推薦の序
厚生省健康政策局歯科衛生課長 石井拓男
わが国は他の国が経験したことのない急速な高齢化社会を迎え,社会全体の仕組みの変革が望まれています.そのなかでとくに医療,ことに介護は焦眉の問題となっています.歯科医療もこれまで小児,成人の齲蝕と欠損補綴を中心に展開してきましたが,疾病構造の変化も伴い高齢者の歯科医療に本格的に取り組まなければならない時期となっております.
また,国民の健康に対する意識の向上は著しく,それが医療ニーズの多様化となり,医療サービスのあり方にも変革が生じてきています.医療にかかわる情報はあらゆるメディアを介し内容も多岐にわたり,質量ともにいっそうの充実がみられ,さらに拡大の様相がみられます.これに伴い,たとえば歯口清掃等が代表的なものですが,国民の保健行動の変容もめざましく,医療従事者側が姿勢を正して立ち向かわなければならない事柄も急増してきております.
このような状況を踏まえ,種々の対策がなされています.80歳になっても20本の歯を残そうという8020運動が提唱され,歯科関係者の努力で国民のなかにも確実に浸透してきています.また,平成7年からは老人保健法の総合健診のなかに歯科健診が加えられました.さらに寝たきり老人に対する訪問口腔衛生指導も全国的に実施されてきております.保険診療の面でも訪問歯科診療が評価され,その一方,小児,成人の歯科疾患に対する保健指導も点数化されてきています.
上記の事柄は歯科臨床や公衆衛生の現場において,歯科衛生士の必要性とそのより高い資質がいままで以上に求められることを示していると思われます.
歯科衛生士の教育内容を強化すべく,昭和58年に歯科衛生士学校養成所指定規則を一部改正し,修業期間が2年に延長され,学科課程も全面的に改正されました.また,平成元年に歯科衛生士法が改正され,歯科保健指導業務が追加され,さらに免許権者が都道府県知事から厚生大臣に改められました.
以上のように歯科界を取り巻く諸事情は,歯科衛生士の養成の重要性を示唆し,最新の知識と技術がより効果的に教育されなければならない状況にあることを物語っております.
このことから,歯科衛生士教育の根幹となる歯科衛生士教本がその内容を一新し,さらにパワーアップされて教育の現場で活用されることはきわめて重要なことと思います.その成果をおおいに期待し,推薦の序といたします.
1995年8月
序文
日常生活では,普通,歯科材料を目にすることはほとんどない.したがって,実習室や歯科診療室ではじめて使おうとすると,その目的や使い方がわからなくて途方にくれることがある.
本書には,今まで歯科とは無関係に暮らしてきた人にも理解しやすいように,説明に工夫が加えられている.すなわち歯科医療従事者の常識として知っておくべきこと,歯科衛生士としての作業ならびにその結果にかかわること,歯科材料の説明書が理解できる程度の知識,そのほか歯科受診者との対話に支障を生じないための心得などが得られるように配慮されていることである.
ところで,本書の出版のいきさつは以下のとおりである.歯科衛生士教本から新歯科衛生士教本への改訂の際,「歯科材料の知識と取り扱い」は,新歯科衛生士教本の「歯科診療補助」に含まれているという実態から,新歯科衛生士教本としては出版しない方針をとってきた.しかし,その後各歯科衛生士養成所から単独でも出版してほしいという強い希望が出され,また,旧歯科衛生士教本の時代にも毎年多数の増刷があったこと,内容も改訂する必要があったことから,今回,新歯科衛生士教本のシリーズに追加して改訂を進めることにしたわけである.編集方針としては,(1)歯科臨床を念頭においた実践的な歯科衛生士教本にする,(2)新たに撮影した写真や図を多く使用して,2色刷のビジュアルな紙面にする,(3)歯科理工学的な解説はできるだけかみ砕いたわかりやすいものにする,(4)将来的には,新歯科衛生士教本歯科診療補助の「主要歯科材料の取り扱い実習」に記載された「歯科材料の知識の部分」は,本書に吸収する方向で考えるなど,今後の展開をも考慮に入れた内容とした.
本書の出版にあたっては,執筆担当者間に齟{そ}齬{ご}を生じないように十分気をつけたつもりであるが,不十分な箇所もあると思われる.この点については,今後できるだけ修正を加えるつもりである.
