やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第4版の序
 2013年に厚生労働省より『保健師助産師看護師国家試験出題基準 平成26年版』が発表された.
 『平成22年版』では中項目や小項目として挙げられていた「細胞・組織」「体液」「体温」の分野が大項目になり,内容も拡充された.細胞・組織は,がんの診断・治療や遺伝子治療,再生医療との関わりが深く,今後ますます必要とされる知識である.一方,体液と体温は,生活の中で必要とされる最も基本的な医療知識であり,脱水症や発熱などの対応は誤ると重篤な症状を引き起こす可能性がある.
 これらの状況を受けて,看護師を目指す学生に,臨床の現場で必要とされる解剖生理学の基礎知識を十分に理解してもらうために,内容の見直しを行い,第4版を発行する運びとなった.
 今回の改訂に当たって次の点に留意した.
 1)新しい国家試験出題基準に沿った章立てとした.
 2)カラーの口絵として,小腸と腎臓の組織像,脳のMRI画像など,臨床の現場で役立つ画像を追加した.
 3)さらに口絵において,最先端医療を理解するための基礎知識を追加した.
 4)血圧と体温に関しては,臨床的な理解を深められるよう,具体例を加えた解りやすい表現とした.
 5)各章の最後の確認問題には,近年の看護師国家試験に出題された問題を追加した.
 第4版が,人体の構造と機能に関する基礎知識を理解する上で,また国家試験に対処する上でよりいっそう役に立つことを心より願っている.
 最後に,第4版改訂に当たって,ご尽力頂いた医歯薬出版株式会社の竹内大氏に深く感謝の意を表する.
 2014年12月14日
 編集者および執筆者一同

第3版の序
 2008年に看護基礎教育のカリキュラムが改正され,「病気の理解」に必要な人体の解剖生理学の基礎知識を,総合的に理解することが求められるようになった.看護師国家試験においても,基礎知識を重視する傾向が見られる.これらの状況を受けて,看護師を目指す学生に,比較的短い授業時間で解剖生理学の基礎知識を十分に理解してもらうために,全面的に見直しを行い第3版を発行する運びとなった.
 今回の改訂に当たって次の点に留意した.
 1)新しいカリキュラムに沿った章立てとした.
 2)近年の医学の進歩で明らかとなった新しい基礎知識を加えた.
 3)各章の最初に,学習する重要事項となるキーワードを新たに加えた.
 4)臨床に必要な解剖生理学的基礎知識を説明する注を加えた(正常な働きは●,病的症状は★).
 5)各章の最後に確認問題を加えた.確認問題には,近年の看護師国家試験に出題された問題と関連する問題を多く取り込んだ.
 第3版が,人体の構造と機能に関する基礎知識を理解する上で,また国家試験に対処する上でよりいっそう役に立つことを心より願っている.
 最後に,第3版改訂に当たって,ご尽力頂いた医歯薬出版株式会社の竹内大氏に深く感謝の意を表する.
 2011年11月8日
 編集者および執筆者一同


第2版の序
 2002年1月に本書を発刊して以来2度の国家試験があった.問題を見ると,これまでは解剖生理学の国家試験問題としては適当ではないと考えていた病態生理的あるいは病気に関する試験問題もわずかであるが見られるに至っている.このような状況を受けて第2版として内容の一部を改訂した.
 まず各章の最初にその章で理解しておくべき内容を示し,学習の指針として便宜を図った.さらに,今後の国家試験の多様な出題内容にも対処できるように再度全面的に見直しをした.脚注についても重要な病態用語はゴシック書体で強調するように改めた.
 初版以来,分かりやすい図と文章によって解剖生理学の重要事項を理解しやすいように配慮してきた.また国家試験にも対処できるような内容にしてきたつもりである.とくに看護を志す学生の方々から良い評判を得て,編集者および著者一同嬉しく思っている.第2版が人体の構造と機能に関する基礎知識や考え方を理解する上で,また国家試験に対処する上でより一層役立つことを心より願っている.
