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第56回秋季日本歯周病学会学術大会開催される

  9月21日(土),22日(日),前橋市民文化会館(群馬県前橋市)にて,第56回秋季日本歯周病学会学術大会が,2,600名の参加者のもと開催された(大会長・吉江弘正氏/新潟大).

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 シンポジウムⅠ「サイトカイン治療vs.細胞治療」では,北村正博氏(阪大)はFGF-2製剤開発の最新情報を報告,二階堂雅彦氏(東京都開業)はPDGF製剤の臨床応用の実際を紹介.続いて岩田隆紀氏(東女医大)は培養歯根膜シートを,奥田一博氏(新潟大)は培養骨膜シートを用いた歯周組織再生研究の現時点での到達点を示され,臨床応用へ向けた展望がディスカッションされた.

 シンポジウムⅡ「歯周病とリウマチ」では,昨今メディアにも取り上げられる話題である両疾患の関連について,そのメカニズムから治療法に至る関連性が紹介された.Mark Bartold氏(アデレード大)は,両疾患のメカニズムの共通性について,集積されつつあるエビデンスを詳細に解説.宮坂信之氏(東医歯大)は,関節リウマチ治療の最新事情についてレクチャー.伊藤聡氏(新潟県立リウマチセンター)は生物学的製剤の歯周病治療での効果について最新のデータを報告.TNF-αおよびIL-6といった炎症性サイトカインが両疾患に共通する病因であるとのバックグラウンドより,サイトカイン標的療法の歯周病治療への応用可能性が示された.

 学会主導企画「歯周病の予防戦略」では,同学会が2012年に提案したポジションペーパー「生涯を通じての歯周病対策」について森田学氏(岡山大)より解説され,伊藤博夫氏(徳島大)より,その実現に向けた課題が提示された.

 その他,特別講演1題,ランチョンセミナー5題,学会主導型研究1題,教育講演2題と,充実のプログラムが展開されたほか,ポスター発表も計153題と盛況であり,熱気の立ちこめる発表が繰り広げられた.


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