終わりになったが,学術写真の提供をいただいた平井義人教授,本書の歯科材料の写真撮影のためにご協力いただいた(株)エイコー,(株)クラレ,サンメディカル(株),(株)松風,(株)ジーシー,スリーエムヘルスケア(株),ネオ製薬工業(株),(株)モリタの各社(以上五十音順)に心より厚く御礼申し上げたい.また,本書の出版のために献身的なご協力をいただいた医歯薬出版(株)の第三出版部歯科衛生士書担当の方々に心から感謝する次第である.
本書の執筆分担は,以下のとおりである.I編序説の1章は高見,2章は小園,II編歯科材料の取り扱いの1章は間,石川,2章のI〜Vは間,石川,VIは小園,3章は間,石川,4章のI〜IIIは間,石川,IVは小園,5章は間,石川,6章は間,石川,7章は小園,8章のI〜IIは間,石川,IIIは小園,9章のI〜IIIは間,石川,IVは小園,10章の I〜 VIIは間,石川,VIIIは小園,11章は間,石川,12章は小園,13章のI〜IIIは間,石川,IVは小園,14章のI〜XIは間,石川,XIIは小園,III編歯科補綴装置と材料の1章,2章,3章は井上,4章,5章は小園が担当した.
1999年3月 著者一同
厚生省健康政策局歯科衛生課長 石井拓男
わが国は他の国が経験したことのない急速な高齢化社会を迎え,社会全体の仕組みの変革が望まれています.そのなかでとくに医療,ことに介護は焦眉の問題となっています.歯科医療もこれまで小児,成人の齲蝕と欠損補綴を中心に展開してきましたが,疾病構造の変化も伴い高齢者の歯科医療に本格的に取り組まなければならない時期となっております.
また,国民の健康に対する意識の向上は著しく,それが医療ニーズの多様化となり,医療サービスのあり方にも変革が生じてきています.医療にかかわる情報はあらゆるメディアを介し内容も多岐にわたり,質量ともにいっそうの充実がみられ,さらに拡大の様相がみられます.これに伴い,たとえば歯口清掃等が代表的なものですが,国民の保健行動の変容もめざましく,医療従事者側が姿勢を正して立ち向かわなければならない事柄も急増してきております.
このような状況を踏まえ,種々の対策がなされています.80歳になっても20本の歯を残そうという8020運動が提唱され,歯科関係者の努力で国民のなかにも確実に浸透してきています.また,平成7年からは老人保健法の総合健診のなかに歯科健診が加えられました.さらに寝たきり老人に対する訪問口腔衛生指導も全国的に実施されてきております.保険診療の面でも訪問歯科診療が評価され,その一方,小児,成人の歯科疾患に対する保健指導も点数化されてきています.
上記の事柄は歯科臨床や公衆衛生の現場において,歯科衛生士の必要性とそのより高い資質がいままで以上に求められることを示していると思われます.
歯科衛生士の教育内容を強化すべく,昭和58年に歯科衛生士学校養成所指定規則を一部改正し,修業期間が2年に延長され,学科課程も全面的に改正されました.また,平成元年に歯科衛生士法が改正され,歯科保健指導業務が追加され,さらに免許権者が都道府県知事から厚生大臣に改められました.
以上のように歯科界を取り巻く諸事情は,歯科衛生士の養成の重要性を示唆し,最新の知識と技術がより効果的に教育されなければならない状況にあることを物語っております.
このことから,歯科衛生士教育の根幹となる歯科衛生士教本がその内容を一新し,さらにパワーアップされて教育の現場で活用されることはきわめて重要なことと思います.その成果をおおいに期待し,推薦の序といたします.
1995年8月
序文
日常生活では,普通,歯科材料を目にすることはほとんどない.したがって,実習室や歯科診療室ではじめて使おうとすると,その目的や使い方がわからなくて途方にくれることがある.
本書には,今まで歯科とは無関係に暮らしてきた人にも理解しやすいように,説明に工夫が加えられている.すなわち歯科医療従事者の常識として知っておくべきこと,歯科衛生士としての作業ならびにその結果にかかわること,歯科材料の説明書が理解できる程度の知識,そのほか歯科受診者との対話に支障を生じないための心得などが得られるように配慮されていることである.
