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268巻4号 2019年1月26日
カテーテルアブレーションの最近の進歩
はじめに
AYUMI カテーテルアブレーションの最近の進歩 はじめに 平尾見三
  1990年初頭にわが国に臨床導入されたカテーテルアブレーション法は,この30年近い年月のなかで非薬物的な循環器治療法として確立されたばかりか,依然として日進月歩の技術革新が続ている.それに伴い,アブレーション適応対象の不整脈は拡大し,2000年前後にはようやく心房細動(atrial fibrillation:AF)のアブレーション治療が可能となった.その結果,わが国のアブレーション件数は10年前の約2.5万件/yrから,現在9万件/yrにまで増加した.
 Commonな不整脈のAFにおける最も重要なアブレーションコンセプトは,“完全で継続する肺静脈隔離効果”である.しかし,とくに持続性ではそれだけでは不十分な症例も多く,症例ごとに有効と考えられるプロトコールが追加されている.
 比較的commonな不整脈として発作性上室頻拍(PSVT),心室期外収縮(VPC),特発性心室頻拍(VT)があり,従来法と基本は異ならないが長年の多数症例の蓄積から,非典型的な症例を含めて有効なアブレーションが可能となり,成功率が上がっている.心房頻拍(AT)ではfocus,あるいはリエントリー回路の特定が困難なケースに遭遇するが,最近のmapping法や刺激法の進歩が,アブレーション成功率の上昇に寄与している.わが国ではややまれな器質的VTアブレーション成績が従来より明らかに向上している.頻拍の場となる心室筋の画像診断の応用,高密度三次元(3D)を用いた精緻な電位診断におけるinnovationが寄与している.
 今回の特集では上に述べた対象不整脈ごとに,現場でアブレーションに,あるいは新しい機器開発に実際に取り組んでいる第一線の医師に執筆を依頼している.診断機器・治療機器領域の技術革新の臨床応用法,また頻脈のアブレーション標的の特定方法の進歩についても解説いただいた.
 本特集が,今後のアブレーション現場でお役に立てば望外の喜びである.
目 次
発作性上室頻拍――種々のタイプの房室結節リエントリー性頻拍の診断と有効なアブレーション法……丸山光紀
心房頻拍――ATP感受性心房頻拍の診断と“入口”“出口”アブレーション法……山部浩茂
心房細動──肺静脈隔離術の最新法と持続性心房細動に対するアブレーションのトレンド……山下省吾
心室性期外収縮(VPC)――流出路起源性VPCの焼灼部位の新しい特定方法……前田真吾・合屋雅彦
特発性心室頻拍――リエントリー回路の診断とアブレーション部位……小松雄樹
基礎心疾患を有する心室頻拍――3Dマッピングと電気生理学的手法によるアブレーション標的の指標……中原志朗
MRIガイド下のカテーテルアブレーション── その有用性と課題……田尾進
TOPICS
【消化器内科学】
Functional cureをめざすB型肝炎治療の近未来……五十川正記・田中靖人 
【整形外科学】
脊髄損傷に対する自家骨髄間葉系幹細胞治療……山下敏彦 
【耳鼻咽喉科学】
パーキンソン病と嗅覚……室伏利久 
連載
【地域包括ケアシステムは機能するか】
11.都市計画と地域包括ケアシステム……園田眞理子 
【医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及】
8.アウトカム基盤型教育の新たな展開──マスタリー・ラーニングとシミュレーション教育……田邊政裕 
フォーラム
【がん教育の現状と課題】
11.がん教育によって変わる日本の医療……中川恵一 
【医療社会学の冒険】
9.スペアパーツを生きる……美馬達哉 
書評
『日本医大式 脳卒中ポケットマニュアル』(木村和美,西山康裕 編著)……山口武典 
雑誌特集
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新刊紹介
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カテーテルアブレーションの最近の進歩
268巻4号 2019年1月26日
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