やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第3版の序

 本書の初版が1979年に出版されてから23年が経過した.この間,運動学を応用することによって運動障害を理解する試みが複数の領域で展開されてきた.また運動学的分析や運動力学的分析,動的筋電図の手法の開発も進められた.さらにコンピュータの普及によって複雑なデータ処理も日常的に可能になっている.
 他方,運動のプランおよびプログラムとその実行,また開ループあるいは閉ループモードによる運動制御などをめぐる諸モデルとその検証もなされてきた.しかしながら,それらのモデルは,それぞれが異なる記述レベルに属している.それを反映するかのように,運動障害の分析の背景にある領域も,運動の拘束条件と運動力学の応用,反射運動と神経生理学の応用,刺激・応答の運動行動と心理学の応用あるいは神経心理学や認知科学の利用となっている.
 運動障害は,臨床医学では症候群として扱われる.いろいろな組織,器官あるいは器官系の機能障害がどのような運動障害をもたらすのか,それらの現象はどのように説明されているのかは臨床診断と関連するテーマである.他方,20 世紀前半の神経生理学を主たる理論的根拠として展開された20世紀後半の facilitation techniquesは,その有効性も臨床的な帰結による証拠が十分ではないようである.近年,中枢神経系の機能障害による運動障害に対するリハビリテーション医療では,世界的におこっている医療改革の影響の下,課題指向的訓練法(task-oriented training)が強調されている.人々の生活機能にとって不可欠な課題遂行のための運動機能の再建を目指してのことである.本書では,機能障害(impairment)と機能的制限(functional limitation)との関連を意識しつつ,記述を進めた心積もりである.21 世紀初頭におけるリハビリテーション医療や機能回復神経学の現状,中枢神経障害の患者あるいは障害者に対する理学療法と作業療法が治療的介入を通して検討すべき課題を読み取って下さることを願っている.
 今回の改訂では,入門書という立場を離れ,臨床運動学は運動障害に対してどのようなアプローチをするのかを概説することに努めた.企画の段階から,畏友長崎 浩教授の協力を得て,全面的に内容を改めた.ここに記して謝意を表したい.編集,整理に当たられた医歯薬出版株式会社の田所洋之氏にも心からお礼を申し上げる次第である.
 2002 年4月
 東北文化学園大学医療福祉学部
 中村隆一
 第3版の序
 第2版の序
 第1版の序

1 臨床運動学とは
 1.運動とは
 2.身体運動をめぐる研究小史
 3.臨床運動学の領域
  1)事象の記述レベルと階層構造
  2)運動制御と脳研究の枠組み
 4.障害のモデル
  1)医学モデルと障害モデル
  2)生活機能モデル(ICF)
  3)リハビリテーション医療にとっての障害
 5.運動障害の測定と評価
  1)測定と評価の枠組み
  2)機能障害
  3)機能的制限
  4)活動制限
  5)運動障害の測定方法
    (1)評定法
    (2)パフォーマンス測定
    (3)自己申告法
 6.評価尺度
  1)測定と評価
  2)尺度
  3)信頼性と妥当性
  4)運動能力指標を例題として
    (1)信頼性
    (2)妥当性
2 身体運動の分析
 1.運動分析の歴史
  1)運動学的分析
  2)運動力学的分析
  3)筋電図動作学
 2.動作と身体運動
  1)動作
  2)動作と運動パターン
  3)運動の自由度問題
 3.身体運動の分析レベルとその手法
 4.モトスコピー,モトメトリー,モトグラフィ
 5.運動学的分析
  1)時系列データ
  2)機器によるデータの計測
    (1)関節角度の計測
    (2)電気スイッチ
    (3)3 次元計測装置
    (4)加速度計
  3)データ処理
    (1)平滑化
    (2)速度と加速度
    (3)運動パターンの抽出
    (4)分散,自己相関,スペクトル
 6.運動力学的分析
  1)筋収縮の力学的性質の測定
    (1)筋張力