ところで,本書の出版のいきさつは以下のとおりである.歯科衛生士教本から新歯科衛生士教本への改訂の際,「歯科材料の知識と取り扱い」は,新歯科衛生士教本の「歯科診療補助」に含まれているという実態から,新歯科衛生士教本としては出版しない方針をとってきた.しかし,その後各歯科衛生士養成所から単独でも出版してほしいという強い希望が出され,また,旧歯科衛生士教本の時代にも毎年多数の増刷があったこと,内容も改訂する必要があったことから,今回,新歯科衛生士教本のシリーズに追加して改訂を進めることにしたわけである.編集方針としては,(1)歯科臨床を念頭においた実践的な歯科衛生士教本にする,(2)新たに撮影した写真や図を多く使用して,2色刷のビジュアルな紙面にする,(3)歯科理工学的な解説はできるだけかみ砕いたわかりやすいものにする,(4)将来的には,新歯科衛生士教本歯科診療補助の「主要歯科材料の取り扱い実習」に記載された「歯科材料の知識の部分」は,本書に吸収する方向で考えるなど,今後の展開をも考慮に入れた内容とした.
本書の出版にあたっては,執筆担当者間に齟{そ}齬{ご}を生じないように十分気をつけたつもりであるが,不十分な箇所もあると思われる.この点については,今後できるだけ修正を加えるつもりである.
終わりになったが,学術写真の提供をいただいた平井義人教授,本書の歯科材料の写真撮影のためにご協力いただいた(株)エイコー,(株)クラレ,サンメディカル(株),(株)松風,(株)ジーシー,スリーエムヘルスケア(株),ネオ製薬工業(株),(株)モリタの各社(以上五十音順)に心より厚く御礼申し上げたい.また,本書の出版のために献身的なご協力をいただいた医歯薬出版(株)の第三出版部歯科衛生士書担当の方々に心から感謝する次第である.
本書の執筆分担は,以下のとおりである.I編序説の1章は高見,2章は小園,II編歯科材料の取り扱いの1章は間,石川,2章のI〜Vは間,石川,VIは小園,3章は間,石川,4章のI〜IIIは間,石川,IVは小園,5章は間,石川,6章は間,石川,7章は小園,8章のI〜IIは間,石川,IIIは小園,9章のI〜IIIは間,石川,IVは小園,10章の I〜 VIIは間,石川,VIIIは小園,11章は間,石川,12章は小園,13章のI〜IIIは間,石川,IVは小園,14章のI〜XIは間,石川,XIIは小園,III編歯科補綴装置と材料の1章,2章,3章は井上,4章,5章は小園が担当した.
1999年3月 著者一同
I編 序説
1章 歯科材料と歯科衛生士
I はじめに
II 歯科材料の基礎知識は科学的視点から
1.歯科材料の性質を理解する
2.歯科材料名を覚える
3.歯科材料の標準的な利用法を習得する
4.歯科材料の使用量を守る
III 歯科診療補助に必要なソフトな人間性
1.スムーズな診療の流れで診療時間を短くする
2.患者の質問には,わかりやすく答える
3.清潔な環境が安全を確保する
4.歯科材料を安全に取り扱う
IV 歯科材料の保管と補給
V 歯科材料の整理,整頓,後始末
2章 歯科材料の基礎知識
I はじめに
II 歯科材料の素材
1.有機高分子材料
2.無機材料(セラミックス)
3.金属材料
4.各素材の歯科修復材料としての特徴
III 歯科材料の分類
1.口腔内で使用される材料
2.口腔外で使用される材料
IV 歯科材料の所要性質
V 歯科材料にかかわる基本的性質
1.機械的性質
2.物理的性質
3.化学的性質
4.接着
5.生体安全性
6.練和
II編 歯科材料の取り扱い
1章 シーラント(窩溝填塞材)
I はじめに
II 小窩裂溝封鎖のあゆみ
III シーラントの種類
IV シーラントの取り扱い
光重合型Bis-GMA系シーラントの填入例
シーラント用化学重合型グラスアイオノマーセメントの填入例
シーラント用光重合型グラスアイオノマーセメントの填入例
2章 成形歯冠修復用コンポジットレジン
I はじめに
II 接着システム