 2003年10月
 編集者および著者一同

第1版の序
 看護を志す学生が最初に人体について学ぶ学問が「人体の構造と機能」である.この分野の学問は,これまでは解剖学と生理学とに分離して扱ってきた.近年,カリキュラムに変更があり,解剖学と生理学を有機的に繋いで人体の構造と機能を総合的に学ぶことが求められるようになり,教科書も生理学・解剖学が1冊に収められる傾向が出てきた.従来は,解剖学と生理学の学習内容を1冊の教科書に別々に取り込むのみのものであったが,解剖学と生理学の統合を図る時期に来ているように思う.
 本書では,現在の新しいカリキュラムで要求されている「人体の構造と機能」に関する学問内容を従来の解剖学・生理学の内容から厳選し,知識の融合を図ることを目的とした.看護の目的の達成には,患者に接する時に必要な臨床医学を修得することも必要であると思われる.本書の作成に当たり臨床医学の基礎となる解剖・生理の知識や理論をわかりやすくまとめることに注意を払った.
 本書を学ぶ学生は,3年制の専門学校,短大,4年制の大学に広く分布することが予想される.それぞれの場所で必要とされる内容や量および質に多少の余裕を持った教科書とするために,本文では必要とされる基本的内容を記載し,詳しい知識は脚注の文章や参考図を用いて記載した.また,脚注を2通りに分けた.1つは正常な働きの理解のため,もう1つは病的症状の理解のためである.前者には注(○)の印,後者には注(☆)の印をつけた.通常,脚注部分と参考図の部分は,省略して学んでかまわない.必要な知識の中でも特に重要なキーワードはタイトルに用い,文中ではゴチック書体で強調するようにした.タイトルとゴチック書体のキーワードの内容は是非とも理解する必要がある.加えて,2色刷り,特に血管・神経等については3色刷りの特徴を生かし,極力分かりやすい図の作成に心がけた.
 医学専門用語は一般的に医学用語辞典で確立されている.極力,「生理学用語集」(南江堂),「医学大辞典」(医歯薬出版)(南山堂),「生化学辞典」(東京化学同人)の用語に従った.それでもまだ混乱をきたす用語も少なくない.とくに外来語の化学物質名,人名などを日本語で表現する場合,決まりがあやふやな部分もある.英語名を文中に最小限入れることによって誤解をまねかないようにした.
 本書で,体の構造と働きに関する基礎知識や考え方を理解し,臨床医学の理解,将来の看護の仕事に役立ててほしいと心から願う.
 最後に本書の内容校正に御協力頂いた三木祐子さん:東京大学大学院(医学系)客員研究員(発達医科学)に心より感謝する.また,本書の執筆にあたり,常に励ましと惜しみない協力を頂いた医歯薬出版株式会社の工藤嘉矩氏,竹内大氏に深く感謝の意を表する.
