医学のあゆみ
268巻7号
血糖管理の新展開 −CGM・ポンプ・データマネジメントシステム指導から人工膵臓まで
- 総頁数:70頁
- 判型:B5判
- 発行年月:2019年2月
- 注文コード:926807
- 雑誌コード:20473-2/16
内容紹介
・糖尿病の血糖コントロール目標はHbA1cで示されるが,低血糖や血糖変動を反映しない点が課題である.SMBGも一日数ポイントの測定に限られ持続的でないため,低血糖予防と血糖管理への寄与に限界がある.
・これらの課題に対し,血糖変動を持続的に把握することができるモニタリングシステムとして,持続グルコースモニタリング(CGM)とフラッシュグルコースモニタリング(FGM)などが注目を集めている.
・CGMとFGMはスマホアプリとの親和性が高く,家族や医療スタッフ間での即時共有が可能となる.しかしデータが膨大で解析が容易ではないため,データマネジメントシステム指導の充実も求められる.
目次
はじめに 渥美義仁
HbA1c,SMBG を超える血糖管理の視点 渥美義仁
新しいインスリンポンプの特徴と選択のポイント 柚山賀彦
SAP の進歩による低血糖予防効果 西村理明
ポンプ治療におけるフラッシュグルコースモニタリング(FGM)活用の実際 広瀬正和
新規デバイスのデータを統合して行うデータマネジメントシステム指導 小出景子
各種デバイスのデータ活用−グルコースデータを個から地域へ活かす 松久宗英
人工膵臓による血糖管理:外科の立場から−外科周術期の人工膵臓療法の現状と将来展望 花ア和弘
人工膵島による血糖管理−いかにして,厳格な血糖管理を可能とするか 西田健朗
連載
地域包括ケアシステムは機能するか(13)
幸手モデルは“モデル”になりうるか?−生活モデルに基づいた地域包括ケアシステムのモデル化 中野智紀
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(10)
血管インターベンションシミュレータ 伊藤正洋・他
TOPICS
リハビリテーション医学 脳卒中後リハビリテーションを促進する新規低分子化合物 阿部弘基・高橋琢哉
腎臓内科学 横紋筋融解症による急性腎障害発症の新たなメカニズム 平橋淳一
神経内科学 Alzheimer 病の脳内アミロイド病変を捉える高精度血液バイオマーカー 中村昭範
FORUM
医師のバーンアウト(燃え尽き症候群)をふせぐためには?−脳神経内科領域の取組みから学ぶ(2) 海外の脳神経内科医における燃え尽き症候群の状況と対策 下畑享良
医療社会学の冒険(10) アサイラムの中・外・後 美馬達哉
次号の特集予告
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