やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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臨床栄養
141巻2号
微量元素とMgの最新知見を臨床に活かす! ―機能・代謝・疾患との関連

発行時参考価格 1,700円
  • 総頁数:128頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2022年8月
  • 注文コード:061412
  • 雑誌コード:09319-08

内容紹介

≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで,幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され,栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか,すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ,日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ,新たな診療ガイドラインなど,医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています.

≪特集テーマの紹介≫
●地球にはおよそ100種類の元素が存在しており,生体の維持・活動に不可欠なものは必須元素と呼ばれています.
●必須微量元素の生体中の存在量ベスト3は,鉄,亜鉛,銅で,たとえば亜鉛は酵素の成分やタンパク質の合成,味覚,インスリンの生成や機能,免疫能の賦活や生殖機能そのものに重要な役割を果たし,その欠乏により味覚障害などの異常や疾病の進展に関与しており,亜鉛を補充することで病態が改善することも知られています.
●一方で,過剰投与や摂取による弊害も存在し,亜鉛製剤の持続的な大量投与は,銅の低下を励起し,褥瘡など皮膚疾患の悪化や,顆粒球の減少など免疫能の低下を励起する.鉄も過剰摂取をすれば,組織の酸化ストレスを介した発がんや組織障害の進展が報告されています.
●本特集では,「微量元素とMgの最新知見を臨床に活かす!―機能・代謝・疾患との関連」と題して,微量元素とマグネシウムについて,エキスパートの執筆陣が最新知見を紹介.微量元素の欠乏や過剰が生体においてさまざまな疾患に関連し,多様な病態の背景にあることを理解できるよう詳しく解説しています.

目次

特集 微量元素とMgの最新知見を臨床に活かす!―機能・代謝・疾患との関連
 特集にあたって 森山光彦
 鉄の最新知見─鉄ホメオスタシス異常と神経疾患 川原正博
 亜鉛の最新知見─亜鉛トランスポーターの生理機能:個体恒常性の維持と亜鉛シグナル 吉開会美・他
 銅の最新知見─生体内銅代謝と銅代謝異常症 清水教一
 セレンの最新知見─セレンの代謝機構を中心に 小椋康光
 マグネシウムの最新知見─マグネシウム代謝と臨床的意義 小林洋輝・阿部雅紀
 サルコペニアと微量元素 白木 亮
 小児の栄養管理と微量元素 上原秀一郎
 微量元素の毒性・中毒 吉田宗弘

管理栄養士の未来を彩る! 「食&色」コーディネート(4)
 季節や行事と食文化からみる色彩 吉田美代子

活動レポート 栄養ケア・ステーション
 認定栄養ケア・ステーション 鈴鹿 中東真紀

ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
 栄養学の基礎研究と実践現場をつなぐ「実践栄養学」の発展のために
 同志社女子大学大学院 生活科学研究科 食物栄養科学専攻 実践栄養学研究室

スポット
 高齢者におけるスキンフレイル 飯坂真司
 障害者病棟における栄養サポートチームの有用性 荒畑 創・他

連載
宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
 CASE 8 経腸栄養(逆流) 宮島 功

ビタミン栄養学UPDATE―新たな臨床的意義の確立に向けて(8)
 葉酸をめぐる話題 平岡真実

Medical Nutritionist養成講座56
 経腸栄養投与経路の管理(2)―器具などの名称を統一する必要があります 井上善文

『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識(40)
 魚介類7 渡邊智子

ORIGAMI ART―食に活かすおりがみ/食の教養
 パイナップル 西田良子・立木美保

こんだてじまん
 じまんの一品料理 落花生の煮物
 医療法人愛生館 小林記念病院 土田麻由美・他

News & Information
 日本栄養士会医療職域 2022年度国際会議・イベント等のご案内 鈴木達郎
 自治体病院 プラダーウィリー症候群外来(PW外来)の取り組み 三浦明子
 精神科病院 第24回・第25回日本病態栄養学会年次学術集会報告 石岡拓得
 厚生労働省・消費者庁 「第11回健康寿命をのばそう!アワード(母子保健分野)」募集開始について・他
 おしらせ 女子栄養大学香友会主催 令和4年度 第2回専門家講座・他

 REMARKS―編集委員のひとこと
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