 平成13年10月1日
 編集者および執筆者一同
 口絵
 第4版の序
 第3版の序/第2版の序
 第1版の序
第1章 細胞,組織,器官,器官系
 A 人体の構成と生命活動
  1)生命現象
  2)細胞,組織,器官,器官系
 B 細胞
  1)細胞膜
  2)細胞質と細胞小器官
   (1)ミトコンドリア
   (2)小胞体とリボソーム
   (3)ゴルジ装置(ゴルジ体)
   (4)リソソーム(ライソソーム,ライソゾーム)
   (5)細胞骨格 (6)中心体
  3)核
 C 遺伝子と遺伝情報
  1)ゲノムと遺伝子
  2)細胞分裂と染色体の複製
   (1)体細胞分裂 (2)減数分裂
  3)タンパク質合成
 D 組織
  1)上皮組織
  2)支持組織
  3)筋組織
  4)神経組織
 E 器官と器官系
  1)器官
  2)器官系
第2章 恒常性〈ホメオスタシス〉と生体リズム
 A 内部環境の恒常性
  1)細胞外液と内部環境
  2)恒常性とその維持機構
 B 生体のリズム
  1)サーカディアンリズムと体内時計
  2)睡眠・覚醒と自律神経・内分泌機能の日内リズム
  3)日内リズムの変更と正常化
  4)短いリズムと長いリズム
第3章 運動系
 A 運動器系とは
  1)運動の仕組み
  2)身体の区分と表示
   (1)身体の区分 (2)解剖学的な体位
   (3)解剖学的な表示
  3)運動の方向
  4)姿勢:体位と構え
   (1)立位 (2)座位 (3)臥位
  5)運動時の各器官の働き
 B 骨格
  1)骨の構造と機能
   (1)骨の生理作用 (2)骨の形状
   (3)骨の構造 (4)軟骨の構造
   (5)骨の代謝 (6)骨の代謝障害
   (7)骨の成長
  2)全身の骨格
  3)身体の支柱:脊柱
   (1)椎骨の一般的な形状と連結
   (2)各椎骨の特徴
   (3)脊柱の生理的弯曲
  4)胸郭
  5)四肢の骨
   (1)上肢帯の骨格 (2)自由上肢の骨格
   (3)下肢帯の骨格 (4)自由下肢の骨格
  6)頭蓋骨
   (1)脳頭蓋と顔面頭蓋
   (2)頭蓋の腔所 (3)縫合と泉門
 C 関節
  1)関節の構造と機能
   (1)関節の種類 (2)関節の構造
   (3)肩関節・肘関節・股関節・膝関節
  2)関節可動域〈ROM〉
 D 骨格筋
  1)骨格筋の構造と機能
   (1)骨格筋の作用
   (2)骨格筋と筋電図
   (3)骨格筋の構造
   (4)筋線維と筋原線維
  2)筋収縮の機構
   (1)筋収縮の仕組み
   (2)筋収縮のエネルギー代謝
   (3)等張性収縮と等尺性収縮
  3)全身の骨格筋
  4)抗重力筋
   (1)固有背筋(深背筋)
   (2)腹筋群と鼠径靭帯
  5)四肢の筋
   (1)上肢帯の筋 (2)上腕の筋
   (3)前腕の筋 (4)手の筋
   (5)下肢帯の筋 (6)大腿の筋
   (7)下腿の筋 (8)足の筋
  6)頚部の筋
  7)頭部の筋
   (1)表情筋(顔面筋) (2)咀嚼筋
  8)呼吸筋
   (1)肋間筋群 (2)横隔膜
   (3)胸腹部の筋と呼吸運動
  9)骨盤底筋
 E 運動の調節
  1)骨格筋の神経支配
   (1)上位運動ニューロン
   (2)下位運動ニューロン(α運動神経)と運動単位
   (3)運動の調節 (4)筋紡錘と腱器官
  2)運動反射
   (1)脊髄反射 (2)脳幹反射
第4章 神経系
 A 神経系とは
  1)神経系の働き
  2)中枢神経系と末梢神経系
  3)体性神経系と自律神経系
  4)求心性神経と遠心性神経
 B 神経細胞と神経組織
  1)神経細胞(ニューロン)