1.酸処理とボンディング材
2.プライマー
3.セルフエッチングプライマーを用いた接着システム
4.ウエットボンディング接着システム
III コンポジットレジンの組成と種類
1.レジン
2.フィラーおよびフィラーの種類によるコンポジットレジンの分類
3.化学重合型コンポジットレジンと光重合型コンポジットレジン
IV 即時重合レジン
V 成形歯冠修復用コンポジットレジンの取り扱い
従来型接着システムを採用した化学重合型コンポジットレジン修復例
セルフエッチングプライマーを用いる接着システムを採用したコンポジットレジン修復例
ウエットボンディング接着システムを採用したコンポジットレジン修復例
即時重合レジン
VI 成形歯冠修復用コンポジットレジンの歯科理工学
1.コンポジットレジンの内部構造
2.化学重合型と光重合型
3.性質
4.歯質との接着
5.重合収縮
3章 グラスアイオノマーセメント
I はじめに
II グラスアイオノマーセメントの分類と組成
1.硬化機序によるグラスアイオノマーセメントの分類
2.組成
3.粉末粒子の大きさの違い
4.グラスアイオノマーセメント(修復)の長所と短所
III グラスアイオノマーセメントの取り扱い
4章 歯科用アマルガム
I はじめに
1.歯科用アマルガム合金の種類
2.銀アマルガム合金の組成〔JIS(日本工業規格)〕
II 歯科用アマルガムの取り扱い
III 水銀汚染に対する対策(アマルガム原点処理)
IV 歯科用アマルガムの歯科理工学
1.アマルガム用合金
2.アマルガムの硬化反応
3.性質
4.生物学的性質
5章 仮封材
I はじめに
1.仮封材の所要性質
2.仮封の種類
3.仮封材の種類
II テンポラリーストッピング
1.テンポラリーストッピングの取り扱い
III セメント系仮封材
1.酸化亜鉛ユージノールセメント
2.酸化亜鉛ユージノールセメントの取り扱い
3.カルボン酸系仮封セメント
4.銅セメント(カッパーセメント)
IV 水硬性仮封材
V 仮封用常温重合型軟質レジン
VI 仮封用光重合型軟質レジン
VII サンダラック(サンダラックバニッシュ)
VIII 歯周パック(サージカルドレッシング,歯周包帯)材(剤)
6章 暫間被覆材および仮着材
I はじめに
II 暫間被覆材
1.暫間被覆冠の取り扱い
III 仮着材
7章 印象材
I はじめに
II 印象材の分類
1.硬化法による分類
2.弾性の有無による分類
3.印象精度による分類
4.寸法安定性による分類
III 印象方法
IV 印象の消毒
8章 アルジネート印象材
I はじめに
II アルジネート印象材の取り扱い
III アルジネート印象材の歯科理工学
1.組成と硬化反応
2.ゲル化時間の調節
3.性質
9章 寒天印象材
I はじめに
II 寒天印象材の特徴
III 寒天印象材の取り扱い
IV 寒天印象材の歯科理工学
1.組成とゾル-ゲル変化
2.性質
10章 ゴム質(エラストマー)印象材
I はじめに
II ゴム質(エラストマー)印象材の分類とその特徴
1.分類
2.特徴
III ポリサルファイドゴム印象材
IV シリコーンゴム印象材
V ポリエーテルゴム印象材
VI ゴム質(エラストマー)印象材による精密印象
1.レジン製個人トレーを使用する場合
2.ヘビーボディータイプを既製トレーに盛り上げ一次印象を行い,これを個人トレーのかわりに使用する場合
3.モデリングコンパウンドを既製トレーに盛り上げ一次印象を行い,これを個人トレーのかわりに使用する場合
4.カッパーバンドやレジン製の個歯トレーを使用する場合
VII ゴム質(エラストマー)印象材の取り扱い
VIII ゴム質(エラストマー)印象材の歯科理工学
1.硬化時間
2.印象精度
3.弾性回復
4.引裂強さ
5.寸法安定性
6.においと味
11章 その他の印象材
I モデリングコンパウンド
II モデリングコンパウンドの取り扱い
III ワックス
IV ワックスの取り扱い
