まえがき
食事をする楽しみ,家族や親しい人と会話をする楽しみは,年をとるとともに増してきます.また,健康で長寿を楽しんでいる人は,歯や口も健全に保たれている人が多いといわれています.高齢化社会の到来とともに口の健康を保つことの大切さはいっそう増してきています.ところが一方では,子供たちが軟らかい食物を好んで食べることから,顔(下顎を含めて)や咀嚼筋の発育不全が心配されています.このような急激な変化の影響は次の時代にはどのような障害となって顕われるのでしょうか.口の機能は,失って初めてその重要性が認識されるものです.幸せな未来のためにいま口の科学を推進することが大切でしょう.
大阪大学歯学部では,このために先端的研究と幅広い教育に力を注いで,今年は創立40周年を迎えることになりました.偶然にも,この年に大阪大学テレビ放送講座を本学部で担当することになりましたので,記念業事の一環として,この機会を利用させていただくことになりました.本書は,もともとこのテレビ放送講座のテキストとして企画されたものですので平易に理解しやすく書かれています.しかし,内容は興味深く,また十分読みごたえのあるものと確信しております.周囲からのお薦めもあり,またできるだけ多くの方がたに読んでいただきたいと,ここに医歯薬出版株式会社のご協力を得て刊行することにいたしました.
そこで本章の内容を簡単に紹介します.1章から4章までは下顎や舌を動かすしくみ,味覚や歯の痛みの感覚を伝えるしくみ,唾液を分泌するしくみなど,口腔内の諸器官の基本的な働きについて,神経の電気的活動あるいは化学物質分泌の面から紹介します.さらに咀嚼や呼吸機能の進化と人類のことばの発達のつながりについて解説します.
次に5章から9章までは,ヒトの発育・成長・老化と歯・顔・口腔組織の変化との関係および臨床面で注目される点を述べています.特に,乳児のむし歯(う蝕)の発生メカニズム,骨の成長の基本となる軟骨の性質,口の成人病ともいえる歯周病の原因と治療法,さらに歯がなくなった場合に義歯を入れますが,義歯の特徴と入れる場合のさまざまな注意について述べています.
次に10章から13章については,口の疾患によって失われた機能の回復を目指す医療の現況を紹介します.近ごろ,顎関節や咀嚼筋に痛みを訴える顎関節症が増えていますが,その原因とコンピュータによる診断法の開発,口腔内にできる“がん”の特徴,その治療法の現況,予防法について解説していきます.さらに,高齢化社会の出現による呼吸器や心臓,脳に疾患のある患者の増加は必然的により安全な歯科治療と歯科材料の発展を促しますが,このような状況に対応する歯科医療を紹介します.
読者の皆さまが,口の働きの巧妙さと口の健康を保つことの大切さ,そのための医療現場の努力を本書をとおして理解していただくことを心から願っております.
平成2年8月
編 者 森本俊文 松矢篤三
食事をする楽しみ,家族や親しい人と会話をする楽しみは,年をとるとともに増してきます.また,健康で長寿を楽しんでいる人は,歯や口も健全に保たれている人が多いといわれています.高齢化社会の到来とともに口の健康を保つことの大切さはいっそう増してきています.ところが一方では,子供たちが軟らかい食物を好んで食べることから,顔(下顎を含めて)や咀嚼筋の発育不全が心配されています.このような急激な変化の影響は次の時代にはどのような障害となって顕われるのでしょうか.口の機能は,失って初めてその重要性が認識されるものです.幸せな未来のためにいま口の科学を推進することが大切でしょう.
大阪大学歯学部では,このために先端的研究と幅広い教育に力を注いで,今年は創立40周年を迎えることになりました.偶然にも,この年に大阪大学テレビ放送講座を本学部で担当することになりましたので,記念業事の一環として,この機会を利用させていただくことになりました.本書は,もともとこのテレビ放送講座のテキストとして企画されたものですので平易に理解しやすく書かれています.しかし,内容は興味深く,また十分読みごたえのあるものと確信しております.周囲からのお薦めもあり,またできるだけ多くの方がたに読んでいただきたいと,ここに医歯薬出版株式会社のご協力を得て刊行することにいたしました.
そこで本章の内容を簡単に紹介します.1章から4章までは下顎や舌を動かすしくみ,味覚や歯の痛みの感覚を伝えるしくみ,唾液を分泌するしくみなど,口腔内の諸器官の基本的な働きについて,神経の電気的活動あるいは化学物質分泌の面から紹介します.さらに咀嚼や呼吸機能の進化と人類のことばの発達のつながりについて解説します.
