医学のあゆみ
280巻13号
薬物性肝障害の最新トピック
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2022年3月
- 注文コード:928013
- 雑誌コード:20474-3/26
内容紹介
・薬物性肝障害(drug-induced liver injury:DILI)の多くは予測不能であり,肝細胞障害型では劇症化して死に至ったり,肝移植になる場合もあるが,その発生機序もほとんどが不明のままである.
・近年,肝障害のタイプ別では胆汁うっ滞型が減少し,肝細胞障害型が増加している.また起因薬にも変化がみられ,抗悪性腫瘍治療薬の頻度が増加している.
・本特集ではDILIの最新の知見についての執筆を,わが国の最先端の先生方にお願いした.読者の日常診療に有益なものになることを期待したい.
目次
はじめに
滝川 一
薬物性肝障害発症機序と分類の最新理解
齋藤英胤
薬物性肝障害発症に関連するバイオマーカー
中村亮介・他
薬物性肝障害の起因薬の変遷
相磯光彦・滝川 一
薬物性肝障害の診断
加川建弘
健康食品による肝障害
辻 恵二
免疫チェックポイント阻害薬による肝障害
大平弘正・他
薬物性肝障害による急性肝不全とACLF
持田 智
連載
オンラインによる医療者教育(22)
コロナ時代の研修医リクルート
肥田侯矢・他
COVID-19診療の最前線から−現場の医師による報告(14)
米国の臨床現場からの報告−ニューヨーク市での感染爆発を経験して
野本功一
バイオインフォマティクスの世界(3)
プロテオミクスと質量分析−疾患の現場にいたのはどの遺伝子だ?
三浦信明
TOPICS
循環器内科学
Cyclic GMP-Protein Kinase Gシグナルを標的とした新たな心不全治療戦略
伊藤 慎・北風政史
脳神経外科学
転移性脳腫瘍の個別化治療
三矢幸一
免疫学
Non-Coding DNA領域による制御性T細胞分化メカニズム
川上竜司
FORUM
中毒にご用心−身近にある危険植物・動物(7)
マグロ,カツオなど(ヒスタミン魚中毒)−保存状態の悪いものを食べると…
小原佐衣子
速報
先天性心疾患成人における癌併発−当施設での実態
中澤 誠・他
次号の特集予告
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