1月27日(日),JR九州ホール(福岡市博多区)にて,標記発表会が開催された.
「新人発表」では,松延允質氏(福岡県開業),山本真道氏(北九州市開業)が登壇.いずれも徹底した基礎治療を背景とした,丁寧な臨床を報告した.
メインプログラムであるシンポジウム「Reliable Dentistry―審美歯科治療編―」では,甲斐康晴氏(福岡県開業),白石和仁氏(北九州市開業),大村祐進氏(山口県開業),榊 恭範氏(福岡県開業)の4名により,審美修復治療の礎をなす基本治療のコンセプトから,最新のマテリアルまで,幅広いディスカッションが展開された.
甲斐氏は,補綴前処置としてのLOTの実際について,白石氏は歯周外科による歯頚ラインの整え方を報告.大村氏は審美補綴を達成するための補綴操作上のポイントを詳細に解説.最後に榊氏は,CAD/CAMの現状とマテリアルの展開について紹介した.
いずれの講演においても,徹底した基礎治療のうえにはじめて審美歯科治療は成り立つこと,そして歯科医師としての総合力が求められることが強調された.