  2)グリア細胞(神経膠細胞)
  3)神経細胞と情報伝達
   (1)神経細胞の興奮と伝導
   (2)静止電位 (3)活動電位
   (4)伝導の一般的仕組み
   (5)跳躍伝導
   (6)興奮の伝達─シナプス
   (7)シナプスの構造
   (8)シナプス伝達の特徴
   (9)神経伝達物質
 C 中枢神経系
  1)中枢神経系の構造
  2)中枢神経系の統合機能
  3)大脳の構造と機能
   (1)新皮質
   (2)大脳の高次神経機能
   (3)大脳の電気活動─脳波
   (4)大脳辺縁系 (5)大脳基底核
  4)視床と視床下部の構造と機能
   (1)視床 (2)視床下部
  5)脳幹の構造と機能
   (1)脳幹の構造 (2)脳幹の反射中枢
  6)小脳の構造と機能
  7)脊髄の構造と機能
   (1)脊髄の構造 (2)脊髄の機能
   (3)伝導路
  8)中枢神経系の保護と栄養
   (1)髄膜 (2)脳室
   (3)脳脊髄液 (4)脳血流
 D 末梢神経系
  1)脳神経
  2)脊髄神経と神経叢
   (1)脊髄神経の起始部
   (2)脊髄神経の走行
  3)自律神経系
   (1)自律神経系の特徴
   (2)交感神経系の特徴
   (3)副交感神経系の特徴
   (4)自律神経系の調節
   (5)内臓求心性線維
   (6)自律神経系の中枢
第5章 感覚器系
 A 感覚の一般的性質
  1)感覚の種類
  2)感覚の特徴
   (1)適刺激 (2)刺激の強さと感覚
   (3)感覚の順応 (4)感覚の認識
   (5)感覚入力の調節
   (6)感覚と情動
   (7)感覚刺激と反射
 B 視覚
  1)眼球の構造
   (1)眼球 (2)網膜と光の受容
   (3)眼球の付属器
  2)視力と視野
   (1)視力 (2)遠近の調節
   (3)明るさの調節 (4)視野
  3)色覚
  4)視覚の伝導路
  5)眼球運動
  6)眼球に関する反射
   (1)対光反射 (2)近見反応
 C 聴覚
  1)耳の構造
   (1)外耳 (2)鼓膜 (3)中耳
   (4)内耳 (5)聴覚伝導路
  2)聴覚と聴力
   (1)聴覚 (2)聴力
 D 平衡感覚
  1)平衡器官の構造
   (1)前庭 (2)半規管(三半規管)
  2)平衡感覚
   (1)平衡感覚の伝導路
   (2)平衡感覚による調節と反射
 E 味覚
  1)味覚受容器
  2)味覚伝導路
  3)味覚の性質と舌の体性感覚
 F 嗅覚
  1)嗅覚受容器と嗅覚伝導路
  2)嗅覚の性質
 G 体性感覚
  1)皮膚の構造と機能
   (1)皮膚 (2)皮膚の付属器官
   (3)皮膚の血管とリンパ管
   (4)皮膚の機能
  2)皮膚感覚の種類と受容器
   (1)機械的感覚 (2)温度感覚
   (3)痛覚 (4)かゆい感じ
   (5)くすぐったい感じ
   (6)皮膚分節
  3)深部感覚の種類と受容器
   (1)位置覚 (2)深部痛覚
   (3)その他の感覚
  4)体性感覚の伝導路
 H 内臓感覚
  1)内臓感覚の受容器と機能
  2)粘膜と漿膜
   (1)粘膜 (2)漿膜
 I 痛覚
   (1)痛覚の質
   (2)表在性痛覚(皮膚の痛み)
   (3)深部痛覚 (4)内臓痛覚
   (5)痛みによる反応
   (6)痛みの抑制系
第6章 循環系
 A 循環系とは
  1)心臓血管系
  2)体循環と肺循環
  3)動脈と静脈,毛細血管
 B 心臓
  1)心臓の構造
   (1)心臓の外形 (2)心室と心房
   (3)心臓の弁 (4)心臓壁と心嚢
  2)心筋の基本的性質
  3)ペースメーカーと刺激伝導系
  4)心臓の活動と検査
