者さんの満足度とは
2 内部資源の活用
(1)ヒト
ある歯科医院で起こったドラマ「スタッフが人財に変わるとき」
(2)モノ
ある歯科医院で起こったドラマ「モノの価値を意識する器具の置き方」
(3)カネ
ある歯科医院で起こったドラマ「患者さんが治療を選ぶ」
(4)情報
ある勉強会で起こったドラマ「お客様への情報」
E─STEP編 計画を立てて実践していこう
1 具体的な提案
(1)STEP1は,「理念」と「仕事の視える化」です
(2)STEP2は,5Sの実施です
(3)STEP3は,仕事の明確化です
(4)STEP4は,歯科医院としての独自性の尊重です
F─役割編 それぞれの役割を考える
1 院長は謎だらけ
ある歯科医院で起こったドラマ「院長はワガママに見える.しかし悩んでいるのだ」阿品ファミリー歯科の変革
2 院長夫人の立場
ある歯科医院で起こったドラマ「歯科医師,副院長,院長の妻であり,母である立場で」
3 チーフの立ち位置
ある歯科医院で起こったドラマ「チーフの役割は自分にとって少し厳しい」
4 チーフが行う朝礼の司会(例)
朝礼の司会について
G─抵抗勢力編 変革するときに生じる現象を知っておく
1 変革は簡単には進まない
ある歯科医院で起こったドラマ「小さなことに対する抵抗」
2 抵抗の理由
(1)抵抗理由1 変革によって,否定的な結果をイメージする
(2)抵抗理由2 仕事が増えるのではないかという不安を持つ
(3)抵抗理由3 習慣からの脱却は大変なことである
(4)抵抗理由4 コミュニケーションの不足がある
(5)抵抗理由5 組織全体にわたる調整に失敗している
(6)抵抗理由6 スタッフの反乱がある
3 変革を成功させるためのポイント
(1)ポイント1 歯科医院に明確な理念とビジョンを提示する
(2)ポイント2 変革の必要性を明確にする
(3)ポイント3 変革は,だらだらとしない
(4)ポイント4 徹底的なコミュニケーションを図る
(5)ポイント5 とことん複雑であること
(6)ポイント6 支援チームの編成
4 組織のモチベーションを上げる
5 ちょっとした言葉の配慮
チームで取り組む歯科医院の活性化の基本
記入用紙
文献