12月9日(日),東京歯科大学水道橋校舎(東京都千代田区)にて,標記セミナーが開催された.本セミナーは東京歯科大学同窓会の主催であるが,今回は日本大学歯学部同窓会の後援を受けている.
鈴木尚氏(東京都開業)は,「~研修医から臨床医へ~実力アップの学び方」と題し,歯科医師としての人間性から臨床の技術を高めるための方法まで,若手の歯科医師が踏まえておくべき内容について詳細に述べた.
相庭常人氏(神奈川県開業)は「医療保険のしくみと日本の歯科医療の現状」と題し,現在の医療保険制度や報酬制度のシステムを,わかりやすく解説した.そのうえで,これからの超高齢社会における注意点などを,具体的なデータをもとに説明した.
渋川義宏氏(東歯大)は「認定医・専門医とは」と題し,現在の日本の学会における認定医・専門医の制度の説明を行った.
菅野文雄氏(東京都・六本木ヒルズ西堀歯科副院長)は「海外歯科事情と留学」と題し,自らのペンシルバニア大学留学経験と,海外留学の現状を中心に講演した.そして,海外留学の前提として,患者治療を行う際の一定以上のテクニックや,患者対応が可能なだけの語学力が必要であることを強調した.
最後に鈴木氏が再度登壇して「夢多き未来に向けて臨床を楽しもう」と題し,まずは「GPの専門医」になって幅広い技術を縦横無尽に使えるようになり,これから40年以上続けることになる歯科医療を好きになり,楽しみ,かつ好奇心をもちつづけるよう,熱くメッセージを送って締めくくった.
東歯大同窓会会長矢崎秀昭氏
日大歯学部同窓会会長代行小幡純氏