次に5章から9章までは,ヒトの発育・成長・老化と歯・顔・口腔組織の変化との関係および臨床面で注目される点を述べています.特に,乳児のむし歯(う蝕)の発生メカニズム,骨の成長の基本となる軟骨の性質,口の成人病ともいえる歯周病の原因と治療法,さらに歯がなくなった場合に義歯を入れますが,義歯の特徴と入れる場合のさまざまな注意について述べています.
次に10章から13章については,口の疾患によって失われた機能の回復を目指す医療の現況を紹介します.近ごろ,顎関節や咀嚼筋に痛みを訴える顎関節症が増えていますが,その原因とコンピュータによる診断法の開発,口腔内にできる“がん”の特徴,その治療法の現況,予防法について解説していきます.さらに,高齢化社会の出現による呼吸器や心臓,脳に疾患のある患者の増加は必然的により安全な歯科治療と歯科材料の発展を促しますが,このような状況に対応する歯科医療を紹介します.
読者の皆さまが,口の働きの巧妙さと口の健康を保つことの大切さ,そのための医療現場の努力を本書をとおして理解していただくことを心から願っております.
平成2年8月
編 者 森本俊文 松矢篤三
1 食べること,味わうこと 森本俊文・山本隆……1
1 食べること……2
はじめに 2/ なぜ噛むことが大切か 2/ 咀嚼を起こす神経系の働き 3/ 咀嚼にかかわる筋肉の働き 5/ 咀嚼力を調節するしくみ 6/ 歯の感覚 8/ 咀嚼筋の感覚 9/ いつまでも食事を楽しむために 10
2 味わうこと……11
おいしく食べるために 11/ 味覚の役割 11/ 味を受けとるしくみ 13/ 味の学習,記憶,好き嫌い 17/ 味覚感受性 18
2 唾液の働きと唾液腺の病気 常光 旭・白砂兼光・松尾竜二……21
1 唾液の成分と働き……22
組成および性状 22/ 生理作用 23
2 唾液の分泌とそのしくみ……27
唾液腺のしくみ 27/ 唾液の分泌量 29/ 唾液分泌量の調節 30
3 唾液腺の病気……33
口渇と口腔乾燥症 33/ 唾液分泌過多症 34/ 唾液腺の炎症 34/ 粘液嚢胞 36/ 唾液腺と腫瘍 37
3 ことばと口 松矢篤三・和田健……41
はじめに……42
1 構音器官の進化……45
鼻呼吸の発達:哺乳類までの進化 45/ 鼻呼吸から口呼吸(音声)へ:哺乳類から霊長類へ 50/ 人類における呼吸器系の余裕と音声発現 53
2 哺乳運動と構音動作……55
哺乳運動の基本的構成 55/ 哺乳運動の発達 56/ 哺乳運動発達,促進の意義 57/ 音声発達と構音 58/ 哺乳障害を惹起する要因 60/ 哺乳障害改善へのアプローチ 61/ まとめ 62
4 歯の痛みとその制御のしくみ 猪木令三・赤井三千男・工藤照夫……63
はじめに……64
1 歯の痛み……65
歯髄の知覚神経 65/ 知覚神経伝達物質 66/ 三叉神経節における知覚伝導の修飾 67/ 三叉神経線維中枢端での神経伝達物質 69/ 末梢における知覚伝達物質の役割 69
2 歯の痛みの制御のしくみ……71
発痛物質と鎮痛薬 71/ 内因性抗炎症抗疼痛物質 72/ 歯の痛みの制御-まとめ- 77
5 子育ては歯育てから 祖父江鎮雄……79
1 歯の発生,歯質の成熟過程とう蝕好発部位と時期……80
歯の萌出 80/ 歯質の成熟 81/ う蝕の好発部位 81
2 う蝕原性細菌とは-う蝕原性菌の伝播と定着……83
ミュータンス菌の伝播と定着 84/ ミュータンス菌の抑制 85
3 歯質の抗う蝕性の付与……86
歯とフッ素 86/ フッ素によるう蝕予防 87/ 歯質の局所的抗う蝕性付与 89
4 食生活とう蝕ならびに代用糖によるう蝕抑制……89
ミュータンス菌とう蝕の発生 91/ 非う蝕原性糖の開発 91
5 う蝕予防の展望……93
う蝕予防の展望 94
6 顔の成長と噛(咬)み合わせ 作田守・菅原利夫……95
はじめに……96
1 顔面頭蓋の生後成長……97
頭蓋・顔面骨格における軟骨細胞の特徴 97/ 頭蓋・顔面骨格の形態および成長の様相の臨床的評価 99
2 不正咬合と咀嚼機能の評価……100
咀嚼システム 100/ 不正咬合患者の機能分析:咀嚼筋筋電図と下顎運動 102
