やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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医学のあゆみ
272巻7号
ACLF(acute-on-chronic liver failure)

発行時参考価格 1,300円
  • 総頁数:70頁
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2020年2月
  • 注文コード:927207
  • 雑誌コード:20473-2/15

内容紹介

・肝硬変患者は,飲酒,感染症,消化管出血などを契機に,肝予備能が短期間に低下する場合がある.この病態をacute-on-chronic liver failure(ACLF)とよんでいる.
・厚生労働省“難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究”班の劇症肝炎分科会は,“わが国のACLFの診断基準”を2018年に発表し,同年度からこれに準拠した症例の全国調査を実施している.
・わが国におけるACLFの研究は開始直後であり,解決しなくてはならない事項は山積している.本特集ではACLFに関する研究の現況を整理し,今後の方向性を展望することをめざす.

目次

特集 ACLF(acute-on-chronic liver failure)
 はじめに 持田 智
 わが国の診断基準と全国調査に基づいた実態 中山伸朗
 海外の診断基準−EASL-Clif Consortium とAPASL ACLF Research Consortium 柿坂啓介・滝川康裕
 アルコール関連ACLF 土屋淳紀・寺井崇二
 ACLFとウイルス肝炎,自己免疫性肝炎 近藤孝行・加藤直也
 ACLFと細菌感染症 高谷広章・吉治仁志
 ACLFと門脈圧亢進症−消化管出血に起因するACLFの病態 瀬川 誠・他
 ACLFの治療 熊谷公太郎・井戸章雄

連載
診療ガイドラインの作成方法と活用方法(12)
 医療経済評価を日本の診療ガイドラインにいかに組み入れるか 池田俊也

NEW 老化研究の進歩
 はじめに 石井直明
 1.老化の分子シグナル 森 亮一・下川 功

TOPICS
 細胞生物学 三量体G蛋白質シャトリング制御 上村陽一郎・上田昌宏
 神経精神医学 根気は海馬とセロトニンが制御する 吉田慶多朗・田中謙二
 細胞生物学 Snf1-related kinase 神津英至

FORUM
 ここまで進化した手術中の低侵襲的循環モニター 中山徹三・山浦 健

 次号予告