2月17日(日),ホテルアソシア静岡(静岡市)にて,標記会が開催された.
会員による症例発表では,「前歯部2壁性骨内欠損に対して歯周組織再生療法を施した症例」(今村陽一郎氏・静岡市),「大臼歯欠損を伴う慢性歯周炎に対する一症例」(長谷川慶氏・浜松市),「侵襲性歯周炎が疑われる患者に対して再生療法を行った1症例」(竹内公生氏・浜松市),「結合組織移植術により歯周組織形態の回復をはかった症例」(庵原英晃氏・沼津市),「生物学的幅径を考慮した歯周補綴とインプラント治療の1症例」(土屋厚氏・伊東市),「全ての大臼歯部に根分岐部病変を抱えた慢性歯周炎患者への対応」(中島徹氏・沼津市),「咬合性外傷を伴う慢性歯周炎患者への対応」(熊谷真一氏・浜松市)の7題が,歯周病治療へのさまざまな取り組みを供覧し,会場は熱気にあふれていた.
また,特別講演「複雑なケースにおける審美性の獲得」では石川知弘氏(浜松市)が登壇し,患者ニーズにあった審美性をもつ処置計画について,再生療法と矯正処置のいずれを先にするかなど,エビデンスと症例をもとに詳細な検討を行った.
最初の挨拶で本学会関東支部長の武田朋子氏(東京都)から,広大な関東支部のうち西地区での支部教育研修会は初めての試みであり,期待以上の盛会となったことが述べられ,今後も同様の取り組みが望まれる.