3 歯の人為的移動についての最近の知見……103
歯の移動に関する生体力学的検討 103/ 活性型ビタミンD3局所投与の影響 104
4 顎変形症に対する外科矯正手術と術後顔貌の予測について……107
顎変形症について 107/ 顎変形症の診査と治療 108/ 術後顔貌の予測について 108
7 軟骨の科学 鈴木不二男……111
はじめに……112
1 骨の構造……113
2 軟骨の構造……118
3 軟骨と骨はどのようにしてできるか……120
4 軟骨基質の初期石灰化……122
5 成長軟骨細胞による骨形成……125
6 軟骨形成を調節する因子……126
7 軟骨研究に関する今後の展望……129
8 口の成人病-歯周炎 岡田宏……133
1 歯槽膿漏とは……134
2 プラークとは……135
3 歯周炎の起こり……138
4 歯の痛みの治療の歴史……140
5 歯周病概念の変遷……146
6 歯周炎は治る……149
7 あなたのお口は……151
9 高齢化社会における第三の歯(義歯) 奥野善彦・野首孝祠……153
はじめに……154
1 体のなかのいろいろな加齢現象について……155
2 歯の寿命は意外に短い……157
3 なぜ義歯という人工臓器が必要なのでしょうか……158
4 機能する人工臓器としての第三の歯(義歯)のしくみと働き……162
5 口のなかや義歯に対する定期診査の重要性……165
6 人工臓器としての義歯のもつ限界……169
おわりに……171
10 咀嚼機能の回復をめざして 丸山剛郎……173
1 咀嚼と人生……174
噛まない子,噛めない子 174/ 老人と咀嚼 174
2 咀嚼と歯科治療……176
歯科修復の目的 176/ 歯科修復治療の現状 176
3 より客観的な治療をめざして……177
機能的咬合系 177/ 臨床生理咬合 178/ なぜ,咀嚼運動に着目するのか 178/ 咀嚼運動を診査する機器 179
4 咀嚼運動からみた顎口腔機能の診断……180
咬合(噛み合わせ)の異常 181/ 顎関節の異常 182/ 咀嚼筋の異常 183/ コンピュータ診断 184
むすび……185
11 口のがん 作田正義・淵端孟・八木俊雄・石田武……187
はじめに……188
1 口腔がんの疫学……191
2 がんの病状・病態……195
舌がん 192/ 歯肉がん 192/ 口腔底がん 193/ 口腔がんの転移形成 194
3 口腔がんの診断……195
4 口腔がんの治療……195
手術療法 196/ 放射線療法 197/ がん化学療法 198/ その他の治療法 199/ 口腔がん治療法の実際 200
5 口腔がんの治療成績……200
6 前がん病変……202
7 口腔がんの発生要因と予防……203
12 これからの歯科材料 木村博……205
はじめに……206
1 充填材料……206
アマルガム 206/ セメント 207/ コンポジットレジン 208
2 インレー,クラウン,ブリッジ……209
全部を金属でつくったもの 209/ 全部をプラスチックでつくったもの 210/ 金属の表面に陶材(セラミックス)を焼き付けたもの 211/ 金属の表面にプラスチック(レジン)を被覆したもの 211/ 全部をセラミックスでつくったもの 211
3 有床義歯……211
4 インプラント……214
金属インプラント 215/ セラミックスインプラント 216
5 これからの歯科材料……218
これからの人工歯 218/ これからの補綴物の製作 220 これからの有床義歯 221
13 不安のない歯科治療 松浦英夫……223
はじめに……224
1 歯科治療中に起こりやすい全身的合併症……224
2 神経原(疼痛)性ショック……225
心臓血管系と血圧 225/ 神経原性ショックの原因と成り立ち 226/ 神経原性ショックの症状 226/ 神経原性ショックの予防 227
3 過呼吸(過換気)症候群……227
原因と成り立ち 228/ 症状 228/ 予防 228
4 脳血管障害……230
歯科治療時の脳血管障害 230/ 歯科治療時の脳血管障害の予防 230
