発刊の序
1978年に関西地区歯科技工士学校連絡協議会で『歯科技工学実習帳 有床義歯技工学』を発刊して以来,折にふれて内容の追加や変更を繰り返しながら「実習帳」は多くの養成機関・学生に活用されてきた.その一方で,この間,歯科技工士教育はさまざまな見直しがなされ,そのバイブル的存在である教本(全国歯科技工士教育協議会編)についても2007年に抜本的な改革が行われ,「新歯科技工士教本」として刷新された.また,「歯科技工士国家試験出題基準」も見直され,2012年より新しい出題基準での資格試験がスタートすると聞いている.まさにいまは歯科技工士教育の変革期といえる.
そのようななか,「実習帳」についても現在の教育内容に沿ったものとするために再編集を行い,装いも新たに『有床義歯技工 歯科技工学実習トレーニング』として発刊することとなった.
本書の編集にあたっては,全国の養成機関でどのような実習内容を行っているかの情報を収集するため,はじめにアンケート調査をお願いさせていただいた.各養成機関には快くご協力・ご回答いただき,まずは心よりお礼を申し上げたい.アンケート調査の結果,実習内容は多岐に渡っていることから「実習帳」の内容をベースにすることが妥当であるとの判断に至り,そのうえで現在の教育内容との整合性をはかれるよう加筆,修正を行うこととした.また.使用材料や指導法が養成機関により異なることから,使用材料についてはできる限り記載欄を設け,その他指示事項や実習のなかで気づいた点などを学生自身が適宜記入できるように,極力スペースに余裕のあるレイアウトを心がけた.
時世に伴う諸事情により少ない編集委員での作業となり,また製作期間も1年足らずと短かったため不十分な点もあろうかと思うが,大いに活用いただき,さらなる内容の充実をはかるためにもお気づきの点やご批判などを賜わりたい.
平成23年3月
関西北陸地区歯科技工士学校連絡協議会
科目担当編集委員 町 博之(主担) 有井貴彦 伊東香織 上西永司 倉田浩二 中西正泰 林 佳世子 平井 稔
1978年に関西地区歯科技工士学校連絡協議会で『歯科技工学実習帳 有床義歯技工学』を発刊して以来,折にふれて内容の追加や変更を繰り返しながら「実習帳」は多くの養成機関・学生に活用されてきた.その一方で,この間,歯科技工士教育はさまざまな見直しがなされ,そのバイブル的存在である教本(全国歯科技工士教育協議会編)についても2007年に抜本的な改革が行われ,「新歯科技工士教本」として刷新された.また,「歯科技工士国家試験出題基準」も見直され,2012年より新しい出題基準での資格試験がスタートすると聞いている.まさにいまは歯科技工士教育の変革期といえる.
そのようななか,「実習帳」についても現在の教育内容に沿ったものとするために再編集を行い,装いも新たに『有床義歯技工 歯科技工学実習トレーニング』として発刊することとなった.
本書の編集にあたっては,全国の養成機関でどのような実習内容を行っているかの情報を収集するため,はじめにアンケート調査をお願いさせていただいた.各養成機関には快くご協力・ご回答いただき,まずは心よりお礼を申し上げたい.アンケート調査の結果,実習内容は多岐に渡っていることから「実習帳」の内容をベースにすることが妥当であるとの判断に至り,そのうえで現在の教育内容との整合性をはかれるよう加筆,修正を行うこととした.また.使用材料や指導法が養成機関により異なることから,使用材料についてはできる限り記載欄を設け,その他指示事項や実習のなかで気づいた点などを学生自身が適宜記入できるように,極力スペースに余裕のあるレイアウトを心がけた.
時世に伴う諸事情により少ない編集委員での作業となり,また製作期間も1年足らずと短かったため不十分な点もあろうかと思うが,大いに活用いただき,さらなる内容の充実をはかるためにもお気づきの点やご批判などを賜わりたい.
