監修のことば
柔道整復師の資格が厚生大臣免許となり,柔道整復師養成のためのカリキュラムも大きく改正されるなかで,病理学の教科書もあらたに出版されることとなった.
教科書の基本的な内容と構成は,社団法人全国柔道整復学校協会が定めた教科ガイドラインに準拠した.しかしながら,病理学修得のための順次性からして,また,よりよい教育効果をあげるために,細胞・組織変化の基本である退行性病変を循環障害の前に配置した.また,免疫異常・アレルギーの項目を独立させ炎症のあとにつけ加えた.さらに柔道整復師にとって大切な病理学各論に相当する運動器の病理を付録として加えた.病理学では,疾病における臓器,組織,細胞の形態変化の理解がもっとも重要な事項となるので,本書ではできるだけ多くこれらの写真を掲示し,理解を深めるようにつとめた.運動器の病理の項の数葉の写真は,長崎大学医学部整形外科岩崎勝郎教授よりご提供いただいた.
現在の医学は目覚ましい進歩を日々示している.この20年間にあって,医学研究において免疫学的概念の導入と技術的発展があり,さらにこの10年では,分子生物学(molecular biology) といった最先端研究の進歩が医学研究の進展に寄与している.病理学も古い古典的病理学から脱皮し,新しい医学研究の一翼として,その内容や研究方法を変えつつある.こういった医学研究の進歩の著しい環境にあって,柔道整復師をめざして勉強している学生諸氏が,病理学をとおして学んだ医学知識が将来の自己学習の基礎となりうるように,新しい知見もできるだけ取り入れるように努力した.
本書を利用される教師また学生諸氏のご批判,ご意見をたまわれば幸いである.
平成7年3月
著 者
第2版の序
平成4年,第1回柔道整復師国家試験が実施され,この春で11回を数えるに至った.柔道整復研修試験財団による国家試験出題基準の初版が同年編纂され,平成8年度と13年度に見直し・改訂がなされている.さらに,平成12年度に始まった柔道整復師学校養成施設指定規則の新カリキュラムに対応して,柔道整復師国家試験出題基準(平成14年度版)が作成された.
一方,本書「病理学概論」は平成7年第1版が出版されて,8年が経過した.この間,毎年「刷」を重ねるごとに,よりわかりよい表現や字句の訂正,小項目の追加を行ってきた.今回,全国柔道整復学校協会・教科委員会が主体となって,利用願っている各校が,本書を全体的にチェック,字句や内容の訂正,新項目の挿入,項目分類の改正など多数の要望がまとめられた.第2版の改訂は,できるだけこれらの要望を取り入れることを目的におこなった.また,より視覚に訴え,理解しやすいように10数葉の写真や図表を追加した.平成14年度版国家試験出題基準の作成と,教科委員会による改正要望のとりまとめにタイムラグがあり,出題基準と改訂された本書内容には,小部分において“ずれ”があるものの,大半は出題基準の項目に一致しており,本書のみを教科書として国家試験に望んでも遺漏はないと思われる.
医学・医療は目覚ましい進歩をとげている.一方,医療現場では種々の問題も発生し,ときにメディアを賑わしている.柔道整復師を目指している学生諸氏には,これまで以上にレベルの高い医学知識とともに日常性の高い知識を身につけていただきたいと願っている.本書も「病理学」という立場から,最新の医学・医療情報に対応した内容にしたいと願っている.
本書を利用される教員また学生諸氏には忌憚ないご意見,ご批判をお願いしたい.
平成15年1月
著 者
柔道整復師の資格が厚生大臣免許となり,柔道整復師養成のためのカリキュラムも大きく改正されるなかで,病理学の教科書もあらたに出版されることとなった.
教科書の基本的な内容と構成は,社団法人全国柔道整復学校協会が定めた教科ガイドラインに準拠した.しかしながら,病理学修得のための順次性からして,また,よりよい教育効果をあげるために,細胞・組織変化の基本である退行性病変を循環障害の前に配置した.また,免疫異常・アレルギーの項目を独立させ炎症のあとにつけ加えた.さらに柔道整復師にとって大切な病理学各論に相当する運動器の病理を付録として加えた.病理学では,疾病における臓器,組織,細胞の形態変化の理解がもっとも重要な事項となるので,本書ではできるだけ多くこれらの写真を掲示し,理解を深めるようにつとめた.運動器の病理の項の数葉の写真は,長崎大学医学部整形外科岩崎勝郎教授よりご提供いただいた.