5 心臓病……231
心臓病の種類と歯科治療による影響との関係 232/ 虚血性心疾患と歯科治療 233/ 歯科治療時の心臓の管理 233
ひと口メモ
エンドルフィン……78
スペースシャトルを利用した実験計画-無重力下で軟骨代謝はどのような影響を受けるか-……117
Kashin Beck病……127
高齢化社会と骨粗鬆症……130
口腔の機能……156
顎関節症……161
義歯清掃法とは……167
6歳臼歯(第一大臼歯)と顎関節症……183
がんと痛み……191
腫瘍随伴症候群……195
1 食べること……2
はじめに 2/ なぜ噛むことが大切か 2/ 咀嚼を起こす神経系の働き 3/ 咀嚼にかかわる筋肉の働き 5/ 咀嚼力を調節するしくみ 6/ 歯の感覚 8/ 咀嚼筋の感覚 9/ いつまでも食事を楽しむために 10
2 味わうこと……11
おいしく食べるために 11/ 味覚の役割 11/ 味を受けとるしくみ 13/ 味の学習,記憶,好き嫌い 17/ 味覚感受性 18
2 唾液の働きと唾液腺の病気 常光 旭・白砂兼光・松尾竜二……21
1 唾液の成分と働き……22
組成および性状 22/ 生理作用 23
2 唾液の分泌とそのしくみ……27
唾液腺のしくみ 27/ 唾液の分泌量 29/ 唾液分泌量の調節 30
3 唾液腺の病気……33
口渇と口腔乾燥症 33/ 唾液分泌過多症 34/ 唾液腺の炎症 34/ 粘液嚢胞 36/ 唾液腺と腫瘍 37
3 ことばと口 松矢篤三・和田健……41
はじめに……42
1 構音器官の進化……45
鼻呼吸の発達:哺乳類までの進化 45/ 鼻呼吸から口呼吸(音声)へ:哺乳類から霊長類へ 50/ 人類における呼吸器系の余裕と音声発現 53
2 哺乳運動と構音動作……55
哺乳運動の基本的構成 55/ 哺乳運動の発達 56/ 哺乳運動発達,促進の意義 57/ 音声発達と構音 58/ 哺乳障害を惹起する要因 60/ 哺乳障害改善へのアプローチ 61/ まとめ 62
4 歯の痛みとその制御のしくみ 猪木令三・赤井三千男・工藤照夫……63
はじめに……64
1 歯の痛み……65
歯髄の知覚神経 65/ 知覚神経伝達物質 66/ 三叉神経節における知覚伝導の修飾 67/ 三叉神経線維中枢端での神経伝達物質 69/ 末梢における知覚伝達物質の役割 69
2 歯の痛みの制御のしくみ……71
発痛物質と鎮痛薬 71/ 内因性抗炎症抗疼痛物質 72/ 歯の痛みの制御-まとめ- 77
5 子育ては歯育てから 祖父江鎮雄……79
1 歯の発生,歯質の成熟過程とう蝕好発部位と時期……80
歯の萌出 80/ 歯質の成熟 81/ う蝕の好発部位 81
2 う蝕原性細菌とは-う蝕原性菌の伝播と定着……83
ミュータンス菌の伝播と定着 84/ ミュータンス菌の抑制 85
3 歯質の抗う蝕性の付与……86
歯とフッ素 86/ フッ素によるう蝕予防 87/ 歯質の局所的抗う蝕性付与 89
4 食生活とう蝕ならびに代用糖によるう蝕抑制……89
ミュータンス菌とう蝕の発生 91/ 非う蝕原性糖の開発 91
5 う蝕予防の展望……93
う蝕予防の展望 94
6 顔の成長と噛(咬)み合わせ 作田守・菅原利夫……95
はじめに……96
1 顔面頭蓋の生後成長……97
頭蓋・顔面骨格における軟骨細胞の特徴 97/ 頭蓋・顔面骨格の形態および成長の様相の臨床的評価 99
2 不正咬合と咀嚼機能の評価……100
咀嚼システム 100/ 不正咬合患者の機能分析:咀嚼筋筋電図と下顎運動 102
3 歯の人為的移動についての最近の知見……103
歯の移動に関する生体力学的検討 103/ 活性型ビタミンD3局所投与の影響 104
4 顎変形症に対する外科矯正手術と術後顔貌の予測について……107
顎変形症について 107/ 顎変形症の診査と治療 108/ 術後顔貌の予測について 108
7 軟骨の科学 鈴木不二男……111
はじめに……112
1 骨の構造……113
2 軟骨の構造……118
3 軟骨と骨はどのようにしてできるか……120
4 軟骨基質の初期石灰化……122
