2018/06/06
6月5日(火),小金井宮地楽器ホール(東京都小金井市)において,日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックの摂食嚥下研修会が開催された.
本研修会は同クリニック主催のもと,毎年シリーズで開催されているもので,第1回の今回は「摂食嚥下の発達と減退」がテーマであった.
研修会は同クリニック院長の菊谷 武氏による『0.7秒の奇跡 摂食嚥下のメカニズム』からスタート.摂食嚥下機能の基本的な事項の確認から嚥下モデルの解説,食形態による咀嚼運動の違い,咀嚼障害のタイプ,摂食嚥下障害の種類や対応の考え方など,幅広い事項に渡って解説.
患者さんの摂食嚥下の状況を把握するとともに,それに応じた適切な食形態の食事を提供することの重要性を強調し,そのためのアプローチや地域の連携の方法を解説した.
続いて田村文誉氏(日歯大)による『摂食嚥下機能の発達』の講演が行われた.田村氏の講演の内容は乳児から小児までの摂食機能の発達について取り上げたもので,その口腔内や嚥下の特徴,各段階の発達の流れを説明.
さらに春に保険収載された「口腔機能発達不全症」についても触れ,乳児~小児の発達の各段階において支援をすることの意義や方法を説明した.
本研修会は今後,
9/27(木):「摂食嚥下機能の評価方法」
11/5(月):「姿勢調整法,食形態調整」
期日未定:「訓練方法の実際」
の3回が予定されている.
詳しい内容や参加方法などは,
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックのフェイスブックに掲載される.