現在の医学は目覚ましい進歩を日々示している.この20年間にあって,医学研究において免疫学的概念の導入と技術的発展があり,さらにこの10年では,分子生物学(molecular biology) といった最先端研究の進歩が医学研究の進展に寄与している.病理学も古い古典的病理学から脱皮し,新しい医学研究の一翼として,その内容や研究方法を変えつつある.こういった医学研究の進歩の著しい環境にあって,柔道整復師をめざして勉強している学生諸氏が,病理学をとおして学んだ医学知識が将来の自己学習の基礎となりうるように,新しい知見もできるだけ取り入れるように努力した.
本書を利用される教師また学生諸氏のご批判,ご意見をたまわれば幸いである.
平成7年3月
著 者
第2版の序
平成4年,第1回柔道整復師国家試験が実施され,この春で11回を数えるに至った.柔道整復研修試験財団による国家試験出題基準の初版が同年編纂され,平成8年度と13年度に見直し・改訂がなされている.さらに,平成12年度に始まった柔道整復師学校養成施設指定規則の新カリキュラムに対応して,柔道整復師国家試験出題基準(平成14年度版)が作成された.
一方,本書「病理学概論」は平成7年第1版が出版されて,8年が経過した.この間,毎年「刷」を重ねるごとに,よりわかりよい表現や字句の訂正,小項目の追加を行ってきた.今回,全国柔道整復学校協会・教科委員会が主体となって,利用願っている各校が,本書を全体的にチェック,字句や内容の訂正,新項目の挿入,項目分類の改正など多数の要望がまとめられた.第2版の改訂は,できるだけこれらの要望を取り入れることを目的におこなった.また,より視覚に訴え,理解しやすいように10数葉の写真や図表を追加した.平成14年度版国家試験出題基準の作成と,教科委員会による改正要望のとりまとめにタイムラグがあり,出題基準と改訂された本書内容には,小部分において“ずれ”があるものの,大半は出題基準の項目に一致しており,本書のみを教科書として国家試験に望んでも遺漏はないと思われる.
医学・医療は目覚ましい進歩をとげている.一方,医療現場では種々の問題も発生し,ときにメディアを賑わしている.柔道整復師を目指している学生諸氏には,これまで以上にレベルの高い医学知識とともに日常性の高い知識を身につけていただきたいと願っている.本書も「病理学」という立場から,最新の医学・医療情報に対応した内容にしたいと願っている.
本書を利用される教員また学生諸氏には忌憚ないご意見,ご批判をお願いしたい.
平成15年1月
著 者
1 病理学の意義
1 病理学(pathology)とは
2 方 法
a.病理学研究の材料による分類
b.病理学における観察方法
2 疾病の一般
A 疾病の意義と分類
1 健康と疾病
2 疾病の分類
a.先天性疾患
b.後天性疾患
B 症候の意義と分類
1 病変と症候
a.病 変
b.症候(症状)
c.自覚症状と他覚症状
d.症候群(syndrome)
2 病 名
C 疾病の経過,予後,転帰
1 疾病の経過
2 疾病の予後,転帰
3 病因
A 病因の一般
B 内 因
1 素因と体質
a.年 齢
b.性
c.人 種
d.臓 器
e.体 質
2 遺 伝
3 内分泌障害
4 免 疫
〔付〕内因性疾患,とくにストレス病
C 外 因
1 栄養障害
a.炭水化物,蛋白質,脂質の不足
b.ビタミン欠乏
c.鉱物(ミネラル)
d.水
2 物理的外因
a.機械的損傷
b.温 度
c.放射線
d.光 線
e.電 気
