医学のあゆみ
281巻2号
免疫系の概日リズム
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2022年4月
- 注文コード:928102
- 雑誌コード:20472-4/9
内容紹介
・概日リズム(体内時計)は神経,内分泌,消化,代謝,循環など,さまざまな生命活動をコントロールしている.近年,これらの生体機能に加え,概日リズムによる免疫系の制御機構が明らかにされている.
・概日リズムが,リンパ球自身の生物時計や交換神経の活動,糖質コルチコイドなどを介してリンパ球のリンパ器官への集積を促し,免疫応答能を高めるというものである.
・今回の特集は概日リズムと免疫系の関係のみならず,概日リズムと免疫が関係する病態や疾患との関係性にも焦点を当てたものである.
目次
はじめに
生田宏一
グルココルチコイドによる免疫応答能の概日制御
榛葉旭恒・生田宏一
交感神経を介する免疫細胞動態の日内変動
鈴木一博
体内時計による免疫機能と癌の制御
大戸茂弘・他
アレルギー疾患と概日リズム
中尾篤人
体内時計による関節リウマチの制御
吉田幸祐・柱本 照
関節リウマチの特徴を考慮した時間薬物療法
藤 秀人
連載
オンラインによる医療者教育(23)(最終回)
コロナ有事における教員と学生のコミュニケーション−名古屋大学の事例
名古屋大学COVID-19対策WG学生委員
COVID-19診療の最前線から−現場の医師による報告(15)
呼吸療法:侵襲的人工呼吸管理とECMO概論
笠原 道・小倉崇以
バイオインフォマティクスの世界(4)
マイクロバイオームと臨床メタプロテオミクス:共棲細菌がチームで働く仕組みの解明
三浦信明
TOPICS
輸血学
「血液製剤等に係る遡及調査ガイドライン」の一部改正について
室井一男
脳神経外科学
がん遺伝子パネル検査による脳腫瘍治療
高柳俊作・他
再生医学
日本の再生医療等安全性確保法に遵守した臨床用ヒトES細胞株の樹立とその現状
川瀬栄八郎
FORUM
中毒にご用心−身近にある危険植物・動物(8)
キョウチクトウ−アレクサンダー大王は遠征中に多くの兵を失ったと伝えられているが…
福島英賢・他
オンライン診療の二元論(3)
新規と既存−オンライン診療参入企業は何思う
横山優二
次号の特集予告
電子版の購入
以下のウェブサイトで論文単位の購入が可能です.
※リンク先は医歯薬出版株式会社のウェブサイトではありません.利用方法等は各ウェブサイトへお問い合わせください.