V 酸化亜鉛ユージノールペースト
VI 酸化亜鉛ユージノールペーストの取り扱い
VII 印象用石こう
VIII 印象用石こうの取り扱い
12章 ワックス
I はじめに
II ワックスの種類と用途
1.インレーワックス
2.パラフィンワックス
3.シートワックス
4.ユーティリティーワックス
5.その他
13章 模型および模型材料
I はじめに
II 歯科用石こうの種類と用途
1.歯科用石こうの種類
2.石こうの用途
III 石こうの取り扱い
IV 模型材料の歯科理工学
1.歯科用石こう
2.レジン歯型材
3.印象材と模型材の組み合わせによる表面再現性
14章 合着材および接着材
I はじめに
II 合着材および接着材の種類と用途
III 合着材および接着材の所要性質
IV リン酸亜鉛セメント
1.知識
2.特徴
V リン酸亜鉛セメントの取り扱い
付.パラホルム添加リン酸亜鉛セメント
VI カルボキシレートセメント
VII カルボキシレートセメントの取り扱い
VIII グラスアイオノマーセメント
IX グラスアイオノマー系レジンセメント
X 接着性レジンセメント
XI 接着性レジンセメントの取り扱い
PMMA系接着性レジンセメント(スーパーボンドC & B)応用例
コンポジットレジン系接着性レジンセメント(ビスタイトII)応用例1
コンポジットレジン系接着性レジンセメント(パナビアフルオロセメント)応用例2
XII 合着材および接着材の歯科理工学
1.合着材の種類と成分
2.合着材の性質
3.接着性レジンセメント
III編 歯科補綴装置と材料
1章 クラウン・ブリッジに応用される材料
I 歯冠修復用合金(インレー・鋳造冠)
1.インレー,クラウン,ブリッジ
2.合金の組成と性質
II 陶材(陶材焼付鋳造冠とポーセレンジャケット冠)
1.陶材焼付とポーセレンジャケット冠
2.陶材の組成と性質
3.陶材の焼成
4.陶材冠の性質
III 硬質レジン(硬質レジン前装鋳造冠,硬質レジン冠)
1.硬質レジン前装冠と硬質レジン冠
2.硬質レジンの組成と性質
2章 局部床(部分床)義歯の維持装置とインプラント用材料
I 維持装置とその材料
1.クラスプ
2.テレスコープクラウン
3.アタッチメント
4.マグネット
II インプラントとその材料
3章 人工歯および床用材料
I 人工歯
1.レジン歯,硬質レジン歯と陶歯
2.モールドガイド,シェードガイド
II 床用レジン
1.床用レジン
2.接着性床用レジン
3.バイトスプリントとその材料
III リライニングとリベース
1.リライニングとリベースの術式
2.リライニング材とリベース材
3.粘膜調整材(ティッシュコンディショナー)
IV 金属床と床用合金
1.金属床
2.鋳造床用合金
4章 鋳造・ろう付け・重合
I はじめに
II 鋳造
1.鋳造作業
2.鋳造体の適合性
III ろう付け
1.ろう付け作業
IV 義歯床用レジンの重合
1.アクリルレジン義歯床の重合作業
2.その他の重合法
5章 研磨と研磨材
I はじめに
II 切削,研削,研磨
1.定義
2.歯の切削,研削の特徴
3.切削,研削器具
4.研磨
5.切削,研削,研磨器具の滅菌処理
参考図書
用語解説
さくいん
1章 歯科材料と歯科衛生士
I はじめに
II 歯科材料の基礎知識は科学的視点から
1.歯科材料の性質を理解する
2.歯科材料名を覚える
3.歯科材料の標準的な利用法を習得する
4.歯科材料の使用量を守る
III 歯科診療補助に必要なソフトな人間性
1.スムーズな診療の流れで診療時間を短くする
2.患者の質問には,わかりやすく答える
3.清潔な環境が安全を確保する
4.歯科材料を安全に取り扱う
IV 歯科材料の保管と補給
V 歯科材料の整理,整頓,後始末
2章 歯科材料の基礎知識
I はじめに
II 歯科材料の素材
1.有機高分子材料
2.無機材料(セラミックス)
3.金属材料
4.各素材の歯科修復材料としての特徴
