2017/05/30
5月20日(土),21日(日)の二日間,第14回Women Dentists Club(WDC)の総会が開催された.
WDCは林 美穂氏(福岡県開業)が会長を務める女性歯科医師のための会で,東日本,関西,西日本の各支部を持ち,年に1回,全体の総会が開催される.本年の総会は関西支部が担当し,タカラベルモントTB-SQUARE(大阪市)において開催された.
総会1日目は各支部の活動や会計報告のほか,各支部の会員による会員発表が行われた.
飯田聖子氏(西日本支部)は「形成、接着に考慮しポーセレンラミネートベニア修復治療をおこなった症例」,牧角麻未氏(西日本支部)は「歯科用レーザーを活用してみよう」,表原文江氏(関西支部)は「歯根膜を活用した天然歯保存への試み~抜歯を行う前に考えるべきこと~」,中丸聡子氏は(東日本支部)「力のコントロールの重要性を学んだ症例」,金井知子氏(東日本支部)「アムステルダムミニスプリントについて」の演題でそれぞれ発表.
いづれの発表も,それぞれのトピックについての基本的な事項から実際の臨床での応用,考察がしっかりとまとめられており,会員間での情報を共有しようという会の姿勢が示されていた.
総会2日目はWDC総会では恒例の,外部講師による一日講演となった.今回の講師は桑田正博氏(クワタ・カレッジ)で,演題は『歯科界におけるチーム医療の在り方修復治療の変遷,そしてこれからの歯科治療』であった.
講演では桑田氏のこれまでの歩みを紹介しつつ,随所に氏が手がけてきた成果も披露.また,現在の取り組みや今後の展望も示され,1962年に渡米してから現在にいたる50年以上の活躍と歯科界への貢献が示され,今回の総会の掉尾を飾った.
次回の総会は2018年5月に東京で開催予定.また2019年にはWDC10周年の記念大会が福岡県において開催されることも発表された.