●これからの栄養ケアには欠かせない嚥下食についての最新情報を公開!
内容紹介
●従来の内科疾患の「食事療法」では,栄養素の制限あるいは追加という「成分」が重要視されてきた.しかし,摂食・嚥下障害の場合には,食形態(形状)が医学的な効果(機能)をもつという点で,食事(栄養)療法上の新しいパラダイムとなっている.
●摂食・嚥下障害には複数段階の形態調整食を用意することがわが国の医療現場では普及している.また,急性期病院から施設・在宅に移る際にも同一の基準によって調整された嚥下食を提供できるよう,地域内での連携の試みが行われている.
●本臨時増刊号では,摂食・嚥下障害患者に対する適切な嚥下食の調整方法から,地域における嚥下食基準統一の事例までを,第一線の管理栄養士を中心とした執筆陣によって詳解している.
目次
座談会 摂食・嚥下障害―栄養ケアと管理栄養士の役割(藤谷順子,藤島一郎,大越ひろ)
Part1 嚥下食の物性,基準
特別用途食品制度―とくにえん下困難者用食品の基準について(米倉礼子)
新しいとろみ調製食品とその特徴(大越ひろ)
嚥下困難者用食品の物性(栢下 淳,山縣誉志江)
嚥下食形態調査-食形態対応表作成の試み(永津えり,他)
嚥下食-最新の動向(黒田 誠)
Part2 摂食・嚥下障害-栄養ケアの実際
リハビリテーション病院での取り組み(堀内 薫,藤井 航)
介護老人福祉施設での嚥下調整食の取り組み(増田邦子)
給食会社の嚥下食の取り組み(品川喜代美,井出静香)
ユニバーサルデザインフードの現状(藤崎 享)
市販品の使い方(工藤美香,田中弥生)
摂食・嚥下障害とPEG:在宅患者の症例から―在宅療養者と環境因子(手塚波子,小川滋彦)
Part3 摂食・嚥下リハビリテーションと地域連携
地域における摂食・嚥下リハビリテーションの実際(新田國夫)
地域で展開する摂食・嚥下障害治療(福村直毅)
嚥下調整食の病態別使い分け(大宿 茂)
地域での取り組み―嚥下食ピラミッドに準じた食形態・名称統一(安原みずほ)
熊本回生会病院における摂食・嚥下リハビリテーションチームの活動(川嵜 真)
京滋摂食・嚥下を考える会の取り組み(小澤惠子)
Part4 摂食・嚥下障害に対するチームアプローチ
病院における取り組み-川崎医科大学附属病院(太田弘子)
病院における取り組み-国立がん研究センター中央病院(松原弘樹)
嚥下障害者の退院時指導の実際(工藤美香)
南河内嚥下勉強会と嚥下調整食共通化の試み(房 晴美)
刻み食廃止へ-食事形態変更の取り組み(佐藤奈津子,他)
在宅患者に対するアプローチ(江頭文江)-
在宅患者に対するアプローチ-福岡クリニック(中村育子)
在宅患者に対するアプローチ-新宿食支援研究会(安田淑子)
トピックス
超高齢者の栄養ケア(麻植有希子)
バリアフリーレストランの取り組み(山川 治)
ミールラウンドの進め方(桐谷裕美子)
口腔ケアの標準化(向井美惠)
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