2018/05/28
5月27日(日),日本歯科大学九段ホール(東京都千代田区)にて標記シンポジウムが「接着歯学~新たな一歩~」をテーマとして開催された.
まず新理事長講演として,宮崎真至氏(日大)が「接着歯学の新時代への展開」と題して登壇.コンポジットレジン修復について,多くの一般臨床医は技術を知ろうとする傾向にあるが,学会として接着の基礎の重要性を周知し材料の正しい使い方を理解してもらうことも必要であり,接着にまつわる種々の要素を包含した臨床実学としての接着歯学の確立を目指したいとした.
次に2017年度学術功労賞受賞講演として佐野英彦氏(北大)が「接着歯学の潮流~最新の研究成果から~」との演題で,切削齲蝕象牙質への接着・窩洞のさまざまな部位への象牙質接着,象牙質接着耐久性を測るためにマイクロテンサイル試験法を考案したことや,象牙質深さとスミヤー層が象牙質接着に与える影響について述べた.