   (1)心周期 (2)心音
   (3)心拍数 (4)心拍出量
   (5)心筋の電気現象と心電図
   (6)心電図の異常
  5)心機能の調節
 C 血管系
  1)動脈・静脈・毛細血管
   (1)血管壁の構造
   (2)動脈の特徴 (3)静脈の特徴
   (4)毛細血管の特徴
   (5)血管の自律神経支配
  2)肺循環
  3)体循環
   (1)動脈系 (2)静脈系
  4)各部位の循環
   (1)冠循環(冠状循環)
   (2)脳循環 (3)腹腔内循環
   (4)上肢の循環系
   (5)下肢の循環系
  5)胎児の血液循環
 D 血液循環と循環調節
  1)血圧
  2)脈拍
  3)血圧の調節
   (1)血圧を調節する要因
   (2)局所性調節
   (3)ホルモン性調節
   (4)自律神経性調節
   (5)高位中枢からの影響
 D リンパ系
  1)リンパ
  2)リンパ管の構造と機能
   (1)リンパ循環の成り立ち
   (2)リンパの流量とリンパ系の働き
第7章 血液
 A 血液の成分と機能
  1)血液の物理化学的特性
  2)血液の働き
  3)血液の成分
  4)造血と造血因子
  5)赤血球
   (1)形状と機能 (2)赤血球の検査値
   (3)生成と破壊 (4)貧血
  6)白血球
   (1)形状と機能 (2)生成と寿命
  7)血小板
   (1)形状と機能 (2)生成と破壊
  8)血漿
   (1)血漿の成分 (2)血清と血餅
   (3)機能
 B 止血機構
  1)一次止血(血小板血栓)
  2)二次止血(血液凝固)
   (1)血液凝固
   (2)凝固時間と出血時間
  3)線維素溶解
  4)凝固阻止物質
  5)血管内凝固と出血性疾患
 C 血液型
  1)ABO式血液型
  2)Rh式血液型
第8章 体液
 A 体液とは
  1)体液とその区分
  2)体液の電解質組成
  3)体液量と水分の出納バランス
  4)物質の移動
 B 体液の調節
  1)細胞外液の浸透圧
    (1)浸透圧の恒常性
    (2)浸透圧の調整
    (3)膠質浸透圧 (4)脱水症と浮腫
  2)細胞外液の酸塩基平衡
   (1)酸塩基平衡の恒常性
   (2)アシドーシスとアルカローシス
   (3)呼吸性の機序による酸塩基平衡の障害
   (4)代謝性の機序による酸塩基平衡の障害
第9章 生体の防御機構
 A 生体防御機構とは
  1)非特異的防御機構と特異的防御機構(自然免疫と獲得免疫)
  2)生体防御機構に関わる因子
 B 非特異的防御機構
  1)皮膚や粘膜による生体表面のバリア
  2)食細胞(マクロファージと好中球),好酸球と好塩基球
   (1)食細胞とは
   (2)単球とマクロファージ
   (3)好中球 (4)好酸球と好塩基球
  3)サイトカインと補体
   (1)サイトカイン (2)補体
  4)炎症
 C 特異的防御機構〈免疫系〉
  1)抗原と抗体
   (1)抗原 (2)抗体
  2)免疫系の細胞
   (1)B細胞(Bリンパ球)と形質細胞
   (2)T細胞(Tリンパ球)
   (3)免疫記憶細胞
   (4)獲得免疫の多様性
  3)液性免疫と細胞性免疫
  4)アレルギー
   (1)自己免疫疾患
   (2)アレルギーの分類
   (3)子どものアレルギー・マーチ
 D リンパ系組織(リンパ系器官)
   (1)骨髄 (2)胸腺 (3)脾臓
   (4)リンパ節 (5)扁桃
第10章 呼吸器系
 A 呼吸器系とは
  1)外呼吸と内呼吸
  2)換気
  3)呼吸器系
 B 気道
  1)鼻腔
  2)咽頭と喉頭
   (1)咽頭 (2)喉頭