f.気 圧
3 化学物質
a.古典的化学物質による障害
b.公 害
c.環境ホルモン(内分泌攪乱物質)
d.医原病
4 病原微生物の病因作用
a.病原微生物と感染
b.動物寄生体
4 退行性病変(代謝障害)
A 退行性病変(代謝障害)の定義
B 萎 縮
1 萎縮の種類
a.生理的萎縮
b.貧血性萎縮
c.廃用性萎縮
C 変 性
1 変性の定義
2 変性の分類
a.蛋白質変性
b.脂肪変性
c.糖原変性
d.石灰化
〔付〕代謝障害と疾病
a.尿酸代謝異常
b.カルシウム代謝異常
c.色素代謝異常
d.鉄代謝異常
e.胆汁色素代謝異常:黄疸
f.糖代謝異常
3 老 化
a.加齢と老化
b.細胞組織の老化
c.各臓器の老化
D 壊 死
1 壊死の定義
2 壊死の分類
a.凝固壊死
b.融解壊死
c.壊疽(gangrene)
3 壊死巣の転帰
4 アポトーシス(apoptosis)
E 死(death)
1 死の定義
2 死の判定
3 死後の変化
5 循環障害
A 血液の循環障害
1 充 血
a.充血の原因
b.充血の結果
2 うっ血
a.原 因
3 虚 血
a.虚血の原因
b.虚血の結果
4 出 血
a.出血の形状・部位分類
b.出血の原因分類
c.出血性素因
d.播種性血管内凝固症候群(DIC)
e.出血の影響
f.出血後の結果
5 血栓症
a.血栓形成の機転
b.血栓の形成
c.血栓形成の部位
d.血栓の運命(転帰)
6 塞栓症
a.塞栓の種類
7 梗 塞
a.梗塞の種類
b.傍側循環(副側循環)
c.梗塞の経過
B リンパ液の循環障害
1 浮腫ないし水腫
a.浮腫の成因
b.浮腫の形態
c.浮腫の病態
d.浮腫の形態・転帰
〔付〕
a.脱水症
b.高血圧症
6 進行性病変(病的増殖)
A 進行性病変(病的増殖)の定義
B 肥大,過形成
1 肥大の定義
2 肥大の分類
3 過形成
C 再 生
1 再生の定義
2 再生の分類
3 再生の機転
D 化 生
E 創傷治癒,組織内異物の処理
1 創傷治癒
〔付〕骨折の治癒
2 異物の処理
a.異物の排除
b.器質化
c.被 包
F 移 植
1 移植の定義
2 移植の分類
7 炎症
A 炎症の一般
1 炎症の原因
a.病原微生物の感染
b.物理的刺激
c.化学的刺激
2 炎症の形態学的変化
a.組織の障害
b.循環障害および滲出機転
c.組織増生
B 炎症の分類
1 炎症の経過による分類
2 炎症の形態による分類
a.滲出性炎
b.増殖性炎
c.特異性炎
8 免疫異常,アレルギー
A 免疫の仕組み
1 抗 原
2 液性免疫
3 抗 体
4 細胞性免疫
a.エフェクターT細胞
5 補体系
6 サイトカイン
a.インターロイキン
b.インターフェロン
c.コロニー刺激因子
d.細胞傷害性サイトカイン
B 免疫不全
1 原発性免疫不全
2 後天性免疫不全
a.後天性免疫不全症候群(AIDS)
C 自己免疫異常
1 自己免疫異常とは
2 自己免疫疾患
a.全身性エリテマトーデス[紅斑性狼瘡(SLE)]
b.慢性関節リウマチ(RA)
c.強皮症[全身性硬化症(PSS)]
d.多発性筋炎
e.多発性結節性動脈炎(PN)
f.橋本甲状腺炎[橋本病]
g.シェーグレン症候群
D アレルギー(allergy)
1 アレルギーとは
2 アレルギーの5型
a.I型(アナフィラキシー型反応)
b.II型(細胞傷害型反応)
c.III型(免疫複合体による反応)
d.IV型(遅延型反応)
9 腫瘍
A 腫瘍(neoplasm,tumor)の一般
