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熊本歯科三水会50周年記念学術講演会開催される

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 3月9日(土),10日(日),鶴屋ホール(熊本市)にて,600名の参加者のもと,標記大会が開催された(大会長:東 克章氏/熊本市開業).

 熊本歯科三水会は,熊本在住の大関英明氏,栃原一広氏,小堀大介氏ら有志により,昭和38年(1963年)に結成され,納富哲夫氏(南カリフォルニア大学歯学部大学院終身教授)を招聘し,先進の治療技術の導入と普及を目指して活動を始めたスタディグループである.

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大会長の東 克章氏
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実行委員長の堀川 正氏
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Jan L Wennström教授

  初日はプログラムに先立ち,市民公開講座が行われ,「ここまで来た歯周病治療 先端の世界潮流に学ぶ」と題し,堀川 正氏(大会実行委員長/熊本市開業),東 克章氏,伊東隆利氏(熊本市開業)らによって講演が行われた.初めての試みであったにもかかわらず多くの聴講者を集め,講演後の相談コーナーで熱心に質問される参加者の姿が印象的であった.

 また会員発表では,審美,補綴,矯正,歯内療法など広範なテーマから,添島義樹氏(熊本市開業),堀川 正氏,河野生司氏(熊本市開業),中山正純氏(熊本市開業),池上富雄氏(熊本市開業),大熊一徳氏(福岡県開業),吉永 修氏(熊本県開業)ら7名が登壇した.
 さいごの講演を務めた吉永 修氏は,自身の症例における成果を供覧しながら,解剖学的留意点に基いた,ソケットリフトを併用した天然歯移植術の有用性について解説し,インプラント埋入の前処置として有効であることを強調した.
 いずれの講演においても,参加者からの質問が相次ぎ,活発なディスカッションが行われた.

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 二日目は,「インプラント周囲対歯周のインフェクションコントロール―我々は同じコンセプトで予防と治療が出来るのか?」をテーマに,スウェーデン・イェテボリ大学歯周病科,Jan L Wennström教授による特別講演が行われた.
 同氏は,術者,患者自身によるインフェクションコントロールの重要性を述べ,症例に応じた非外科的,あるいは外科的なアプローチによってもたらされる治療の成否について詳述した.多くの文献,豊富な症例を呈示しながら治療様式を解説したうえで,長期的成功をおさめた臨床例も披露され,参加者の注目を集めた.

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盛況だったポスター発表

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