  3)声帯と発声
  4)気管と気管支
 C 肺
  1)肺の構造と機能
   (1)気管支枝と細気管支
   (2)肺胞 (3)肺の動静脈
  2)胸膜と縦隔
 D 呼吸
  1)呼吸筋の構造
  2)胸郭と呼吸運動
   (1)胸郭 (2)吸息 (3)呼息
   (4)胸腔内圧
  3)呼吸機能の測定
   (1)肺気量 (2)呼吸数
   (3)肺胞換気量
  4)ガス交換
   (1)肺におけるガス交換
   (2)組織におけるガス交換
  5)酸素・二酸化炭素の運搬
   (1)血液による酸素の運搬
   (2)血液による二酸化炭素の運搬
   (3)呼吸による体液の酸塩基平衡
  6)呼吸の調節
   (1)呼吸中枢
   (2)呼吸に影響を与える因子
   (3)呼吸音 (4)異常呼吸
   (5)特殊環境の呼吸への影響
第11章 消化器系
 A 食物摂取と消化器系
  1)消化器系とは
  2)消化器系の働き
  3)栄養と代謝
  4)消化管壁の構造
 B 咀嚼・嚥下
  1)歯・口腔の構造と機能
   (1)口蓋 (2)舌 (3)歯
   (4)唾液腺 (5)咀嚼
  2)咽頭の構造と機能
  3)食道の構造と機能
  4)嚥下
 C 消化と吸収
  1)胃の構造と機能
   (1)胃の構造 (2)胃運動
   (3)胃液分泌
  2)小腸の構造と機能
   (1)小腸の構造
   (2)小腸壁の構造
   (3)小腸の運動
   (4)小腸における消化
   (5)小腸における吸収
  3)大腸の構造と機能
   (1)大腸の構造 (2)大腸壁の構造
   (3)大腸の運動と分泌 (4)排便
  4)膵臓の構造と機能
   (1)膵臓の構造 (2)膵臓の機能
  5)肝臓と胆嚢・胆道の構造と機能
   (1)肝臓の構造 (2)肝小葉の構造
   (3)肝臓の機能
   (4)胆嚢・胆道の構造と機能
  6)消化管運動・消化液分泌と反射
  7)腹膜と腹膜腔
  8)食欲
第12章 代謝
 A 物質代謝とエネルギー代謝
  1)同化作用と異化作用
  2)酵素
  3)エネルギー代謝
   (1)基礎代謝
   (2)身体活動時のエネルギー代謝
 B 栄養とエネルギー
  1)栄養素
  2)エネルギー必要量
  3)食事摂取基準
 C 物質代謝
  1)炭水化物(糖質)の代謝
   (1)糖質とは (2)糖質の働き
   (3)糖質のエネルギー代謝
   (4)糖質の物質代謝
  2)脂質(脂肪)の代謝
   (1)脂質とは (2)脂質の働き
   (3)脂質の代謝
  3)タンパク質の代謝
   (1)タンパク質とは
   (2)タンパク質の働き
   (3)タンパク質の代謝
  4)核酸の代謝
   (1)核酸とは (2)核酸の働き
   (3)核酸の代謝
  5)ビタミン・ミネラルの代謝
   (1)ビタミン
   (2)ミネラル(無機質)
  6)水
第13章 泌尿器系
 A 尿の生成
  1)泌尿器系
  2)腎臓の構造と機能
   (1)腎臓の構造 (2)腎臓の機能
   (3)尿の生成 (4)ネフロンの構造
   (5)腎臓の血管系
  3)糸球体における濾過
  4)尿細管における再吸収と分泌
  5)腎機能の測定
   (1)腎血流量
   (2)腎血漿流量と糸球体濾過量
   (3)クリアランス
  6)尿の組成
 B 体液の調節
  1)浸透圧の調節─抗利尿ホルモン
  2)細胞外液量の調節─レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系
  3)体液pHの調節
 C 排尿
  1)尿管の構造と機能
  2)膀胱の構造と機能
  3)尿道の構造と機能
