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ジーシー友の会講演会「咀嚼機能の長期安定をめざして 臨床からの考察」開催される

3月16日(日),GC Corporate Center(東京都文京区)にて,「咀嚼機能の長期安定をめざして 臨床からの考察―機能の証として変化する歯牙,歯周組織は何を物語るのか―」が,丸森英史氏(横浜市・丸森歯科医院)を講師に,30名の参加者のもと開催された.

とかく病的な現象として捉えられ,歯科治療の対象とされることの多い「歯の咬耗」は,咀嚼機能の姿を表現するものであること,そして,咬耗を歯のエイジングのあるべき姿と捉えると,充填や補綴といった行為の意味や目的がおのずと変わってくるはず,との問題提起を,長期経過症例の模型分析を提示しながら考察された.特に,第二大臼歯遠心にみられるトラブルには,機能と修復のせめぎ合いを如実に表すドラマがあることが,豊富な臨床実感とともに紹介された.

一方,歯周組織の観察からは,「歯肉の変化」は食の環境をダイレクトに反映する指標であることが紹介された.食の問題は,さまざまな生活習慣病と共通するリスクファクターであり,特に肥満と高血糖は世界規模での深刻な課題となっている現状を解説.食に関わる行動変容にアプローチできるのが歯科の特徴であり,むし歯にしないという歯科の原点に立ち返った食支援の可能性に,改めて注目する必要性に言及した.

少人数のセミナーならではの会場を交えての活発な意見交換も行われ,盛況のなかの閉会となった.

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