平成23年3月
関西北陸地区歯科技工士学校連絡協議会
科目担当編集委員 町 博之(主担) 有井貴彦 伊東香織 上西永司 倉田浩二 中西正泰 林 佳世子 平井 稔
全部床義歯
I.印象採得に伴う操作
1 研究用模型の製作
2 個人トレーの製作
3 作業用模型の製作
II.咬合採得に伴う操作
1 咬合床の製作
2 咬合器装着
III.人工歯排列
1 人工歯排列
2 咬合の確認
IV.歯肉形成
1 ワックスの盛り上げ
2 唇・頬側の形成
3 舌・口蓋側の形成
4 床縁の処理
5 表面の仕上げ
V.埋没および重合
1 埋没の前準備(歯型の採得)
2 一次埋没
3 遁路の設定
4 二次埋没
5 三次埋没
6 流蝋
7 レジン填入
8 レジン重合
9 割り出し
VI.咬合器再装着と人工歯の削合,研磨
1 咬合器再装着
2 選択削合
3 自動削合
4 形態修正
5 研磨
部分床義歯
I.印象採得に伴う操作
1 研究用模型の製作
2 個人トレーの製作
3 作業用模型の製作
II.咬合採得に伴う操作
1 咬合床の製作
2 咬合器装着
III.設計に伴う操作
1 仮設計
2 サベイング
3 床,クラスプ,バーの外形線描記
4 ブロックアウト,リリーフ
IV.クラスプの製作
a 線鉤
1 クラスプの屈曲
2 レストの製作
b 鋳造鉤
<耐火模型上でパターンを形成する方法>
1 耐火模型の製作
2 表面処理
3 ワックスアップ
4 埋没,鋳造
5 熱処理
6 研磨
<作業用模型上でパターンを形成する方法>
1 パターン形成
2 埋没,鋳造
3 熱処理
4 研磨
V.バーの製作
a 屈曲バー
1 バーの長さ測定
2 バーの屈曲
3 研磨
b 鋳造バー
<耐火模型上でパターンを形成する方法>
1 耐火模型の製作
2 表面処理
3 ワックスアップ
4 埋没,鋳造
5 熱処理
6 研磨
<作業用模型上でパターンを形成する方法>
1 パターン形成
2 埋没,鋳造
3 熱処理
4 研磨
VI.人工歯排列,削合
1 人工歯排列
2 削 合
VII 歯肉形成
1 ワックスの盛り上げ
2 唇・頬側の形成
3 舌・口蓋側の形成
4 床縁の処理
5 表面の仕上げ
VIII 埋没および重合
<加熱重合法>
1 埋没準備
2 一次埋没
3 遁路の設定
4 二次埋没
5 三次埋没
6 流蝋
7 レジン填入
8 レジン重合
9 割り出し
<流し込み法>
1 埋没準備
2 一次埋没
3 シリコーンコア採得
4 流蝋
5 レジン重合
IX 咬合調整と研磨
1 咬合調整
2 研磨
金属床義歯
金属床義歯の製作
1 作業用模型の製作
2 床外形線の記入
3 設 計
4 ポストダムの付与またはビーディング
5 リリーフ,ブロックアウト
6 複印象および耐火模型の製作
7 耐火模型の表面処理
8 設計線の複写
9 ワックスアップ
10 スプルー線の植立
11 埋没
12 流蝋
13 鋳造
14 研磨
I.印象採得に伴う操作
1 研究用模型の製作
2 個人トレーの製作
3 作業用模型の製作
II.咬合採得に伴う操作
1 咬合床の製作
2 咬合器装着
III.人工歯排列
1 人工歯排列
2 咬合の確認
IV.歯肉形成
1 ワックスの盛り上げ
2 唇・頬側の形成
3 舌・口蓋側の形成
4 床縁の処理
5 表面の仕上げ
V.埋没および重合
1 埋没の前準備(歯型の採得)
2 一次埋没
3 遁路の設定
4 二次埋没
5 三次埋没
6 流蝋
7 レジン填入
8 レジン重合
9 割り出し
VI.咬合器再装着と人工歯の削合,研磨
1 咬合器再装着
2 選択削合
3 自動削合
4 形態修正
5 研磨
部分床義歯
I.印象採得に伴う操作
1 研究用模型の製作
2 個人トレーの製作
3 作業用模型の製作
II.咬合採得に伴う操作
1 咬合床の製作
2 咬合器装着
III.設計に伴う操作
1 仮設計
2 サベイング
3 床,クラスプ,バーの外形線描記
4 ブロックアウト,リリーフ
IV.クラスプの製作
a 線鉤
1 クラスプの屈曲
2 レストの製作
b 鋳造鉤
<耐火模型上でパターンを形成する方法>
1 耐火模型の製作
2 表面処理
3 ワックスアップ
4 埋没,鋳造
5 熱処理
6 研磨
<作業用模型上でパターンを形成する方法>
1 パターン形成
2 埋没,鋳造
3 熱処理
4 研磨
V.バーの製作
a 屈曲バー
1 バーの長さ測定
2 バーの屈曲
3 研磨
b 鋳造バー
<耐火模型上でパターンを形成する方法>
1 耐火模型の製作
2 表面処理
3 ワックスアップ
4 埋没,鋳造
5 熱処理
6 研磨
<作業用模型上でパターンを形成する方法>
1 パターン形成
2 埋没,鋳造
3 熱処理
4 研磨
VI.人工歯排列,削合
1 人工歯排列
2 削 合
VII 歯肉形成
1 ワックスの盛り上げ
2 唇・頬側の形成
3 舌・口蓋側の形成
4 床縁の処理
5 表面の仕上げ
VIII 埋没および重合
<加熱重合法>
1 埋没準備
2 一次埋没
3 遁路の設定
4 二次埋没
5 三次埋没
6 流蝋
7 レジン填入
8 レジン重合
9 割り出し
<流し込み法>
1 埋没準備
2 一次埋没
3 シリコーンコア採得
4 流蝋
5 レジン重合
IX 咬合調整と研磨
1 咬合調整
2 研磨
金属床義歯
金属床義歯の製作
1 作業用模型の製作
2 床外形線の記入
3 設 計
4 ポストダムの付与またはビーディング
5 リリーフ,ブロックアウト
6 複印象および耐火模型の製作
7 耐火模型の表面処理
8 設計線の複写
9 ワックスアップ
10 スプルー線の植立
11 埋没
12 流蝋
13 鋳造
14 研磨