1 腫瘍の定義
2 肉眼的形態
a.腫瘍の外形
b.腫瘍の色調
c.腫瘍の硬さ
d.腫瘍の二次変化
3 腫瘍細胞
a.腫瘍細胞
b.細胞骨格
c.腫瘍マーカー
4 腫瘍の組織構造
5 腫瘍の発生諸段階
a.腫瘍の発生の機構
b.前癌性病変
c.腫瘍の増殖と進展
d.早期癌,不顕性癌
e.進行癌,末期癌
f.転 移
6 生体への影響
a.局所への影響
b.全身への影響
7 発生原因
a.癌の外因
b.癌の内因
8 癌の診断と治療
a.癌の診断
b.癌の治療
B 腫瘍の分類
1 良性腫瘍
a.良性上皮性腫瘍
b.良性非上皮性腫瘍
2 悪性腫瘍
a.悪性上皮性腫瘍〔癌種(carcinoma)〕
b.悪性非上皮性腫瘍
〔付〕主要な癌
a.胃 癌
b.肺 癌
c.大腸癌
d.肝臓癌
e.腎細胞癌
f.子宮癌
g.乳 癌
h.小児がん
10 先天性異常
A 先天性異常総論
1 遺伝子,染色体とは
2 単因子性遺伝の形式をとる疾患
a.X染色体関連劣性遺伝を示す疾患
b.常染色体優性遺伝を示す疾患
c.常染色体劣性遺伝の形式をとる疾患
3 多因子性遺伝の形式をとる疾患
B 奇形の原因
1 染色体異常に基づく疾患
a.染色体異常の基本型
b.常染色体異常による疾患
c.性染色体異常による疾患
2 胎児への環境的影響(催奇形因子)
a.ウイルス感染
b.放射線
c.薬剤や毒物
d.酸素欠乏
C 奇形成立の時期
D 奇形の種類
1 二重体
2 単体奇形
a.筋・骨格系
b.顔面,口腔
c.消化器系
d.心 臓
e.泌尿器・生殖器系
f.神経系
付録1 運動器の病理
A 骨の病理
1 骨・軟骨の構造
2 先天性骨系統疾患
a.軟骨形成不全症
b.骨形成不全症
c.大理石病
d.マルファン症候群
3 骨の萎縮
4 骨の循環障害
a.骨梗塞
5 骨の代謝異常疾患
a.骨粗鬆症
b.骨のページェット病
c.内分泌異常
d.ビタミン欠乏症
6 炎 症
a.非特異性炎
b.特殊性炎
7 組織球増殖症(histiocytosis X)
a.好酸球性肉芽腫
b.レッテラー・シーベ病
c.ハンド・シュラー・クリスチャン病
d.ゴーシェ病
8 腫 瘍
a.原発性骨腫瘍
b.骨髄腔の腫瘍
B 関節の病理
1 関節の構造
2 先天性異常
a.先天性股関節脱臼
b.先天性内反足
3 代謝障害
a.痛風
4 炎 症
a.急性関節炎
b.慢性関節炎
c.特殊性関節炎
5 リウマチとその類縁疾患
a.慢性関節リウマチ
b.若年性関節リウマチ(スティル病)
6 変形性関節症
7 腫 瘍
a.ガングリオン
b.腱鞘巨細胞腫
c.滑膜肉腫
C 骨格筋
1 循環障害
a.出 血
b.梗 塞
2 退行性病変(代謝障害)
a.進行性筋ジストロフィー症
b.神経原性筋萎縮
3 重症筋無力症(myasthenia gravis)
4 炎 症
a.化膿性筋炎
b.ワイル病
c.ウイルス性筋炎
d.多発性筋炎,皮膚筋炎
5 腫 瘍
a.横紋筋肉腫
付録2 脳死の判定基準
a.脳死の判定基準
参考文献
欧文索引
和文索引
1 病理学(pathology)とは
2 方 法
a.病理学研究の材料による分類
b.病理学における観察方法
2 疾病の一般
A 疾病の意義と分類
1 健康と疾病
2 疾病の分類
a.先天性疾患
b.後天性疾患
B 症候の意義と分類
1 病変と症候
a.病 変
b.症候(症状)
c.自覚症状と他覚症状
d.症候群(syndrome)
2 病 名
C 疾病の経過,予後,転帰
1 疾病の経過