III 歯科材料の分類
1.口腔内で使用される材料
2.口腔外で使用される材料
IV 歯科材料の所要性質
V 歯科材料にかかわる基本的性質
1.機械的性質
2.物理的性質
3.化学的性質
4.接着
5.生体安全性
6.練和
II編 歯科材料の取り扱い
1章 シーラント(窩溝填塞材)
I はじめに
II 小窩裂溝封鎖のあゆみ
III シーラントの種類
IV シーラントの取り扱い
光重合型Bis-GMA系シーラントの填入例
シーラント用化学重合型グラスアイオノマーセメントの填入例
シーラント用光重合型グラスアイオノマーセメントの填入例
2章 成形歯冠修復用コンポジットレジン
I はじめに
II 接着システム
1.酸処理とボンディング材
2.プライマー
3.セルフエッチングプライマーを用いた接着システム
4.ウエットボンディング接着システム
III コンポジットレジンの組成と種類
1.レジン
2.フィラーおよびフィラーの種類によるコンポジットレジンの分類
3.化学重合型コンポジットレジンと光重合型コンポジットレジン
IV 即時重合レジン
V 成形歯冠修復用コンポジットレジンの取り扱い
従来型接着システムを採用した化学重合型コンポジットレジン修復例
セルフエッチングプライマーを用いる接着システムを採用したコンポジットレジン修復例
ウエットボンディング接着システムを採用したコンポジットレジン修復例
即時重合レジン
VI 成形歯冠修復用コンポジットレジンの歯科理工学
1.コンポジットレジンの内部構造
2.化学重合型と光重合型
3.性質
4.歯質との接着
5.重合収縮
3章 グラスアイオノマーセメント
I はじめに
II グラスアイオノマーセメントの分類と組成
1.硬化機序によるグラスアイオノマーセメントの分類
2.組成
3.粉末粒子の大きさの違い
4.グラスアイオノマーセメント(修復)の長所と短所
III グラスアイオノマーセメントの取り扱い
4章 歯科用アマルガム
I はじめに
1.歯科用アマルガム合金の種類
2.銀アマルガム合金の組成〔JIS(日本工業規格)〕
II 歯科用アマルガムの取り扱い
III 水銀汚染に対する対策(アマルガム原点処理)
IV 歯科用アマルガムの歯科理工学
1.アマルガム用合金
2.アマルガムの硬化反応
3.性質
4.生物学的性質
5章 仮封材
I はじめに
1.仮封材の所要性質
2.仮封の種類
3.仮封材の種類
II テンポラリーストッピング
1.テンポラリーストッピングの取り扱い
III セメント系仮封材
1.酸化亜鉛ユージノールセメント
2.酸化亜鉛ユージノールセメントの取り扱い
3.カルボン酸系仮封セメント
4.銅セメント(カッパーセメント)
IV 水硬性仮封材
V 仮封用常温重合型軟質レジン
VI 仮封用光重合型軟質レジン
VII サンダラック(サンダラックバニッシュ)
VIII 歯周パック(サージカルドレッシング,歯周包帯)材(剤)
6章 暫間被覆材および仮着材
I はじめに
II 暫間被覆材
1.暫間被覆冠の取り扱い
III 仮着材
7章 印象材
I はじめに
II 印象材の分類
1.硬化法による分類
2.弾性の有無による分類
3.印象精度による分類
4.寸法安定性による分類
III 印象方法
IV 印象の消毒
8章 アルジネート印象材
I はじめに
II アルジネート印象材の取り扱い
III アルジネート印象材の歯科理工学
1.組成と硬化反応
2.ゲル化時間の調節
3.性質
9章 寒天印象材
I はじめに
II 寒天印象材の特徴
III 寒天印象材の取り扱い
IV 寒天印象材の歯科理工学
1.組成とゾル-ゲル変化
2.性質
10章 ゴム質(エラストマー)印象材
I はじめに
II ゴム質(エラストマー)印象材の分類とその特徴
1.分類
2.特徴
III ポリサルファイドゴム印象材
IV シリコーンゴム印象材
V ポリエーテルゴム印象材
VI ゴム質(エラストマー)印象材による精密印象
