やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 歯科衛生士国家試験受験者の苦手とするのが,基礎系科目といわれています.この本は,基礎を後回しにして直前になってもやってこなかった人や,試験の要点をもう一度確認しておきたい人など,できるだけ効率的に勉強したい人のためにつくられました.
 また,持ち歩けるように小さな判でつくりました.国家試験まで時間のあるときはいつでも復習できるように,そばにおいてください.そして,ぜひ,国家試験に合格して基礎の知識をしっかりもった歯科衛生士になってください.皆さんの健闘を祈ります.
 歯科衛生士国試問題研究会
1章 解剖学
 1.解剖(1)
  人体の構造 消化器系
 2.解剖(2)
  脳と神経
 3.解剖(3)
  心臓と循環
  心臓の役割
  心筋の組織構造
 4.解剖(4)
  鼻腔と咽頭
 5.骨(1)
  頭蓋骨と脳神経
 6.骨(2)
  鼻腔と副鼻腔
 7.骨(3)
  下顎骨
 8.骨(4)
  顔面骨の孔
 9.頭頸部の筋
  咀嚼筋
  舌骨上筋
  表情筋
 10.神経(1)
  三叉神経(脳神経第V枝)
 11.神経(2)
  顔面神経(脳神経第VII枝)
  舌咽神経(脳神経第IX枝)
  迷走神経(脳神経第X枝)
  舌下神経(脳神経第XII枝)
 12.頭頸部の血管
  顔面動脈
  顎動脈
 13.顎関節
  顎関節
 14.歯
  歯式と歯の記号
  歯の形態
 15.異常歯
  異常歯
 16.唾液腺・舌
  大唾液腺
  舌
2章 組織・発生学
 1.人体の発生
  胚葉
 2.顔面と口腔の発生
  突起
 3.歯の発生
  歯の発生
 4.ヘルトウィッヒの上皮鞘・マラッセの上皮遺残
  ヘルトウィッヒの上皮鞘の特徴
  マラッセの上皮遺残の特徴
 5.一般組織
  上皮組織
  結合組織
  筋組織
  神経組織
 6.口腔組織(1) エナメル質の構造
  エナメル質
  エナメル質と象牙質の構造
 7.口腔組織(2) 象牙質,歯髄の構造
  象牙質
  歯髄
 8.口腔組織(3) セメント質,歯根膜,歯槽骨の構造
  セメント質
  歯周組織
  歯根膜の特徴
 9.歯肉の構造
  歯肉
  口腔粘膜の分類
 10.その他のポイント
  細胞の構造
  口腔組織の加齢的変化
3章 生理学
 1.中枢神経系
  神経系の分類
  中枢神経系の機能局在
  嚥下運動
 2.循環
  興奮伝導系(刺激伝導系)
  心室筋,心房筋の特徴
  心音
 3.呼吸
  呼吸
  呼吸運動
  肺気量分画
  呼吸の化学的調節
 4.自律神経の役割と作用
  自律神経
  自律神経の作用
 5.体温調節
  体温
  体熱の産生
  体熱の放散
  発汗
  体温の調節
 6.ホルモンとその作用
  ホルモン
  ホルモンの種類とその作用
 7.血液型
  血液型
  ABO式血液型
 8.バイタルサイン
  バイタルサイン
  血圧
  肺胞におけるガス交換
  脈拍
 9.活動電位
  活動電位
  神経線維と興奮伝導
 10.大脳
  大脳
  大脳皮質の機能局在
 11.味覚
  味覚
  味覚の受容器
  味蕾
  味の5 基本味
  味覚閾値
  味覚の神経機構
  味盲(PTC味盲)
  味覚異常
 12.唾液
  大唾液腺のまとめ
  唾液の働きと関与成分
  唾液腺の病変
  唾液分泌
 13.顎反射
  顎反射
  顎反射の種類と作用
 14.口腔感覚
  口腔感覚の種類
  口腔粘膜の感覚
  感覚点の分布密度
  二点弁別閾
  歯の感覚
  歯根膜の感覚
4章 病理学
 1.血液循環障害
  血液循環障害
  血栓
 2.代謝障害
  代謝障害
  代謝障害に関係する疾患
  進行性病変
 3.創傷の治癒
  創傷の治癒
  創傷の再生
  抜歯窩の治癒過程
 4.肉芽組織
  肉芽組織
  肉芽組織の構成
  瘢痕組織
  肉芽組織の種類
 5.炎症(1)
  五大徴候
  滲出
  毛細血管透過性の亢進
  炎症性水腫
  急性炎症と慢性炎症
 6.炎症(2)
  炎症の分類
  炎症時の細胞の種類と役割
 7.腫瘍
  腫瘍の特徴
  腫瘍の原因
  腫瘍の誘引
  良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
  転移の種類
  腫瘍の種類