2 疾病の予後,転帰
3 病因
A 病因の一般
B 内 因
1 素因と体質
a.年 齢
b.性
c.人 種
d.臓 器
e.体 質
2 遺 伝
3 内分泌障害
4 免 疫
〔付〕内因性疾患,とくにストレス病
C 外 因
1 栄養障害
a.炭水化物,蛋白質,脂質の不足
b.ビタミン欠乏
c.鉱物(ミネラル)
d.水
2 物理的外因
a.機械的損傷
b.温 度
c.放射線
d.光 線
e.電 気
f.気 圧
3 化学物質
a.古典的化学物質による障害
b.公 害
c.環境ホルモン(内分泌攪乱物質)
d.医原病
4 病原微生物の病因作用
a.病原微生物と感染
b.動物寄生体
4 退行性病変(代謝障害)
A 退行性病変(代謝障害)の定義
B 萎 縮
1 萎縮の種類
a.生理的萎縮
b.貧血性萎縮
c.廃用性萎縮
C 変 性
1 変性の定義
2 変性の分類
a.蛋白質変性
b.脂肪変性
c.糖原変性
d.石灰化
〔付〕代謝障害と疾病
a.尿酸代謝異常
b.カルシウム代謝異常
c.色素代謝異常
d.鉄代謝異常
e.胆汁色素代謝異常:黄疸
f.糖代謝異常
3 老 化
a.加齢と老化
b.細胞組織の老化
c.各臓器の老化
D 壊 死
1 壊死の定義
2 壊死の分類
a.凝固壊死
b.融解壊死
c.壊疽(gangrene)
3 壊死巣の転帰
4 アポトーシス(apoptosis)
E 死(death)
1 死の定義
2 死の判定
3 死後の変化
5 循環障害
A 血液の循環障害
1 充 血
a.充血の原因
b.充血の結果
2 うっ血
a.原 因
3 虚 血
a.虚血の原因
b.虚血の結果
4 出 血
a.出血の形状・部位分類
b.出血の原因分類
c.出血性素因
d.播種性血管内凝固症候群(DIC)
e.出血の影響
f.出血後の結果
5 血栓症
a.血栓形成の機転
b.血栓の形成
c.血栓形成の部位
d.血栓の運命(転帰)
6 塞栓症
a.塞栓の種類
7 梗 塞
a.梗塞の種類
b.傍側循環(副側循環)
c.梗塞の経過
B リンパ液の循環障害
1 浮腫ないし水腫
a.浮腫の成因
b.浮腫の形態
c.浮腫の病態
d.浮腫の形態・転帰
〔付〕
a.脱水症
b.高血圧症
6 進行性病変(病的増殖)
A 進行性病変(病的増殖)の定義
B 肥大,過形成
1 肥大の定義
2 肥大の分類
3 過形成
C 再 生
1 再生の定義
2 再生の分類
3 再生の機転
D 化 生
E 創傷治癒,組織内異物の処理
1 創傷治癒
〔付〕骨折の治癒
2 異物の処理
a.異物の排除
b.器質化
c.被 包
F 移 植
1 移植の定義
2 移植の分類
7 炎症
A 炎症の一般
1 炎症の原因
a.病原微生物の感染
b.物理的刺激
c.化学的刺激
2 炎症の形態学的変化
a.組織の障害
b.循環障害および滲出機転
c.組織増生
B 炎症の分類
1 炎症の経過による分類
2 炎症の形態による分類
a.滲出性炎
b.増殖性炎
c.特異性炎
8 免疫異常,アレルギー
A 免疫の仕組み
1 抗 原
2 液性免疫
3 抗 体
4 細胞性免疫
a.エフェクターT細胞
5 補体系
6 サイトカイン
a.インターロイキン
b.インターフェロン
c.コロニー刺激因子
d.細胞傷害性サイトカイン
B 免疫不全
1 原発性免疫不全
2 後天性免疫不全
a.後天性免疫不全症候群(AIDS)
C 自己免疫異常
1 自己免疫異常とは
2 自己免疫疾患
a.全身性エリテマトーデス[紅斑性狼瘡(SLE)]
b.慢性関節リウマチ(RA)
