Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

第7回 モリタ デンタルハイジニストフォーラム in 東京開催される

 9月8日(日),ベルサール秋葉原(東京都千代田区)にて,標記フォーラムが開催された.講演会のみならず,企業ブースでのセミナーや製品体験スペースの設置など,充実したイベントが企画され,約500名の歯科衛生士が参加した.
 はじめに,西村好美氏(デンタルクリエーションアート代表)が,「歯科衛生士が知ってお得! 補綴形態」と題し講演を行った.「メインテナンスにおいて,解剖学的にあるべき姿を知ることと,どのようなときに侵襲が起こるのかを知ることが大切.そして,補綴物を含め口腔内を明確に評価すると,メインテナンスが行いやすい」と述べ,天然歯と補綴物の違い,歯肉の性状,炎症の原因,補綴物の構造などについて詳説した.
 次に宝田恭子氏(東京都開業)が高齢者への対応,介護施設にて笑顔になるために指導しているエクササイズ,おいしく食べるためのエクササイズなどを紹介した.その後,自身の介護体験,診療室に認知症と思われる患者さんが来院された際のエピソードを語り,「エイジングのことがわかってくると,内心は慌てていても,話して誘導していくことができる」と,歯科医療職が高齢者の心身の変化,全身疾患等を理解していることの必要性を訴えました.
DSCN4332.JPG
宝田氏による講演の様子

 石原美樹氏(フリーランス/歯科衛生士)と水木さとみ氏(エム・エイチ・アイ代表)は,それぞれTBI,カウンセリングについて,新人教育の様子を映した動画を用いて解説した.まず,新人歯科衛生士が通常通り,TBI,カウンセリングを行った様子を会場と供覧し,両氏が問題点を提示.声のトーンや表情といった基本的なことから,患者さんへの問いかけ方などまで,具体的な指導が行われ,教育後に新人歯科衛生士の対応がどのように変化したのか,動画を用いて改善点を確認した.
 若林健史氏(東京都開業)は,「正しい歯磨き」「歯石除去」「生活習慣の改善」「定期的なクリーニング」の4つの要素を中心に,長期に安定している多数の症例を用いて,歯周治療,メインテナンスについて解説した.また,「ハウツーだけでは,患者さんはついてこない.心から患者さんの幸せを望み,心に訴えかけることが大切」と患者さんとのコミュニケーションの秘訣を語った.
 12月8日(日)には,グランキューブ(大阪国際会議場)(大阪市北区)にて同フォーラムが開催される予定である.
DSCN4339.JPG
石原氏,水木氏の質疑応答の様子

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2024年3月>
252627282912
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31123456
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号