    (2)システム分析
  2)床反力計
  3)重力
  4)逆力学
 7.筋電図動作学
  1)表面筋電図と運動学
  2)観察と記録
  3)筋電図のデータ処理
    (1)全波整流
    (2)平均
    (3)積分
    (4)周波数分析
  4)診断補助的利用法
  5)動的筋電図
  6)運動制御論への利用
3 関節運動
 1.関節の構造と機能
  1)解剖学的分類
    (1)連結の様式
    (2)関節軟骨
    (3)滑膜
    (4)関節円板,関節半月
    (5)靱帯
  2)関節の成熟
    (1)発生過程
    (2)成長期
    (3)加齢による変化
  3)変形性関節症
    (1)変形性関節症の成因
    (2)臨床症候
    (3)機能評価
 2.関節の感覚
  1)形態と生理的機能
    (1)運動感覚
    (2)運動感覚の受容器
  2)随意運動と運動感覚
    (1)肢位と運動感覚
    (2)運動感覚の加齢変化
 3.関節運動の測定
  1)正常関節可動域
  2)静的関節運動の測定
    (1)自動的・他動的関節可動域
    (2)関節可動域測定時の留意点
  3)関節可動域測定の実際
    (1)測定肢位
    (2)角度計
    (3)測定時の注意
  4)特殊な関節可動域の測定法
    (1)テープ・メジャー法
    (2)水準器を応用した角度計
    (3)脊椎棘突起間の距離の計測
    (4)骨盤傾斜および頚部可動域の測定
    (5)X線写真による可動域測定
  5)動的関節運動の測定
 4.関節可動域測定の信頼性と妥当性
 5.過運動性関節
  1)正常過運動性関節
  2)病的過運動性関節
    (1)先天的に中胚葉性間葉組織系の形成不全によるもの
    (2)先天的であるが主として関節弛緩だけのもの
    (3)後天性(二次性)に関節弛緩を示すもの
 6.関節拘縮と関節強直
  1)関節拘縮
    (1)先天性関節拘縮
    (2)後天性の原因による関節拘縮
  2)関節強直
    (1)発生因による区分
    (2)病態因による区分
 7.関節の機能的肢位
  1)肩関節
  2)肘関節
  3)手関節
  4)指関節
  5)股関節
  6)膝関節

  7)足関節
 8.日常生活活動における関節の運動域
  1)無意識の姿勢における関節角度
  2)上肢の関節の運動域
  3)下肢の関節の運動域
4 筋活動と筋張力
 1.運動単位と筋線維タイプ
  1)運動単位とは
  2)筋線維の生理的性質
  3)神経支配比
 2.運動単位と筋収縮
  1)運動単位の活動参加
    (1)筋張力と活動参加
    (2)筋力の心理的限界と生理的限界
    (3)サイズの原理
    (4)運動単位の発射の随意制御
  2)持続性収縮と相動性収縮
    (1)持続性収縮
    (2)相動性収縮
    (3)筋疲労
  3)運動単位の発射頻度
  4)神経疾患と運動単位の活動参加
    (1)末梢神経障害
    (2)中枢神経障害
 3.筋収縮と張力
  1)張力と筋長および負荷と短縮速度
  2)筋収縮の諸相
    (1)筋収縮の様態
    (2)関節運動と筋収縮
    (3)等速性運動と筋張力
    (4)筋の断面積と張力
 4.筋の張力と電気的活動
  1)筋の電気的活動量と張力
    (1)等尺性筋収縮
    (2)非等尺性筋収縮
    (3)活動電位数とiEMG
  2)電気的活動効率
  3)臨床応用
    (1)筋疲労と筋電図
    (2)神経筋疾患と筋電図
 5.筋収縮の動特性
  1)筋電活動開始から筋力発生まで
    (1)筋活動から運動までの潜時の機構
    (2)各種の変数とその変動要因
    (3)他動運動とEMD,MT
    (4)中枢神経疾患とTLT,MT
  2)筋力の発生からその頂点まで
  3)システム論的分析
 6.臨床における筋力測定
  1)徒手筋力検査法
  2)筋力測定の諸側面
  3)筋収縮様態と測定方法
    (1)手筋力計
    (2)手持筋力計
    (3)固定式筋力計