1.レジン製個人トレーを使用する場合
2.ヘビーボディータイプを既製トレーに盛り上げ一次印象を行い,これを個人トレーのかわりに使用する場合
3.モデリングコンパウンドを既製トレーに盛り上げ一次印象を行い,これを個人トレーのかわりに使用する場合
4.カッパーバンドやレジン製の個歯トレーを使用する場合
VII ゴム質(エラストマー)印象材の取り扱い
VIII ゴム質(エラストマー)印象材の歯科理工学
1.硬化時間
2.印象精度
3.弾性回復
4.引裂強さ
5.寸法安定性
6.においと味
11章 その他の印象材
I モデリングコンパウンド
II モデリングコンパウンドの取り扱い
III ワックス
IV ワックスの取り扱い
V 酸化亜鉛ユージノールペースト
VI 酸化亜鉛ユージノールペーストの取り扱い
VII 印象用石こう
VIII 印象用石こうの取り扱い
12章 ワックス
I はじめに
II ワックスの種類と用途
1.インレーワックス
2.パラフィンワックス
3.シートワックス
4.ユーティリティーワックス
5.その他
13章 模型および模型材料
I はじめに
II 歯科用石こうの種類と用途
1.歯科用石こうの種類
2.石こうの用途
III 石こうの取り扱い
IV 模型材料の歯科理工学
1.歯科用石こう
2.レジン歯型材
3.印象材と模型材の組み合わせによる表面再現性
14章 合着材および接着材
I はじめに
II 合着材および接着材の種類と用途
III 合着材および接着材の所要性質
IV リン酸亜鉛セメント
1.知識
2.特徴
V リン酸亜鉛セメントの取り扱い
付.パラホルム添加リン酸亜鉛セメント
VI カルボキシレートセメント
VII カルボキシレートセメントの取り扱い
VIII グラスアイオノマーセメント
IX グラスアイオノマー系レジンセメント
X 接着性レジンセメント
XI 接着性レジンセメントの取り扱い
PMMA系接着性レジンセメント(スーパーボンドC & B)応用例
コンポジットレジン系接着性レジンセメント(ビスタイトII)応用例1
コンポジットレジン系接着性レジンセメント(パナビアフルオロセメント)応用例2
XII 合着材および接着材の歯科理工学
1.合着材の種類と成分
2.合着材の性質
3.接着性レジンセメント
III編 歯科補綴装置と材料
1章 クラウン・ブリッジに応用される材料
I 歯冠修復用合金(インレー・鋳造冠)
1.インレー,クラウン,ブリッジ
2.合金の組成と性質
II 陶材(陶材焼付鋳造冠とポーセレンジャケット冠)
1.陶材焼付とポーセレンジャケット冠
2.陶材の組成と性質
3.陶材の焼成
4.陶材冠の性質
III 硬質レジン(硬質レジン前装鋳造冠,硬質レジン冠)
1.硬質レジン前装冠と硬質レジン冠
2.硬質レジンの組成と性質
2章 局部床(部分床)義歯の維持装置とインプラント用材料
I 維持装置とその材料
1.クラスプ
2.テレスコープクラウン
3.アタッチメント
4.マグネット
II インプラントとその材料
3章 人工歯および床用材料
I 人工歯
1.レジン歯,硬質レジン歯と陶歯
2.モールドガイド,シェードガイド
II 床用レジン
1.床用レジン
2.接着性床用レジン
3.バイトスプリントとその材料
III リライニングとリベース
1.リライニングとリベースの術式
2.リライニング材とリベース材
3.粘膜調整材(ティッシュコンディショナー)
IV 金属床と床用合金
1.金属床
2.鋳造床用合金
4章 鋳造・ろう付け・重合
I はじめに
II 鋳造
1.鋳造作業
2.鋳造体の適合性
III ろう付け
1.ろう付け作業
IV 義歯床用レジンの重合
1.アクリルレジン義歯床の重合作業
2.その他の重合法
5章 研磨と研磨材
I はじめに
II 切削,研削,研磨
1.定義
2.歯の切削,研削の特徴
3.切削,研削器具
4.研磨
5.切削,研削,研磨器具の滅菌処理
参考図書
用語解説
さくいん