やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第4版の序文
 高齢化の進展,医療の高度化・専門化等わが国の歯科医療をとりまく環境の変化に伴い,引き続き歯科衛生士の資質の向上を図る必要性から,教育修業年限を3年以上とすることや,教育内容の大綱化を図ること等を内容とする歯科衛生士学校養成所指定規則が改正された.
 それに関連し,「歯科衛生士試験出題基準」の内容が見直され,2007年4月に公表された.修業年限が2年制から3年制への移行期間の過渡的なものであり,すべての養成施設が大綱化された教育内容を運用する2012年実施からの試験については,2010年度までに出題基準を改める予定になっているため,今回の見直しは小改訂となっている.
 本書,改訂第4版は,見直し後の出題基準に沿って編集されており,最近の国家試験の出題傾向を踏まえ,各科目の大項目別に掲載してある.2007年3月の国家試験から四肢多真偽問題がなくなりX2タイプの問題になっていることや,カラー写真の問題や図表を見て考える問題の出題が年々増加していることから国家試験の難易度が上がっていることが明白である.
 今後ますます厳しくなることが予想される国家試験の対策に本書を十分に活用され,所期の目的を達成されるよう心より祈念する.
 2008年11月
 歯科衛生士試験問題研究会

第3版の序文
 「歯科衛生士試験出題基準」とは,歯科衛生士試験の試験委員が試験問題を作成する際に,それに準拠すべき基準として,その出題範囲を科目別,項目別に示したものである.このたび,その「歯科衛生士試験出題基準」の内容が見直しされ,公表された(2003年6月).
 今回の見直しは,前回の見直し(1999年4月)から4年が経過し,その間に「健康増進法」や「介護保険法」が成立したり,現行の教育内容や現に国家試験に出題されている問題と,出題基準が合わなくなっている部分が出てきたために行われた.また,近年の歯科医学・歯科医療の進歩に伴う,新しい用語や技術に対応するためにも行われた.
 本書,改訂第3版は,見直し後の出題基準に沿って編集されており,最近の国家試験の出題傾向をも加味したオリジナル作成問題が,各科目の大項目別に掲載してある.
 歯科衛生士教育の3年制全面移行を控え,今後厳しくなることも予想される国家試験の対策に,本書を十分に活用され,所期の目的を達成されるよう心より祈念する.
 2004年1月
 歯科衛生士試験問題研究会

第2版の序文
 1988年に制定された『歯科衛生士試験出題基準』が,このたび(1999年4月)改訂された.今回の改訂は,今後5〜6年以内に予定される歯科衛生士養成の修業年限延長(2年以上から3年以上へ)による『出題基準』大改訂までの,いわば暫定措置として行われた.しかも,現在,歯科衛生士学校・養成所で使われている「歯科衛生士教本」をはじめとした教科書の内容を,一部あと追い的に反映した性格をも持つ,小改訂といえる.
 今回の『出題基準』改訂の内容を見ると,
 (1)用語の言い換え
 (2)項目の配列や内容などが整理されたもの
 (3)新たに加えられた項目
 (4)項目が他の科目にもわたるようになったもの
 などである.
 この新しい『出題基準』は,2000年3月の国家試験から適用される.
 また,1999年3月に実施された国家試験は,
 (1)状況設定問題が増えた
 (2)組み合わせ問題で,3項目のものが出題された
 (3)カラーの口腔内写真を見て答える問題が出された
 などの点で従来とは傾向が変わった.
 本書「歯科衛生士試験オリジナル問題集 初版」は,改訂前の『出題基準』に沿って編集されており,問題も各科目の大項目ごとに配列されている.
 そこで,本書も,改訂された出題基準に沿うようにすると同時に,国家試験の新しい出題傾向をも加味し,急きょ改訂した.
 さらに厳しくなることが予想される国家試験の対策に本書を十分に活用され,全員が所期の目的を達成されるよう祈念している.
 1999年11月
 歯科衛生士試験問題研究会


第1版の序文
 歯科保健医療をとりまく環境は,疾病構造の変化あるいは少子高齢化社会を見据えながら,大きく変遷している.
 保健医療制度の見直しも積極的に実施されているなかで,歯科領域の保健・医療・福祉の充実をいかに進展させていくかが,今後の課題となっている.
 歯科衛生士は,歯科衛生士法の規定により予防処置,診療補助ならびに保健指導を行う専門職であり,とくに国民の口腔保健の向上に担う役割への期待は,かつてないほど大きいものがある.
 歯科衛生士を目指す諸姉は,このような社会的背景を踏まえて,その期待に応える歯科衛生士となるべく勉学に励んでおられるものと思う.歯科衛生士として必要な基礎的知識を確実なものとして,国家試験に合格され,臨床あるいは地域などで存分に活躍していただきたい.
 本書は,国家試験の受験を控えた諸姉が,最終的に自らの知識を整理・確認するとともに,国家試験問題を解答するときの“解法のコツ”をも習得できるように,諸姉の身になってつくられたものである.
 問題は,すべて新作(オリジナル)問題であり,当然のことながら過去の国家試験出題傾向を徹底的に分析し,さらに歯科衛生士国家試験出題基準を網羅して,各項目のなかで出題頻度の高い重要項目から問題作成がなされている.
 解答・解説は,“問題解法のコツ“から類似問題に対応するための“関連学習”まで端的にまとめあげ,国家試験受験直前まで役立つように配慮してある.
 本書を手にされた諸姉が,これを上手に利用することにより,所期の目的を達成されるよう心より祈念している.
 1997年9月
 歯科衛生士試験問題研究会
基礎編
 解剖学
 組織・発生学
 口腔解剖学
 生理学
 病理学
 微生物学
 薬理学
 口腔衛生学
 衛生学・公衆衛生学及び衛生行政・社会福祉
 栄養指導
歯科臨床大要編
 歯科臨床概論
 歯科保存学
 歯科補綴学
 口腔外科学
 小児歯科学
 矯正歯科学
歯科予防処置 歯科診療補助・保健指導編
 歯科予防処置
 歯科診療補助
 保健指導

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