    (4)等速性筋力計
    (5)テストの標準化
    (6)筋疲労の測定
5 反射と反応
 1.反射運動の位置づけ
  1)古典的反射学
  2)運動行動仮説と反射
  3)陽性徴候と陰性徴候
 2.安静時の筋活動
 3.筋緊張異常と姿勢
  1)筋緊張異常の種々相
  2)筋の他動的伸展――定性的分析
    (1)振子性(懸振性)
    (2)表面筋電図
  3)筋の他動的伸展――定量的分析
    (1)長潜時反射
    (2)刺激条件と単シナプス反射――痙縮の諸相
  4)関節疾患と筋痙縮
    (1)疼痛性筋痙縮
    (2)手内在筋優位手
 4.腱反射と H反射
  1)測定方法
  2)基準値の変動
  3)腱反射,H反射の変動要因
    (1)体位と構え
    (2)呼吸
    (3)イエンドラシック操作
 5.侵害受容反射
  1)腹壁反射
  2)バビンスキー徴候
  3)屈筋反射の筋電図
 6.モロー反射とびっくり反応
  1)モロー反射
  2)びっくり反応
 7.姿勢反射と立ち直り反射
  1)姿勢反射と陽性徴候
    (1)局在性平衡反応
    (2)体節性平衡反応
    (3)汎在性平衡反応
  2)生理的連合運動と病的連合運動
    (1)生理的連合運動と陰性徴候
    (2)病的連合運動と陰性徴候
  3)立ち直り反射と陰性徴候
    (1)頚部からおこり頭部に作用する立ち直り反射
    (2)迷路からおこり頭部に作用する立ち直り反射
    (3)体幹からおこり頭部と体幹に作用する立ち直り反射
6 不随意運動
 1.不随意運動とは
 2.不随意運動の分類
  1)2つの分類
    (1)活動状態に基づくもの
    (2)病因に基づくもの
 3.不随意運動の臨床
  1)観察法
  2)具体的な操作
  3)臨床的特徴と病因
    (1)振戦
    (2)間代
    (3)ミオクローヌス
    (4)固定姿勢保持困難
    (5)舞踏運動,バリズム,アテトーゼ,ジストニー178
 4.不随意運動の分析
  1)単純な随意運動課題
    (1)不随意運動と動作時間
    (2)指タッピング
  2)サイクログラフ
  3)表面筋電図
  4)加速度計
 5.不随意運動と障害
  1)障害問題の多様性
  2)不随意運動による障害の諸相
    (1)振戦の重症度評価法について
    (2)本態性振戦による能力低下の特徴
    (3)ジストニーと社会的不利
    (4)hastening phenomenonと動作障害
  3)不随意運動のある患者のリハビリテーション医療
    (1)振戦に対する重り負荷
    (2)急性脳無酸素症による動作時ミオクローヌスへの訓練法
7 随意運動
 1.随意運動とは
  1)行為,動作と身体運動
  2)随意運動の定義
  3)随意運動分析の枠組み
 2.随意運動を理解するための諸概念
  1)注意と覚醒
    (1)ボトルネック・モデル
    (2)容量モデル
  2)運動制御のアレン・塚原モデル
  3)随意運動の分析
    (1)動筋,拮抗筋,共同筋
    (2)開ループ制御と閉ループ制御
    (3)協調運動障害と行為障害
 3.反応時間
  1)反応時間研究の推移
  2)人間の運動発現と反応時間
  3)反応時間測定にかかわる注意事項
    (1)感覚刺激の要因
    (2)応答運動の要因
    (3)反応時間課題の諸相
  4)運動準備状態と運動開始
    (1)運動準備状態から運動開始へ
    (2)沈黙期
    (3)長潜時反射の変化
  5)premotor timeと motor time
    (1)筋張力の関数としてのPMTと MT
    (2)motor time(MT)の中枢制御
    (3)中枢神経障害と単純反応時間
    (4)高齢者,中枢神経障害患者と相動性筋収縮
  6)肢位と覚醒レベル
    (1)促通肢位と反応時間
    (2)促通肢位と急速運動の筋力
  7)足踏み,歩行中のプローブ反応時間
    (1)足踏み動作
    (2)歩行
  8)同時動作と反応時間の左右差