5 成長軟骨細胞による骨形成……125
6 軟骨形成を調節する因子……126
7 軟骨研究に関する今後の展望……129
8 口の成人病-歯周炎 岡田宏……133
1 歯槽膿漏とは……134
2 プラークとは……135
3 歯周炎の起こり……138
4 歯の痛みの治療の歴史……140
5 歯周病概念の変遷……146
6 歯周炎は治る……149
7 あなたのお口は……151
9 高齢化社会における第三の歯(義歯) 奥野善彦・野首孝祠……153
はじめに……154
1 体のなかのいろいろな加齢現象について……155
2 歯の寿命は意外に短い……157
3 なぜ義歯という人工臓器が必要なのでしょうか……158
4 機能する人工臓器としての第三の歯(義歯)のしくみと働き……162
5 口のなかや義歯に対する定期診査の重要性……165
6 人工臓器としての義歯のもつ限界……169
おわりに……171
10 咀嚼機能の回復をめざして 丸山剛郎……173
1 咀嚼と人生……174
噛まない子,噛めない子 174/ 老人と咀嚼 174
2 咀嚼と歯科治療……176
歯科修復の目的 176/ 歯科修復治療の現状 176
3 より客観的な治療をめざして……177
機能的咬合系 177/ 臨床生理咬合 178/ なぜ,咀嚼運動に着目するのか 178/ 咀嚼運動を診査する機器 179
4 咀嚼運動からみた顎口腔機能の診断……180
咬合(噛み合わせ)の異常 181/ 顎関節の異常 182/ 咀嚼筋の異常 183/ コンピュータ診断 184
むすび……185
11 口のがん 作田正義・淵端孟・八木俊雄・石田武……187
はじめに……188
1 口腔がんの疫学……191
2 がんの病状・病態……195
舌がん 192/ 歯肉がん 192/ 口腔底がん 193/ 口腔がんの転移形成 194
3 口腔がんの診断……195
4 口腔がんの治療……195
手術療法 196/ 放射線療法 197/ がん化学療法 198/ その他の治療法 199/ 口腔がん治療法の実際 200
5 口腔がんの治療成績……200
6 前がん病変……202
7 口腔がんの発生要因と予防……203
12 これからの歯科材料 木村博……205
はじめに……206
1 充填材料……206
アマルガム 206/ セメント 207/ コンポジットレジン 208
2 インレー,クラウン,ブリッジ……209
全部を金属でつくったもの 209/ 全部をプラスチックでつくったもの 210/ 金属の表面に陶材(セラミックス)を焼き付けたもの 211/ 金属の表面にプラスチック(レジン)を被覆したもの 211/ 全部をセラミックスでつくったもの 211
3 有床義歯……211
4 インプラント……214
金属インプラント 215/ セラミックスインプラント 216
5 これからの歯科材料……218
これからの人工歯 218/ これからの補綴物の製作 220 これからの有床義歯 221
13 不安のない歯科治療 松浦英夫……223
はじめに……224
1 歯科治療中に起こりやすい全身的合併症……224
2 神経原(疼痛)性ショック……225
心臓血管系と血圧 225/ 神経原性ショックの原因と成り立ち 226/ 神経原性ショックの症状 226/ 神経原性ショックの予防 227
3 過呼吸(過換気)症候群……227
原因と成り立ち 228/ 症状 228/ 予防 228
4 脳血管障害……230
歯科治療時の脳血管障害 230/ 歯科治療時の脳血管障害の予防 230
5 心臓病……231
心臓病の種類と歯科治療による影響との関係 232/ 虚血性心疾患と歯科治療 233/ 歯科治療時の心臓の管理 233
ひと口メモ
エンドルフィン……78
スペースシャトルを利用した実験計画-無重力下で軟骨代謝はどのような影響を受けるか-……117
Kashin Beck病……127
高齢化社会と骨粗鬆症……130
口腔の機能……156
顎関節症……161
義歯清掃法とは……167
6歳臼歯(第一大臼歯)と顎関節症……183
がんと痛み……191
腫瘍随伴症候群……195