医学のあゆみ
280巻12号
熱傷治療の進歩
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2022年3月
- 注文コード:928012
- 雑誌コード:20473-3/19
内容紹介
・重症熱傷は外傷のなかでも最も侵襲が高度で,大量の医療資源・人的資源の投入を必要とする.受傷後早期は大量輸液と循環・呼吸管理などと並行して,熱傷創部壊死組織(焼痂)切除と植皮術による皮膚再建を要する.
・広範囲熱傷においては,患者自身から採取できる皮膚面積は限られているため,日本スキンバンクネットワークによる同種皮膚の役割は非常に大きなものである.
・社会復帰に向けて大きな障害となる,瘢痕拘縮に対しては形成外科的再建手術,リハビリテーションによる機能回復訓練,瘢痕の質的改善を目的とした再生医療な度が近年の進歩として注目されている.
目次
はじめに
櫻井裕之
多数熱傷患者発生時の日本スキンバンクネットワークの役割
青木 大・他
災害発生時の熱傷診療
井上貴昭
培養表皮による広範囲熱傷患者の救命
上田敬博・他
熱傷手術の進歩−Versajet(R),NexoBrid(R),MEEK,RECELL(R)
松村 一
熱傷創に対する感染対策の進歩
海田賢彦
遊離皮弁による熱傷後瘢痕拘縮形成術の実際
松峯 元
ケロイド・肥厚性瘢痕に対する再生医療導入の展望
樫村 勉・副島一孝
熱傷創治療に対する再生医療−細胞増殖因子・人工皮膚・幹細胞
副島一孝
熱傷患者に対するリハビリテーションの進歩
木村雅彦
連載
オンラインによる医療者教育(21)
オンラインによるFaculty Development−Zoom教育事例検討会
磯部真倫
COVID-19診療の最前線から−現場の医師による報告(13)
COVID-19患者の宿泊療養
大澤良介
バイオインフォマティクスの世界(2)
トランスクリプトームデータの一般的な解析手順
橋本浩介
TOPICS
腎臓内科学
新しいループス腎炎の組織学的分類の有用性と残された課題
蜂矢朝香
疫学
バイオマーカーとしてのテロメア長
水野佑紀
眼科学
眼の健康寿命を延ばそう−“アイフレイル”と気づきにくい眼疾患
平塚義宗
FORUM
中毒にご用心−身近にある危険植物・動物(6)
ドクゼリ−日本三大有毒植物,欧米で最も有毒な植物
千葉拓世
次号の特集予告
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