    (1)同期誤差
    (2)準備期の影響
    (3)運動方向の影響
  9)運動方向と運動パターン
    (1)肘関節屈曲運動と前腕回外運動
    (2)予告情報(プレキュー)の影響
    (3)課題条件と初期筋電活動
    (4)中枢神経障害と運動パターンに依存した反応時間差
  10)理学療法手技の検討
    (1)促通肢位と運動感覚性皮質促通
    (2)他動運動と運動発現
    (3)同時動作の利用
 4.上肢の動作
  1)手動制御とトラッキング
    (1)随意運動制御の単純モデル
    (2)急速運動と緩徐運動
    (3)上肢運動を修正するための反応時間――最小運動時間
    (4)トラッキングにおける修正の反応時間
    (5)複雑な技能を要するトラッキング
  2)上肢の単一動作
    (1)フィッツの法則
    (2)標的指向運動と運動時間
    (3)バリスティック運動
    (4)ランプ型視標追跡運動と運動失調
    (5)脳卒中患者のリーチ
  3)体性感覚消失と運動障害
    (1)空間定位の運動
    (2)運動技能の障害
    (3)速い運動と遅い運動,等尺性収縮
    (4)運動障害の特徴
  4)共同筋活動
    (1)肢位と共同筋
    (2)姿勢保持機構と意図的運動
  5)肢失行と左半球損傷
    (1)概念失行
    (2)観念運動失行
 5.上肢機能の評価
  1)リハビリテーション的アプローチと発達的アプローチ
  2)各種テスト
    (1)ジェブセン手機能テスト
    (2)手指機能検査(FQテスト)
    (3)運動年齢検査
    (4)腕機能テスト
    (5)脳卒中上肢機能検査
8 姿勢
 1.姿勢をめぐって
 2.立位姿勢と座位姿勢
  1)姿勢の安定性と力学的要因
  2)人体の重心と支持基底
  3)理想的立位姿勢と重心線
  4)立位姿勢の筋活動
    (1)抗重力筋の働き
    (2)下肢筋群の働き
    (3)体幹筋群の働き
    (4)腹筋の働き
  5)座位姿勢の特徴
 3.姿勢の記載と身体計測
  1)構えと体位
    (1)構え
    (2)体位
  2)機器による姿勢の記録
    (1)映像による方法
    (2)身体計測法
    (3)脊柱湾曲計
    (4)モアレ法
    (5)X線写真
  3)姿勢の類型
    (1)体型
    (2)美的姿勢
  4)よい姿勢と悪い姿勢
    (1)よい姿勢とは
    (2)姿勢と筋疲労,エネルギー消費
    (3)姿勢と心理
    (4)不良姿勢と腰背痛
 4.姿勢動揺検査法
  1)姿勢動揺測定の変遷
  2)姿勢動揺の測定
    (1)測定機器
    (2)姿勢動揺のパラメータ
    (3)検査時の課題
  3)姿勢動揺と運動障害
    (1)脚長差による姿勢動揺
    (2)転倒危険性のある者と姿勢動揺
    (3)体重の一部免荷と姿勢動揺
    (4)義足装着の姿勢動揺と最大歩行速度
    (5)脳卒中片麻痺患者の姿勢動揺と短下肢装具
 5.姿勢制御の神経機構
  1)感覚・運動パターンの結合セット
  2)姿勢戦略
  3)諸感覚情報の統合とその発達的変化
  4)環境変化に対応するための姿勢制御
    (1)応答パターンの諸相
    (2)神経運動共同作用仮説
    (3)姿勢制御機構の発達
    (4)中枢神経疾患と姿勢制御の障害
 6.立位姿勢の異常
  1)立位姿勢
  2)立位姿勢の安定性の検査法
  3)骨関節疾患の立位姿勢
    (1)脊柱の前弯と後弯
    (2)脊柱の側弯
    (3)下肢変形と立位姿勢
  4)神経疾患の立位姿勢
    (1)痙性片麻痺
    (2)痙性四肢麻痺
    (3)パーキンソン症候群
    (4)小脳性運動失調
    (5)筋ジストロフィー
 7.バランス反応と姿勢保持
  1)中枢神経疾患とバランス反応
  2)上肢のバランス反応
  3)下肢のバランス反応
  4)頭部と体幹のバランス反応
9 歩行
 1.歩行とは
  1)歩行とは何か