  4)膀胱と尿道の神経支配
  5)蓄尿
  6)排尿反射
第14章 体温調節
 A 体温
  1)体温のなりたち
   (1)体温のバランス (2)体温の変動
  2)核心温度と外殻温度
 B 体温の調節
  1)体熱の産生(産熱)
   (1)基礎代謝量
   (2)ホルモンの作用 (3)ふるえ
   (4)自律神経の作用 (5)その他
  2)体熱の放散(放熱)
   (1)放射 (2)伝導と対流
   (3)蒸発(蒸散と発汗)
   (4)皮膚血管拡張
  3)温度受容器と体温調節中枢
  4)体温調節反応
 C 体温の異常
  1)発熱
  2)熱中症
  3)低体温症
第15章 内分泌系
 A ホルモンの種類
  1)ホルモンの化学的性質
  2)ホルモンの受容体
 B ホルモン分泌の調節
  1)階層的支配
  2)フィードバック機構
  3)血液成分による調節
  4)自律神経による調節
 C 内分泌器官の構造とホルモンの機能
  1)視床下部・下垂体
   (1)視床下部ホルモン
   (2)下垂体前葉ホルモン
   (3)下垂体後葉ホルモン
   (4)下垂体中葉ホルモン
  2)甲状腺
   (1)甲状腺ホルモン(T3とT4)の作用
   (2)甲状腺ホルモンの分泌調節
   (3)カルシトニンの作用
  3)上皮小体(副甲状腺)
   (1)副甲状腺ホルモン
   (2)血漿Ca2+濃度の調節
  4)膵島(ランゲルハンス島)
   (1)インスリン (2)グルカゴン
   (3)ソマトスタチン (4)血糖調節
  5)副腎皮質
   (1)糖質コルチコイドの作用と分泌調節
   (2)電解質コルチコイド(アルドステロン)の作用と分泌調節
   (3)副腎アンドロゲン
  6)副腎髄質
   (1)アドレナリンとノルアドレナリンの作用
   (2)副腎髄質ホルモンの分泌調節
  7)消化管ホルモン
  8)腎臓のホルモン
  9)性腺ホルモン
   (1)精巣からの男性ホルモン
   (2)卵巣からの女性ホルモン
  10)その他のホルモン
   (1)松果体のホルモン
   (2)心房のホルモン
第16章 生殖と老化
 A 生殖とは
 B 女性の生殖器系
  1)卵巣の構造と機能
  2)卵管・子宮・膣の構造と機能
  3)女性の外生殖器
  4)性周期
   (1)卵巣周期
   (2)月経周期(子宮内膜周期)
   (3)低温期と高温期
  5)妊娠・分娩・産褥
   (1)受精・着床・妊娠 (2)分娩
   (3)産褥
  6)乳房
   (1)乳房と乳腺
   (2)乳汁の産生と分泌
 C 男性の生殖器系
  1)精巣・精巣上体の構造と機能
  2)精子の形成
  3)付属生殖腺の構造と機能
  4)男性の外生殖器
 D 受精と発生
  1)受精
  2)性の決定
  3)胎児の発生と発育
   (1)発生 (2)卵膜,胎盤と臍帯
   (3)胎児の発育
 E 成長と老化
  1)個体の成長
   (1)身長・体重の経時的変化と身体各部位の成長
   (2)各器官の成長
   (3)身体機能の発達
  2)更年期
  3)老化
    (1)細胞の寿命
    (2)生理的老化の特徴
   (3)身体機能の加齢変化
確認問題
 第1章 細胞,組織,器官,器官系
 第2章 恒常性〈ホメオスタシス〉と生体リズム
 第3章 運動系
 第4章 神経系
 第5章 感覚器系
 第6章 循環系
 第7章 血液
 第8章 体液
 第9章 生体の防御機構
 第10章 呼吸器系
 第11章 消化器系
 第12章 代謝
 第13章 泌尿器系
 第14章 体温調節
 第15章 内分泌系
 第16章 生殖と老化

 参考図書
 略語表
 索引