c.強皮症[全身性硬化症(PSS)]
d.多発性筋炎
e.多発性結節性動脈炎(PN)
f.橋本甲状腺炎[橋本病]
g.シェーグレン症候群
D アレルギー(allergy)
1 アレルギーとは
2 アレルギーの5型
a.I型(アナフィラキシー型反応)
b.II型(細胞傷害型反応)
c.III型(免疫複合体による反応)
d.IV型(遅延型反応)
9 腫瘍
A 腫瘍(neoplasm,tumor)の一般
1 腫瘍の定義
2 肉眼的形態
a.腫瘍の外形
b.腫瘍の色調
c.腫瘍の硬さ
d.腫瘍の二次変化
3 腫瘍細胞
a.腫瘍細胞
b.細胞骨格
c.腫瘍マーカー
4 腫瘍の組織構造
5 腫瘍の発生諸段階
a.腫瘍の発生の機構
b.前癌性病変
c.腫瘍の増殖と進展
d.早期癌,不顕性癌
e.進行癌,末期癌
f.転 移
6 生体への影響
a.局所への影響
b.全身への影響
7 発生原因
a.癌の外因
b.癌の内因
8 癌の診断と治療
a.癌の診断
b.癌の治療
B 腫瘍の分類
1 良性腫瘍
a.良性上皮性腫瘍
b.良性非上皮性腫瘍
2 悪性腫瘍
a.悪性上皮性腫瘍〔癌種(carcinoma)〕
b.悪性非上皮性腫瘍
〔付〕主要な癌
a.胃 癌
b.肺 癌
c.大腸癌
d.肝臓癌
e.腎細胞癌
f.子宮癌
g.乳 癌
h.小児がん
10 先天性異常
A 先天性異常総論
1 遺伝子,染色体とは
2 単因子性遺伝の形式をとる疾患
a.X染色体関連劣性遺伝を示す疾患
b.常染色体優性遺伝を示す疾患
c.常染色体劣性遺伝の形式をとる疾患
3 多因子性遺伝の形式をとる疾患
B 奇形の原因
1 染色体異常に基づく疾患
a.染色体異常の基本型
b.常染色体異常による疾患
c.性染色体異常による疾患
2 胎児への環境的影響(催奇形因子)
a.ウイルス感染
b.放射線
c.薬剤や毒物
d.酸素欠乏
C 奇形成立の時期
D 奇形の種類
1 二重体
2 単体奇形
a.筋・骨格系
b.顔面,口腔
c.消化器系
d.心 臓
e.泌尿器・生殖器系
f.神経系
付録1 運動器の病理
A 骨の病理
1 骨・軟骨の構造
2 先天性骨系統疾患
a.軟骨形成不全症
b.骨形成不全症
c.大理石病
d.マルファン症候群
3 骨の萎縮
4 骨の循環障害
a.骨梗塞
5 骨の代謝異常疾患
a.骨粗鬆症
b.骨のページェット病
c.内分泌異常
d.ビタミン欠乏症
6 炎 症
a.非特異性炎
b.特殊性炎
7 組織球増殖症(histiocytosis X)
a.好酸球性肉芽腫
b.レッテラー・シーベ病
c.ハンド・シュラー・クリスチャン病
d.ゴーシェ病
8 腫 瘍
a.原発性骨腫瘍
b.骨髄腔の腫瘍
B 関節の病理
1 関節の構造
2 先天性異常
a.先天性股関節脱臼
b.先天性内反足
3 代謝障害
a.痛風
4 炎 症
a.急性関節炎
b.慢性関節炎
c.特殊性関節炎
5 リウマチとその類縁疾患
a.慢性関節リウマチ
b.若年性関節リウマチ(スティル病)
6 変形性関節症
7 腫 瘍
a.ガングリオン
b.腱鞘巨細胞腫
c.滑膜肉腫
C 骨格筋
1 循環障害
a.出 血
b.梗 塞
2 退行性病変(代謝障害)
a.進行性筋ジストロフィー症
b.神経原性筋萎縮
3 重症筋無力症(myasthenia gravis)
4 炎 症
a.化膿性筋炎
b.ワイル病
c.ウイルス性筋炎
d.多発性筋炎,皮膚筋炎
5 腫 瘍
a.横紋筋肉腫
付録2 脳死の判定基準
a.脳死の判定基準
参考文献
欧文索引
和文索引