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27巻1号 2018年1月号
特集 脳卒中の装具療法−急性期から生活期まで
特集にあたって
 脳卒中患者のリハビリテーション(以下リハ)において,装具療法が重要な位置を占めることについて議論の余地はない.「脳卒中治療ガイドライン2015」においても,装具を用いた歩行訓練が推奨されている.しかし,装具療法をいつから始め,どのように訓練に応用していくかについては多くの議論がある.
 特にわが国においては,救急医療やSCU 等の急性期医療と回復期リハ医療,生活期(維持期)医療等医療分化が進んできており,個別に各々の時期で装具の適応を判断していくことが多い.一方で,脳卒中患者の場合,継続的,連続的に装具を用いた訓練を行わなければならない症例も多く,各病院間での連携が課題となっている.急性期医療で装具を作製して歩行訓練を行っていたが,回復期リハ病棟では装具を用いない歩行訓練が行われるケース,回復期リハ病棟では別の形状の装具を必要とするのに,既に急性期病院で装具を作製したために医療保険では作製できないケース,あるいは,装具の必要性がなくなるケース,回復期で装具を作製しても退院後の在宅生活の中で使用しなくなるケース,生活の中で装具が破損し不適合が生じてしまい装着が困難になるケース等,現場ではさまざまな問題,課題が生じている.
 そこで本特集では,急性期から回復期へ,回復期から生活期へ,装具療法の継続性・連続性を中心にそれぞれの時期の脳卒中装具療法について,リハ医療現場の第一線で活躍され,実際に装具療法に携わっておられる諸先生方に解説していただいた.
 和田 太先生には,オーバービューとして脳卒中患者の装具療法のエビデンスや適応,費用負担等についてまとめていただいた.長谷公隆先生らには,急性期医療での脳卒中患者の装具療法について作製すべき時期や工夫する点,回復期リハ病棟への継続について論じていただいた.佐田七海子先生らには急性期に装具を作製してきたケースを想定し,問題点や不適合について解説いただき,また,不適合があった場合の対処方法,退院後の生活期に移行する際のフォローの方法について論じていただいた.また,和田恵美子先生には急性期医療で装具を作製しないで回復期リハ病棟に入院したケースについて,装具療法の開始時期や装具の選択をどのように行うかを中心に解説していただいた.勝谷将史先生には,生活期,特に在宅脳卒中患者に対する装具の必要性等を中心に,そのフォロー体制や装具難民の問題等について論じていただいた.また,各先生には症例を提示していただき,脳卒中患者の装具療法がどのように行われるのか具体的にまとめていただいた.
 本特集が,脳卒中患者へのアプローチ法のひとつである装具療法についての知識を深め,実際に行っていくうえでの一助になれば幸いである.(編集委員会)
目 次
オーバービュー  和田太 詳細
急性期の装具療法  長谷公隆脇田正徳・他 詳細
回復期の装具療法
@急性期で装具を作製した場合  佐田七海子,佐田竜一・他 詳細
A急性期で装具を作製しなかった場合  和田恵美子 詳細
生活期(在宅)の装具療法  勝谷将史 詳細
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