6月28日(土),29日(日),7月26日(土),27日(日)の4日間,東京歯科大学水道橋校舎(東京都千代田区)にて,TDC卒後研修セミナーの標記特別企画が開催された.
矢島安朝教授(口腔インプラント学講座)のコーディネートで,「コミュニケーションスキル」「骨造成術と軟組織のマネージメント」「医療安全」「ガイデッドサージェリー」「ジルコニア」「インプラント周囲炎」などインプラントをめぐるさまざまなトピックについて,臨床の疑問をもとに著名な臨床家と第一線の研究者による発表が行われた.また,それぞれの発表後には,矢島教授の司会で発表者それぞれの立場から白熱した議論が闘わされた.
インプラントをめぐっては,一般のメディアでも取り上げられることも増え,研究の裏付けをもった治療の必要性が言われてきてはいるものの,これほどまでに幅広いテーマで網羅的に行われる機会は少なく,貴重な場となった.また,日本のインプラント治療を牽引してきた東京歯科大学ならではの充実の講師陣により,臨床と基礎の両面で最先端の成果が惜しみなく開陳され,今後もこのようなセミナーの開催が期待される質の高い内容となった.