    (1)移動様式としての歩行
    (2)正常歩行の必要条件
    (3)歩行における力学的エネルギー変換モデル
    (4)歩行の中枢神経機構
  2)歩行と臨床医学
    (1)臨床診断のために
    (2)リハビリテーション治療のために
     3)機器を用いた歩行の分析
 2.歩行の周期性
  1)歩行の空間時間的変数
  2)歩行周期変数の測定法
    (1)10 m最大歩行速度
    (2)10 m歩行テスト
  3)歩行の運動条件
  4)歩行周期変数の身長補正
  5)歩行の性差と加齢変化
  6)歩行周期のパターン
    (1)歩幅-歩行率ダイアグラム
    (2)自由歩行の歩行周期パターン
    (3)自由歩行における歩行周期パターンの最適性
    (4)歩行周期パターンとエネルギーコスト
    (5)歩行-走行移行
 3.異常歩行,歩行障害の診断手引き
  1)問診について
    (1)歩行時の痛み
    (2)歩行開始の遅滞
    (3)突然におこった歩行困難
    (4)徐々に進行した歩行困難
  2)歩容について
    (1)骨関節障害
    (2)鎮痛歩行
    (3)麻痺性歩行
    (4)中枢神経障害
  3)歩行障害が観察される主要疾患
    (1)小児期におこるもの
    (2)壮年期におこるもの
    (3)老年期におこるもの
  4)高齢者の歩行障害への診断手引き
 4.移動の動作パターンと時間計測
  1)椅子間移動
    (1)動作の連合と運動技能
    (2)脳性麻痺児の移動動作
    (3)動作の連合からみたパフォーマンス
    (4)動作時間の発達的推移
  2)立って歩け時間測定
    (1)立って歩け検査における測定法
    (2)立って歩け時間計測
  3)歩行速度と障害意識,生活状況の関係
    (1)歩行障害の主観的評価と客観的測定
    (2)10 m最大歩行速度と生活活動
 5.歩行異常と歩行周期
  1)歩行周期変数の基準値
  2)病的歩行
    (1)中枢神経障害
    (2)下肢障害
     3)日常生活における歩行速度
 6.運動学的分析
  1)運動学的分析における注意事項
  2)正常歩行
    (1)重心の軌跡
    (2)下肢の関節運動
    (3)体幹と頭部の回旋
  3)病的歩行
    (1)中枢神経障害
    (2)下肢障害
 7.運動力学的分析
  1)床反力の意義
  2)運動力学的分析の諸相
  3)正常歩行
  4)病的歩行
    (1)変形性関節症(鎮痛歩行)
    (2)脳卒中片麻痺
    (3)パーキンソン病
    (4)筋ジストロフィー
    (5)異常歩行判定のための変数
  5)義足歩行
    (1)体幹の側屈
    (2)外転歩行と分回し歩行
    (3)伸び上がり歩行
  6)筋モーメントとパワー
    (1)定義
    (2)歩行中の筋モーメントと筋パワー
 8.筋電図ポリグラフ
  1)筋電図記録上の諸問題
  2)正常歩行
    (1)下肢筋群の活動パターン
    (2)上肢筋群の活動パターン
  3)病的歩行
    (1)痙性性麻痺
    (2)パーキンソン病
    (3)下腿切断
 9.歩行とエネルギー消費
  1)歩行時のエネルギー消費
    (1)エネルギー代謝
    (2)仕事としての歩行
    (3)効率
  2)エネルギー消費の測定
    (1)酸素消費量の測定
    (2)心拍数の測定
  3)正常歩行
    (1)エネルギー消費
    (2)PCI
    (3)重心の上方移動のためのエネルギー消費
  4)異常歩行
    (1)エネルギー消費
    (2)PCI
 10.脳卒中片麻痺患者の歩行訓練――新しい方向
  1)コンピュータ支援による歩行訓練(CAGT)
    (1)CAGTの概略
    (2)CAGTの有効性
    (3)歩行機能回復の予測
    (4)CAGTの適応
  2)部分的体重支持付きトレッドミル訓練
    (1)脊髄歩行中枢
    (2)脳卒中片麻痺患者に対するBWS

 文献
 索引