やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 第43回理学療法士・作業療法士国家試験は平成20年3月2日(日)に実施され,合格者は平成20年4月7日に厚生労働省より発表されました.試験問題数は昨年と同じで,理学療法と作業療法それぞれに専門問題100問(午前),共通問題100問(午後)が出題されました.
 本年度の受験者数,合格者数および合格率は以下の通りでした.
 理学療法士 7,997人 6,924人 86.6%
 作業療法士 5,783人 4,257人 73.6%
 合格率は過去10年の試験で理学療法士,作業療法士ともに最低となっています.
 厚生労働省から発表された合格基準は次の通りです.理学療法士,作業療法士とも,
 一般問題を1問1点,実地問題を1問3点とし,得点が総得点の60%以上の者を合格とする.ただし,実地試験において,42点以下の者は不合格とする.
 今年度の試験で採点除外等の取り扱いをした問題は,理学療法士の専門問題(午前)の問題17,28,43,52,78,作業療法士の専門問題(午前)の問題6,23,33,36,43,45,55,56,63,64,79,共通問題(午後)の問題17,34,49,53,64,85,99の合計23問でした.
 一昨年度から全問題の正答値表が厚生労働省のホームページで発表されるようになりました.
 X(2)タイプ(設問に対して5つの選択肢を置き,2つの正解肢を選ぶ)の出題形式の問題は,当初,実地問題に4〜5問出題されていたものが漸増して,本年度は理学療法士の専門問題に42問,作業療法士の専門問題に40問,共通問題に32問出題されています.
 出題内容は採点除外等の取り扱いをした23問のうち,10問の理由として「現時点では受験者レベルとしては難しすぎる……」等の注釈が付いていることや,出題形式のX(2)タイプの問題の比率が増加していることは,相対的に難度が高まっているといえましょう.日頃から選択肢の単答式やX(2)タイプの問題の学習をしておくことが重要です.
 本書は第39回から第43回までの5年間の全問題が掲載されております.本書の構成は,問題,解答,解説からなります.
 問題は,可能な限り原文に則して記載し,図や写真は縮小してあります.
 解答は,基本的には厚生労働省が公表したものとしてあります.
 解説は,解答を導き出すのに参考となることがらを限られたスペースのなかにメモ程度に記載しました.
 パーソナルコンピュータで学習できるように,付録にCD-ROM(第29-42回分を収録)を添付しました.対応機器と操作方法は巻末のマニュアルをご覧ください.
 本書の解答,解説,CD-ROM等でお気づきの点,また構成についてご意見がございましたら編集部宛にご教示くださいますようお願い申し上げます.
 来る第44回の理学療法士・作業療法士国家試験には,どうか本書を存分に活用されて,見事全員が合格されますよう編集部一同心からお祈り申し上げます.
 2008年5月
 医歯薬出版編集部
 はじめに

第39回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題
第40回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題
第41回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題
第42回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題
第43回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題

 付録 CD-ROM取扱説明書