 8.歯の形成異常
  形態の異常
  構造の異常
  歯の形成異常を生じる代表的な全身疾患
  ターナーの歯
  萌出異常
 9.う蝕
  エナメル質う蝕
  象牙質う蝕
  セメント質う蝕
  急性う蝕と慢性う蝕の違い
 10.象牙質う蝕
  象牙質層分け
  脱灰標本で観察される象牙細管の変化
  第三象牙質の特徴
 11.歯髄の病変
  歯髄炎の分類
 12.根尖性歯周炎
  根尖性歯周炎
  根尖性歯周炎の分類
 13.歯周病(歯周疾患)
  歯周病
  歯周病の分類
  歯周病の病理組織学的特徴
  歯周病の特徴
 14.口腔の嚢胞と腫瘍
  口腔腫瘍の特徴
  嚢胞
5章 微生物学
 1.微生物の分類・構造・性状
  微生物の種類
  微生物の大きさ
  細菌の形態による分類
  細胞壁の構造による分類
  細菌の性状による分類
  細菌の増殖
  細菌の構造と機能
 2.特殊な細菌・真菌・原虫の性状
  マイコプラズマ
  リケッチア,クラミジア
  真菌
  原虫
 3.ウイルス
  ウイルスの形態,構造の特徴
  ウイルスの増殖過程
 4.ウイルスと疾患
  主なDNAウイルスと疾患
  主なRNAウイルスと疾患
  プリオン
 5.感染(1)
  感染
  宿主に病原性を示す細菌の因子
  感染の種類
  感染経路
 6.感染(2)
  食中毒
 7.滅菌と消毒
  滅菌と消毒の定義
  滅菌法
  消毒法
  微生物別にみた消毒薬の選択
  使用目的別にみた消毒薬の選択
 8.免疫(1)
  特異的免疫機構
  免疫担当細胞
  免疫応答の種類
  抗原抗体反応
  ヒト免疫グロブリンのイソタイプとその性状
  抗体
 9.免疫(2)
  補体とは
  アレルギー
 10.口腔に病変を発症する微生物(1)
  う蝕原因菌の性状
  日和見感染を引き起こす微生物
 11.口腔に病変を発症する微生物(2)
  歯周病を引き起こす細菌の性状
  歯周ポケット内細菌の特徴
6章 薬理学
 1.止血薬
  止血
  止血の機序
  一次止血と二次止血
  血液凝固と血液凝固因子
  抗凝血薬
  止血薬
 2.抗ヒスタミン薬
  ヒスタミン
  ヒスタミン受容体
  抗ヒスタミン薬の種類
 3.抗炎症薬
  抗炎症薬
  抗炎症薬の種類
 4.抗菌薬
  抗菌薬(抗生物質)
  抗菌薬の種類(作用機序による分類)と副作用
  抗真菌薬
  抗菌薬の副作用
 5.局所麻酔薬
  局所麻酔薬
  血管収縮薬添加の目的
  局所麻酔法の種類
  局所麻酔薬の作用機序
  局所麻酔薬の副作用
  局所麻酔薬の種類
 6.医薬品の管理
  医薬品
  医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)
  医薬品の保管
  医薬品の保存
 7.薬物の投与法
  全身適用と局所適用
  投与方法の種類
  剤形
  薬効発現の速さ
 8.薬物の用量と作用
  用量
  用量を表す言葉
  薬理作用の基本形式
  安全域(治療係数)
 9.薬物の副作用
  薬物による有害作用
  抗菌薬の副作用
  非ステロイド性抗炎症薬の副作用
  ステロイド性抗炎症薬の副作用
  薬物依存を起こす薬物
  口腔領域に副作用を示す薬物
 10.炎症のケミカルメディエーター
  炎症のケミカルメディエーター
  炎症のケミカルメディエーターの種類
 11.自律神経系に作用する薬物
  自律神経
  自律神経系の神経伝達物質と受容体
  自律神経系の作用薬と拮抗薬
  交感神経と副交感神経
 12.薬物の連用
  単回投与と反復投与
  蓄積
  耐性
  薬物依存
  薬物依存を引き起こす薬物
 13.薬物の併用
  薬物相互作用
  協力作用
  拮抗作用
 14.国試で知っておきたい薬物
7章 生化学
 1.水
  人体の水分布
  細胞内液と細胞外液
 2.血糖値の調節
  血糖とその調節
  血糖値の調節ホルモン
 3.結合組織
  結合組織
  コラーゲン
  エラスチン,プロテオグリカン
 4.歯の構成成分
  無機成分
  有機成分
 5.代用甘味料
  代用甘味料
 6.栄養素の消化・吸収
  消化酵素とその作用
  栄養素の吸収
  リポタンパク質の種類と働き
 7.栄養素のエネルギー代謝
  ATP
  エネルギー代謝の全体像
  基礎代謝量
 8.核酸
  核酸の種類
  核酸の構造
  タンパク質の合成