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268巻7号 2019年2月16日
血糖管理の新展開−CGM・ポンプ・データマネジメントシステム指導から人工膵臓まで
はじめに
AYUMI 血糖管理の新展開──CGM・ポンプ・データマネジメントシステム指導から人工膵臓まで はじめに 渥美義仁
  糖尿病の治療目標は,現在も合併症予防であり,合併症予防の血糖コントロール目標は,現在もヘモグロビンA1c(HbA1c)で示されている.しかし,HbA1cは低血糖や血糖変動を反映しない点が限界である.HbA1cとともに長く用いられてきた血糖自己測定(SMBG)も,1日数ポイントの測定に限られ,持続的でないので,低血糖予防と血糖コントロールへの寄与に限界がある.これらの限界と持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)とフラッシュグルコースモニタリング(flash glucose monitoring:FGM)の出現が重なり,しばしば“Beyond HbA1c・SMBG”といわれるようになってきた.CGMは1型糖尿病,とくにインスリンポンプ使用例を中心に進化し,低血糖を予測する注入遮断で安全性が格段と高まった.インスリン頻回注射例においても,リアルタイムCGMは夜間や無自覚低血糖の予防に有効である.現在のリアルタイムFGMは,夜間や無自覚低血糖のアラート機能はないが,その簡便性から1型ならびに2型糖尿病の治療を大きく変える可能性がある.
 CGMとFGMはデータを集める機器であるので,スマホのアプリとの親和性が高い.スマホは容易に情報を共有できるので,家人や医療スタッフもデータを即時に共有可能となる.このような情報共有には,受け入れ側の人間が対応できない可能性がある.CGMとFGMのデータは膨大であり,医療スタッフも十分解析して患者にフィードバックするのが難しくなっている.この点では,SMBGやCGMと生活のデータもあわせて扱うデータマネジメントシステム指導(DMS指導TM)の充実が求められる.
 CGMの次の段階はクローズドループの人工膵臓で実用化が近い.しかし,静脈血を用いた正確な人工膵臓は,わが国で開発された機器が世界で唯一の血糖管理デバイスである.よって,ケトアシドーシスや集中治療や周術期に用いる人工膵臓としての価値を,わが国から世界に発信することが求められている.
 以上のような背景から,本号の各テーマと執筆者を選んだ.この分野の最新の知識を得ることができるとともに,今後を展望できる内容となったことを,執筆陣と医歯薬出版に感謝します.
目 次
HbA1c,SMBGを超える血糖管理の視点……渥美義仁
新しいインスリンポンプの特長と選択のポイント……柚山賀彦
SAPの進歩による低血糖予防効果……西村理明
ポンプ治療におけるフラッシュグルコースモニタリング(FGM)活用の実際……広瀬正和
新規デバイスのデータを統合して行うデータマネジメントシステム指導……小出景子
各種デバイスのデータ活用――グルコースデータを個から地域へ活かす……松久宗英
人工膵臓による血糖管理:外科の立場から――外科周術期の人工膵臓療法の現状と将来展望……花ア和弘
人工膵島による血糖管理──いかにして,厳格な血糖管理を可能とするか……西田健朗
TOPICS
【リハビリテーション医学】
脳卒中後リハビリテーションを促進する新規低分子化合物……阿部弘基・高橋琢哉 
【腎臓内科学】
横紋筋融解症による急性腎障害発症の新たなメカニズム……平橋淳一 
【神経内科学】
Alzheimer病の脳内アミロイド病変を捉える高精度血液バイオマーカー……中村昭範 
連載
【地域包括ケアシステムは機能するか】
13.幸手モデルは“モデル”になりうるか?――生活モデルに基づいた地域包括ケアシステムのモデル化……中野智紀 
【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】
10.血管インターベンションシミュレータ……伊藤正洋・他 
フォーラム
【医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)をふせぐためには?――脳神経内科領域の取組みから学ぶ】
2.海外の脳神経内科医における燃え尽き症候群の状況と対策……下畑享良 
【医療社会学の冒険】
10.アサイラムの中・外・後……美馬達哉 
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血糖管理の新展開
268巻7号 2019年2月16日
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