1. あめをなめてもらった.
2. 血糖値を30分後に再度測定した.
3. 5%ブドウ糖を20ml静脈注射した.
4. 低血糖症状について指導した.

1. 低血糖に対しては,あめをなめてもらったり,砂糖水を飲んでもらったりします.
2. 再度,血糖値をチェックして低血糖が改善しているか確認することが大切です.
3. ブドウ糖を静脈注射する場合は,5%ではなく50%など濃度の高いものを使用します.医師からの指示をきちんと確認して使用しましょう.
4. 低血糖症状について患者に説明し,再度同じような症状があった場合は連絡することや,内服後はしっかり食事をとるように説明します.気分が悪く食事がとれないような時は内服前に相談してもらうよう指導します.

 

☆ポイント☆

 今回の事例のように検査のための絶食や嘔気・嘔吐などで食事がとれないときの内服に関連したミスは多く報告されています.
 食事がとれないのに血糖降下薬を内服すると低血糖になってしまう恐れがあります.食事量のチェックも忘れずに行いましょう.